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富岳風穴は気温3℃の天然冷蔵庫!蚕の卵を守った洞窟の歴史|出川哲朗の充電させてもらえませんか?

旅行・観光

富士山の溶岩が生んだ富岳風穴と天然冷蔵庫の歴史

2026年10月17日放送のテレビ東京『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』では、出川哲朗さんとキングコングの西野亮廣さんが富士山麓を巡る途中、山梨県の「富岳風穴(ふがくふうけつ)」を訪れます。

青木ヶ原樹海の地下に広がる富岳風穴は、全長201m、平均気温3℃の溶岩洞窟。国の天然記念物に指定された、富士山麓を代表する観光スポットです。

しかし、この洞窟の魅力は、ひんやりとした空気や氷柱だけではありません。

電気冷蔵庫が普及する以前、富岳風穴は蚕の卵や農作物の種子を保存する「天然の冷蔵庫」として利用され、日本の養蚕業や農業を支えていました。

現在は約15分で見学できる観光施設として公開され、入洞料金は大人350円。富士山の火山活動が生んだ不思議な地形と、かつての人々の暮らしを一度に知ることができます。

この記事でわかること

  • 富岳風穴の入洞料金・営業時間・見学所要時間

  • 洞窟内が平均気温3℃に保たれる特徴

  • 蚕の卵や種子を保存した天然冷蔵庫の歴史

  • 氷柱・溶岩棚などの見どころとアクセス方法

富岳風穴は大人350円で見学できる天然記念物の洞窟

富岳風穴は、山梨県富士河口湖町の青木ヶ原樹海にある溶岩洞窟です。

富士山から流れ出した溶岩によって形成された洞窟で、比較的なだらかな横穴が特徴。見学コースは約15分で回ることができ、子どもから大人まで楽しめます。

富岳風穴の基本情報

  • 所在地:山梨県南都留郡富士河口湖町西湖青木ヶ原2068-1

  • 洞窟の全長:201m

  • 最大の高さ:8.7m

  • 洞窟内の平均気温:約3℃

  • 見学所要時間:約15分

  • 文化財指定:国指定天然記念物

入洞料金

  • 大人:350円

  • 小人(小学生以下):200円

  • 15人以上の団体:大人250円、小人100円

2026年10月17日(土)の営業時間

  • 開洞:9:00

  • 閉洞:17:00

営業時間は季節によって変わり、天候や洞内の状況によっても変更されます。

洞窟の入口には階段があり、内部には天井が低い場所もあるため、歩きやすい靴での見学がおすすめです。

富士山の溶岩が流れ去った後にできた巨大な空洞

富岳風穴が誕生した背景には、富士山の火山活動があります。

噴火によって大量の溶岩が流れ出すと、その表面は外気によって次第に冷やされ、先に固まっていきます。

一方、内側の高温の溶岩は流れ続けます。

やがて内部の溶岩が流れ去ると、先に固まった外側の部分がトンネル状に残ります。こうしてできたのが、富岳風穴のような溶岩洞窟です。

富岳風穴は全長201mに及ぶ横穴型で、最高部の天井高は8.7m。自然が作り出した地下の通路を実際に歩くことができます。

洞窟の内部には、かつて高温の溶岩が流れていたことを示す地形が今も残されています。

その代表的なものが「溶岩棚」と「縄状溶岩」です。

溶岩棚は、まだ完全に固まっていない溶岩の壁面が剥がれ落ち、丸まるようにして形成されたもの。

縄状溶岩は、溶岩の表面が縄のように盛り上がった地形です。

現在は静かな地下空間ですが、岩肌に残された複雑な模様から、かつてここを熱い溶岩が流れていたことを読み取れます。

平均気温3℃の洞窟が天然の冷蔵庫になった

富岳風穴を特徴づけるのが、年間を通じて冷涼な洞窟内の環境です。

洞内の平均気温は約3℃。外が厳しい暑さになる夏でも、洞窟の中にはひんやりとした空気が広がっています。

地下の洞窟は外気の温度変化を受けにくく、低温の環境が維持されています。

この自然条件は、電気冷蔵庫が普及する以前の人々にとって、大きな価値を持っていました。

食べ物や種子などを長期間保存するには、温度を低く保つ必要があります。しかし、かつては現在のような冷蔵設備がありませんでした。

そこで利用されたのが、自然の低温環境を持つ富岳風穴だったのです。

洞窟の奥には、実際に使用されていた貯蔵庫の跡が残っています。

人々は富士山の火山活動が生み出した地下空間を、暮らしを支える保存施設として活用していました。

昭和30年頃まで蚕の卵や農作物の種子を保存

富岳風穴の歴史で特に興味深いのが、養蚕業との関わりです。

日本では長く、蚕が作る繭から生糸を取り出し、絹織物を生産してきました。

蚕は温度や季節の変化に影響を受ける生き物です。蚕の卵の発育時期を調整することは、養蚕にとって重要な課題でした。

富岳風穴では、洞窟の低温を利用して蚕の卵を保存することで、発育の時期を調整することができました。

冷たい場所から取り出された蚕は、暖かくなった季節の変化に応じて発育していきます。

こうした方法によって、蚕の飼育や生糸の生産時期を調整できたのです。

また、保存していたのは蚕の卵だけではありません。

農作物の種子や穀物も、洞窟の冷涼な環境を利用して保管されていました。

  • 蚕の卵:発育時期を調整するための低温保存

  • 農作物の種子:発芽に適した状態を維持するための保存

  • 穀物:低温環境を利用した保管

  • 天然氷:冷却や医療目的などに利用

富岳風穴の貯蔵施設は昭和30年頃まで実際に利用されていました。

つまり、現在は観光名所として親しまれている洞窟が、昭和の時代まで産業に欠かせない施設だったのです。

洞窟の奥に残る蚕と種子の貯蔵庫

現在の富岳風穴では、かつての天然冷蔵庫の様子を見学できます。

洞窟の奥には、蚕や種子などを保存するために使われた貯蔵庫があります。

ここを訪れると、自然の洞窟が単なる地形ではなく、人間の暮らしや産業と深く結びついていたことがわかります。

現在の冷蔵設備は電力を使って温度を調節していますが、富岳風穴では自然が作り出した低温環境をそのまま利用していました。

冷却装置を設置することなく、洞窟全体を巨大な冷蔵庫として使っていた点が特徴です。

また、洞窟内では天然氷を利用した保存方法も紹介されています。

氷をブロック状に切り出して積み上げ、冷蔵施設として利用していた文化を再現した展示もあります。

富岳風穴は、富士山の地質を学ぶ場所であると同時に、冷蔵技術が発達する以前の暮らしの知恵に触れられる場所でもあります。

氷柱・溶岩棚・縄状溶岩が見学の見どころ

富岳風穴では、天然冷蔵庫の歴史に加えて、さまざまな地質的特徴を観察できます。

主な見どころ

  • 氷柱:洞内の低温環境によって形成される氷の柱

  • 溶岩棚:溶岩が固まりきる前に壁面が剥がれてできた地形

  • 縄状溶岩:流動する溶岩によって縄のような模様になった岩肌

  • 溶岩樹型:溶岩に取り込まれた樹木が失われ、空洞となった地形

  • 蚕・種子の貯蔵庫:天然冷蔵庫として使われた歴史を伝える施設

氷柱は冬から春にかけて発達し、山梨県の観光情報では1月上旬から5月下旬が見頃とされています。季節や気象条件によって、見られる氷の状態は異なります。

また、富岳風穴には音に関する不思議な特徴もあります。

洞窟の壁を構成する玄武岩質の岩石には音を吸収する性質があり、洞内では音が反響しにくいとされています。

一般的な洞窟では声が響く印象がありますが、富岳風穴では独特の静かな空間を体験できます。

富岳風穴のアクセス・駐車場・見学時の注意点

富岳風穴は、青木ヶ原樹海の中に位置していますが、観光施設として整備されており、公共交通機関や自動車でアクセスできます。

車でのアクセス

  • 中央自動車道・河口湖ICから約20分

  • 東名高速道路・御殿場ICから東富士五湖道路経由で約45分

  • 普通車駐車場:150台

  • 大型車駐車場:10台

  • 駐車料金:無料

電車・バスでのアクセス

富士急行線の河口湖駅から、富岳風穴方面の路線バスを利用できます。

  • 河口湖駅からバスで約30分

  • 「風穴」または「富岳風穴」バス停で下車

バスの所要時間や運行本数は路線によって異なります。

見学時の注意点

洞窟内部の気温は平均約3℃なので、夏でも上着があると安心です。

入口には階段があり、内部には頭上に注意が必要な低い天井の場所もあります。足元が滑りやすい場所もあるため、サンダルより歩きやすい靴が適しています。

また、見学コースは約15分ですが、混雑時には入場まで時間がかかる場合があります。

施設には売店「森の駅 風穴」も併設されており、山梨・静岡のお土産や、富士宮やきそば、吉田のうどんなどのご当地グルメも楽しめます。

まとめ

『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』で西野亮廣さんたちが訪れる富岳風穴は、富士山の溶岩流によって生まれた、全長201mの天然記念物の洞窟です。

平均気温3℃という冷涼な環境を持ち、昭和30年頃まで蚕の卵や農作物の種子を保存する天然冷蔵庫として利用されていました。

現在は大人350円、見学約15分で訪れることができ、氷柱や溶岩棚など、富士山の火山活動が生み出した地形を間近に観察できます。

ただ涼しいだけの洞窟ではなく、日本の養蚕業や農業を陰から支えてきた歴史を持つ場所。

富岳風穴は、富士山の自然の力と、自然環境を暮らしに生かしてきた人々の知恵を感じられる観光スポットです。

参考リンク


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