木次線の駅舎で食べる「扇屋そば」は奥出雲ならではの駅そば
2026年10月10日放送のNHK総合「六角精児の呑み鉄本線・日本旅 秋・芸備線、木次線、一畑電車を呑む!」では、六角精児さんがJR木次線の亀嵩駅(かめだけえき)に立ち寄り、念願の奥出雲そばを味わいます。
その亀嵩駅の駅舎内に店を構えているのが、1973年創業の「扇屋そば」です。
単に駅の近くにあるそば店ではありません。古い木造駅舎そのものに店が入り、現在の代表・杠哲也さんが店を切り盛りする、全国でも珍しい「駅とそば屋が一体になった店」です。
さらに、列車で木次線を旅する人向けには、予約すると列車の到着時刻に合わせてホームまで届けてもらえる「亀嵩駅そば弁当」も用意されています。
この記事でわかること
- 亀嵩駅「扇屋そば」の場所・営業時間・メニュー
- ホームで受け取れる「亀嵩駅そば弁当」の注文方法
- 駅舎の中にそば店が誕生した歴史
- 石臼挽き国産そば粉と奥出雲の天然水で作るそばの特徴
扇屋そばは亀嵩駅の駅舎内!割子そば960円、そば弁当950円

出典:扇屋そば公式サイト
扇屋そばがあるのは、島根県仁多郡奥出雲町のJR木次線・亀嵩駅舎内です。
駅を降りて別の店へ移動するのではなく、駅舎の中でそのまま奥出雲そばを味わえるのが最大の魅力です。
現在の主なメニューは、
- 割子そば3段:960円
- 釜揚げそば:960円
- 山月そば:1,340円
- 山かけそば:1,200円
- 月見そば:1,100円
など。
そばは厳選した国産そば粉を石臼で挽き、奥出雲の天然水を加えて仕上げています。公式案内ではそば粉率90%。しっかりとしたコシと香りを楽しめるのが特徴です。
ご飯にも奥出雲らしさがあります。
使われているのは、はで干しで自然乾燥させた自家製の仁多米コシヒカリ。そばだけでなく、この地域の米や水まで一緒に味わえる店です。
「亀嵩駅そば弁当」は列車の到着時刻に合わせてホームへ届けてもらえる
鉄道旅との相性が抜群なのが、持ち帰り用の「亀嵩駅そば弁当」です。
価格は、
- 1人前:950円
- 大盛:1,200円
となっています。
最大の特徴は、事前に予約すると列車が亀嵩駅へ到着する時間に合わせ、ホームまで届けてもらえることです。
そのまま列車内で食べられるため、木次線を途中下車せず旅したい人でも亀嵩のそばを楽しめます。
注文や変更、キャンセルは、利用する列車の到着時刻の1時間前までに電話で連絡する仕組みです。
電話番号は0854-57-0034。
ローカル線のホームで店から直接そばを受け取り、そのまま車窓を眺めながら食べる。まさに「呑み鉄」の旅にも似合う木次線ならではの楽しみ方です。
昭和48年創業、駅事務室から始まったそば店
扇屋そばが亀嵩駅で営業を始めたのは1973年(昭和48年)です。島根県公式観光情報でも、亀嵩駅の駅舎内で長く営業を続ける店として紹介されています。
現在では「駅の中にそば店がある」という光景が亀嵩駅の名物になっていますが、もともとは鉄道駅として使われていた空間です。
駅舎の一部を利用してそば屋を始め、列車利用者と地域の人にそばを提供してきました。
そのため扇屋そばでは、一般的な観光地のそば屋とは少し違った時間が流れています。
店内から見えるのは、列車を待つホームと木次線。
列車が来れば乗客が降り、やがてディーゼルカーが山間へ消えていく。その鉄道の風景そのものが、店の一部になっています。
店主が「駅長」も務める珍しい亀嵩駅
亀嵩駅をさらに特別な存在にしているのが、そば店と駅業務の関係です。
島根県公式観光情報では、扇屋そばについて店主が駅長も務める珍しいそば屋として紹介されています。
現在の代表は杠哲也さん。
駅舎の中でそばを提供するだけではなく、鉄道駅としての役割と飲食店が同じ建物の中で共存してきました。
「駅そば」と聞くと、ホーム上の立ち食いそば店を思い浮かべますが、亀嵩駅は少し違います。
木造駅舎の中にしっかりと席を設けた店があり、その店自体が長い年月をかけて亀嵩駅の風景になりました。
列車に乗るためだけではなく、「そばを食べるために駅へ行く」という目的地になっているところも大きな特徴です。
奥出雲の天然水と石臼挽きそば粉で作る
扇屋そばでは、国産の玄そばを厳選し、石臼で挽いたそば粉を使っています。
そこへ加えるのが奥出雲の天然水です。
水とそばは非常にシンプルな組み合わせだからこそ、原料の違いがそのまま味に表れます。
亀嵩周辺を含む奥出雲は中国山地に囲まれた地域。扇屋そばでは、そこで得られる水を使い、香りとコシのあるそばに仕上げています。
出雲そばを代表する食べ方の一つが「割子そば」。
丸い器を重ね、それぞれへ薬味とつゆをかけながら味わいます。
一方、寒い時期には温かい「釜揚げそば」もあり、同じそばでも旅の季節に合わせた楽しみ方ができます。
「砂の器」で知られる亀嵩の駅
亀嵩という土地には、もう一つ有名な物語があります。
松本清張の代表作「砂の器」です。
亀嵩は作品と深いつながりを持つ土地として知られ、亀嵩駅周辺も作品ゆかりの場所として多くの人が訪れてきました。
扇屋そば公式サイトも、亀嵩駅を「砂の器」のロケ地として知られる駅として紹介しています。
古い木造駅舎、山間を走る木次線、駅の中で続くそば屋。
現在の亀嵩駅には、鉄道だけではない複数の旅の物語が重なっています。
木次線の列車と一緒だからこそ楽しめるそば
車で訪れて扇屋そばを食べることもできます。
それでも亀嵩駅らしさを最も感じやすいのは、やはり木次線で訪れる旅でしょう。
列車を降りた場所がそのまま目的のそば店。
あるいは下車せず、予約したそば弁当をホームで受け取って再び列車へ。
飲食店を目的地として考えると珍しい体験ですが、鉄道と店が長く一緒に存在してきた亀嵩駅では、それが日常として続いています。
「駅で食べるそば」ではなく、「駅そのものと一緒に味わうそば」といえる場所です。
扇屋そばの営業時間・場所・そば弁当予約
扇屋そばを訪れる場合の基本情報です。
- 店名:扇屋そば
- 代表:杠哲也さん
- 所在地:島根県仁多郡奥出雲町郡340
- 場所:JR木次線 亀嵩駅舎内
- 営業時間:10:00~14:30オーダーストップ
- 定休日:火曜日、祝日の場合は営業
- 席数:約30席
- 駐車場:約25台
- 電話:0854-57-0034
- そば弁当:1人前950円、大盛1,200円
- そば弁当予約:利用する列車の到着1時間前までに電話
営業時間などは変更される場合があるため、遠方から訪れる場合は公式サイトで最新情報を確認しておくと安心です。
まとめ
「六角精児の呑み鉄本線・日本旅」で六角精児さんが亀嵩駅で味わう奥出雲そば。その舞台となるのが、駅舎内にある扇屋そばです。
1973年から亀嵩駅で営業を続け、現在は杠哲也さんが代表を務めています。
国産そば粉を石臼で挽き、奥出雲の天然水を使って作るそばは、割子そばや釜揚げそばで楽しめます。
さらに木次線の旅なら、事前予約した「亀嵩駅そば弁当」を列車到着時にホームで受け取れるという、この駅ならではの楽しみ方もあります。
古い駅舎の中でそばを食べ、店のすぐ外へ出れば木次線のホームがある。
亀嵩駅と扇屋そばは、鉄道旅と奥出雲の食文化が一つになった場所です。
参考リンク
NHKオンデマンド「六角精児の呑み鉄本線・日本旅 秋・芸備線、木次線、一畑電車を呑む!」
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