出雲で今も酒を醸す「佐香神社」と年1度のどぶろく祭り
2026年10月10日放送のNHK総合「六角精児の呑み鉄本線・日本旅 秋・芸備線、木次線、一畑電車を呑む!」では、一畑電車沿線にある佐香神社(さかじんじゃ)を訪ねます。
出雲市小境町に鎮座する佐香神社は、酒造りの神を祀り、「出雲国風土記」に残された神々の酒宴の伝承から酒造り発祥の地の一つとして知られる神社です。
しかもここは、昔の酒造りを伝えるだけの場所ではありません。
現在も神社で酒を醸しており、2026年10月13日には年に1度の「佐香神社例祭・どぶろく祭り」が開催されます。神前へ供えたどぶろくは、当日参拝者にも御神酒として振る舞われます。
この記事でわかること
- 2026年の佐香神社どぶろく祭りの日程と時間
- 神社で現在もどぶろくを醸造している理由
- 「出雲国風土記」に残る180日に及ぶ酒宴の伝承
- 佐香神社の場所と一畑電車からのアクセス
2026年の「佐香神社例祭・どぶろく祭り」は10月13日開催

出典:出雲観光協会「佐香神社」
2026年の佐香神社例祭・どぶろく祭りは、10月13日(火)に開催されます。
主な予定は次の通りです。
- 開催日:2026年10月13日(火)
- 御神酒の振る舞い:11:00~
- 醸造安全祈願祭:10:00~
- 氏子祭:14:00~
- 出雲神楽奉納:16:00~21:00
- 場所:島根県出雲市小境町108 佐香神社
- 最寄り駅:一畑電車「一畑口駅」
- 一畑口駅から:徒歩約10分
御神酒として振る舞われるどぶろくは、境内から持ち出すことはできません。
10月10日の番組放送からわずか3日後に実際の祭りが行われるため、番組で佐香神社を知ってから現地を訪れることもできる日程です。
神社なのに現在も年間約180Lの酒を造っている
佐香神社の最大の特徴は、神社そのものが現在も酒造りを続けていることです。
出雲観光協会では、佐香神社について年間1石、約180Lの酒造が認められていると紹介しています。
そして宮司が杜氏を務め、例祭に向けて濁り酒を醸します。
造られた酒は商品として大量に流通させるものではなく、神前へ供える御神酒です。10月13日の例祭では、その御神酒が参拝者にも振る舞われます。
神社で酒の神様を祀るだけなら全国にあります。
しかし、実際に神社で酒を仕込み、その酒を神事で使う文化が現在まで続いているところが佐香神社の大きな特徴です。
「180柱の神々が集まり180日酒宴を開いた」と伝わる
佐香神社と酒との関係は、奈良時代に編纂された「出雲国風土記」までさかのぼります。
そこには、佐香の地へ多くの神々が集まり、調理場を設け、酒を醸し、長期間にわたって酒宴を開いたという内容が記されています。
出雲観光協会による現代語での紹介では、その宴は180日に及んだとされています。
そして神々が酒宴を行ったことにちなみ、この土地が「佐香」と呼ばれるようになったと伝わっています。
現在の地名でいえば、出雲市小境町周辺です。
酒と非常に深い関係を持つこの伝承から、佐香神社は酒造り発祥の地として信仰を集めてきました。
「佐香」は酒につながる名前
佐香神社は、別名を松尾神社ともいいます。
主祭神の一柱が、酒造りの神として信仰される久斯神(くすのかみ)です。
島根県神社庁では佐香神社の御神徳として、
- 酒造の大神
- 山を護る神
- 海を護る神
- 縁結びの神
を挙げています。
出雲には酒造りにまつわる神話や伝承が数多く残されていますが、その中でも佐香神社は、神社名そのものから酒とのつながりを感じられる場所です。
さらに島根県の酒米には、佐香神社にちなみ名付けられた「佐香錦」もあります。
佐香錦は島根県で育成された酒造好適米で、現在の島根の日本酒造りにも使われています。
古代の伝承だけで終わるのではなく、現在の島根の日本酒文化にも「佐香」の名が受け継がれています。
どぶろく祭りでは酒造りの安全も祈願する
10月13日の例祭は、単にどぶろくを飲むイベントではありません。
午前10時からは醸造安全祈願祭が執り行われます。
日本酒造りでは、米を蒸し、麹を作り、酵母の働きによって発酵させる複雑な工程が続きます。
現在は温度管理などの技術が大きく進歩しましたが、それでも酒蔵にとって無事に仕込みを終え、良い酒を造ることは大きな願いです。
佐香神社には現在も酒造関係者が訪れ、酒造りの安全を祈願します。出雲観光協会では、例大祭には全国から酒造関係者が集まることも紹介しています。
酒造りの神を祀る場所としての信仰が、現代の酒蔵へ受け継がれていることが分かります。
どぶろくは11時から境内でいただける
2026年の例祭で御神酒のどぶろくが振る舞われるのは11:00からです。
神前へ供えた御神酒を境内でいただく形になります。
注意したいのは、御神酒の境外への持ち出しはできないことです。
また酒類ですので、車を運転する人は飲むことができません。
佐香神社は一畑電車の一畑口駅から徒歩約10分なので、どぶろくをいただくことを目的に訪れる場合は鉄道利用がしやすい立地です。
六角精児さんのように一畑電車で移動しながら土地の酒を楽しむのは、この場所に合った旅の形でもあります。
本殿は出雲らしい大社造
佐香神社は酒だけを見る場所でもありません。
本殿には、出雲大社でも知られる大社造の建築様式が使われています。
田園地帯を見下ろす小高い場所にあり、長い石段を上った先に境内があります。
一方で、本殿近くまで向かえる舗装道路も整備されているため、石段を避けて参拝することもできます。
一畑電車の駅から歩き、静かな田園風景の中にある神社へ向かう。
鉄道旅の途中で立ち寄る場所としても、出雲らしい風景を感じられる神社です。
佐香神社の場所・アクセス
佐香神社の基本情報です。
- 正式名称:佐香神社
- 別称:松尾神社
- 所在地:島根県出雲市小境町108
- 主祭神:久斯神・大山咋命
- 例祭日:10月13日
- 最寄り駅:一畑電車 一畑口駅
- 一畑口駅から徒歩:約10分
- 問い合わせ:0853-67-0007
2026年のどぶろく祭りは10月13日に開催され、御神酒の振る舞いは11時から予定されています。
まとめ
「六角精児の呑み鉄本線・日本旅」で登場する佐香神社は、島根県出雲市小境町にある酒造りと非常に縁の深い神社です。
「出雲国風土記」には、多くの神々がこの地へ集まり、酒を醸して長期間の酒宴を開いたという伝承が記されています。
そして佐香神社では、その歴史を伝えるだけでなく、現在も宮司が杜氏となって年間約180Lの濁り酒を醸造しています。
2026年10月13日の例祭・どぶろく祭りでは、その酒が神前へ供えられた後、参拝者にも御神酒として振る舞われます。
古代の酒宴の伝承、酒造りの神、現在も続く酒の仕込み。
一畑電車を途中下車して訪れることで、出雲と日本酒の深いつながりを今も体感できる場所です。
参考リンク
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