忍野八海の8つの湧水池と富士山の水がつくった神秘の風景
2026年10月17日放送のテレビ東京『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』では、出川哲朗さんと西野亮廣さんが富士山麓を電動バイクで巡る途中、山梨県忍野村の「忍野八海(おしのはっかい)」を訪れます。
忍野八海は、富士山に降った雨や雪が長い年月をかけて地下を流れ、地上に湧き出した8つの池です。透明度の高い水と富士山を望む美しい風景で知られていますが、かつては富士山に登る人々が身を清める神聖な場所でもありました。
1934年に国の天然記念物に指定され、2013年には世界文化遺産「富士山」の構成資産として登録されています。
池の見学は基本的に無料。ただし、8つのうち「底抜池」だけは有料施設内にあり、見学には入館料が必要です。
美しい湧水が生まれた理由から、8つの池それぞれの特徴、見学料金やアクセスまで詳しく紹介します。
この記事でわかること
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忍野八海の見学料金と有料になる底抜池
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正式な8つの池の名前とそれぞれの特徴
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富士山の伏流水が湧き出す仕組みと富士信仰の歴史
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8池巡りの所要時間・駐車場・アクセス
忍野八海は基本無料!底抜池だけ入場料が必要
忍野八海は、一般的なテーマパークや観光施設とは異なり、忍野村の中に点在する自然の湧水池を見て回る場所です。
入場ゲートや共通入場券はなく、7つの池は無料で見学できます。
忍野八海の見学情報
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所在地:山梨県南都留郡忍野村忍草
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見学料金:基本無料
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見学時間:原則24時間自由
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休業日:なし
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8池巡りの所要時間:公式ガイドコースで約2時間
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駐車場:周辺の民営有料駐車場を利用
例外となるのが、三番霊場の「底抜池(そこなしいけ)」です。
底抜池は「榛の木林資料館」の敷地内にあるため、見学には資料館の入場料が必要です。
榛の木林資料館の料金
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大人(中学生以上):300円
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子ども(小学生以下):150円
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幼児(1歳以上〜幼稚園児):100円
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開館時間:9:00〜17:00
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定休日:不定休
資料館には、18世紀後半に建てられた茅葺き民家や農具、古文書なども保存されています。
底抜池とあわせて、忍野村の昔の暮らしを知ることができる施設です。
また、忍野八海の周囲は夜間の街灯が少ないため、散策は明るい時間帯が適しています。
忍野八海の8つの池はそれぞれ異なる特徴を持つ
忍野八海という名前から、8つの池が同じ場所にまとまっている印象を受けますが、実際には村内に点在しています。
正式な8池には、それぞれ第一霊場から第八霊場まで番号が付けられています。
忍野八海を構成する8つの池
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第一霊場:出口池(でぐちいけ)
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第二霊場:お釜池(おかまいけ)
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第三霊場:底抜池(そこなしいけ)
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第四霊場:銚子池(ちょうしいけ)
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第五霊場:湧池(わくいけ)
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第六霊場:濁池(にごりいけ)
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第七霊場:鏡池(かがみいけ)
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第八霊場:菖蒲池(しょうぶいけ)
観光客で賑わう中心部には、湧池や濁池などがあります。
特に湧池は忍野八海を代表する池で、豊富な湧水量と美しい水中の風景が特徴です。
お釜池は8池の中で最も小さく、面積は約24平方メートル。水深は4mあり、澄んだ水の中で揺れるバイカモを見ることができます。
一方、出口池は面積約1,467平方メートルで、8池の中で最大。他の7池から離れた場所にあり、周囲の自然が比較的豊かに残されています。
鏡池は富士山を水面に映す風景で知られ、菖蒲池では水辺の植物と富士山の景観を楽しめます。
銚子池は水底の砂を巻き上げながら湧く水が特徴。濁池には、旅の行者に水を与えなかったことで池が濁ったという伝説が残されています。
なお、中心部にある「中池」は、世界文化遺産の構成資産に登録された正式な8池には含まれません。
富士山に降った雨や雪が数十年かけて湧き出す
忍野八海の水は、富士山の地下を流れてきた伏流水です。
富士山に降った雨や雪は地面にしみ込み、地下の地層を通りながらゆっくりと移動します。
富士山の周辺には、過去の噴火によって積み重なった溶岩や火山噴出物の層があります。
水はそれらの地層を通る間に自然にろ過され、長い年月を経て忍野村の地表へ湧き出します。
忍野村観光協会では、その過程に20年以上かかると説明しています。
つまり、現在目の前に湧き出している水は、何十年も前に富士山へ降り注いだ雨や雪に由来するものです。
忍野八海の水が美しく見える背景には、こうした地下水の長い旅があります。
特に湧池では、水底から湧き上がる水によって水草が揺れ、澄んだ水の奥まで見通せる景観が広がっています。
忍野村はかつて大きな湖だった
忍野八海の誕生には、富士山の噴火活動と、この地域の地形の変化が深く関係しています。
現在の忍野村周辺には、かつて「宇津湖」あるいは「古忍野湖」と呼ばれる大きな湖が存在したと伝えられています。
西暦800年に始まった富士山の延暦噴火によって流れ出した溶岩は、周辺の地形に大きな変化をもたらしました。
この噴火によって湖が分断され、山中湖と忍野湖が形成されたとされています。
その後、長い時間をかけて地形の浸食や排水が進み、忍野湖は水を失っていきました。
湖の跡地には人々が住む村ができ、富士山から供給される地下水が湧き出す場所に、現在の忍野八海につながる池が残されました。
この歴史を知ると、忍野八海は単に水の透明度が高い観光名所ではなく、富士山の火山活動と地形の変遷を今に伝える場所であることがわかります。
富士山に登る前に身を清めた8つの霊場
忍野八海が世界文化遺産の構成資産に登録された理由は、美しい自然景観だけではありません。
富士山信仰と深い結びつきを持つことも重要です。
富士山は古くから信仰の対象となり、人々は霊峰として山を仰いできました。
江戸時代になると、富士山を信仰する「富士講」が広まり、多くの人々が富士登拝を目指すようになります。
忍野八海は、その富士山へ登る前に身を清めるための霊場として利用されました。
8つの池には、仏教思想に基づいて八大竜王が祀られています。
各池には竜王の名前や和歌などを刻んだ石碑が設けられ、信仰の場所としての歴史を伝えています。
また、8つの池の配置には、北極星と北斗七星になぞらえた考え方もあります。
離れた場所にある出口池が北極星、残る7池が北斗七星を表すとされています。
8つの池を巡る行為には、水の恵みに感謝し、富士山への信仰を深める意味が込められてきたのです。
国の天然記念物から世界文化遺産へ
忍野八海は、その自然環境と文化的な価値が認められ、段階的に保護されてきました。
主な指定・登録の歴史
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1934年:国の天然記念物に指定
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1985年:環境庁の「名水百選」に選定
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2013年:世界文化遺産「富士山」の構成資産に登録
世界遺産としての正式な名称は「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」です。
忍野八海は富士山と一体となって価値を持つ文化遺産の一部であり、8つの池それぞれが構成資産として位置付けられています。
自然の湧水を守ることは、富士山の水環境を保全するだけでなく、長い時間をかけて受け継がれてきた信仰や地域文化を守ることにもつながっています。
8つの池を巡る所要時間と見学の注意点
忍野八海を訪れる際は、中心部の池だけを見るのか、8つすべてを巡るのかによって必要な時間が変わります。
忍野村観光協会が実施する「ふるさと忍野案内人」の基本コースは約2時間です。
すべての池を見学する場合には、他の池と離れた位置にある出口池への移動も考えておく必要があります。
散策前に知っておきたいこと
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8池すべてを巡る公式ガイドコースは約2時間
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出口池だけは中心部から離れている
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底抜池は榛の木林資料館の開館中のみ見学可能
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資料館は不定休のため、訪問前に営業状況を確認
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池の周辺には未舗装や段差のある場所がある
また、車椅子での見学については、湧池や濁池、鏡池など一部の池で可能ですが、すべての池を自由に一周できるわけではありません。
お釜池には階段があり、菖蒲池へ続く道にも歩きにくい場所があります。
観光案内所では車椅子の無料貸し出しも行われていますが、台数が限られるため事前予約がおすすめです。
忍野八海のアクセス・駐車場
忍野八海は、富士山の北東側、山中湖と河口湖の間に位置する忍野村にあります。
基本情報
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所在地:山梨県南都留郡忍野村忍草
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観光案内所電話番号:0555-84-4222
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車でのアクセス:中央自動車道・河口湖ICから約20分
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東富士五湖道路・山中湖ICから約10分
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駐車場:周辺に民営有料駐車場あり
忍野八海周辺には、村営の無料駐車場はありません。
周辺に約10か所ある民営駐車場を利用する形となり、普通車の駐車料金は300円程度が目安です。
2026年8月には忍野村観光協会が、週末や大型連休の混雑について注意を呼びかけています。
中心部の駐車場は混みやすいため、少し離れた駐車場に車を停め、徒歩で向かう方法も案内されています。
公共交通機関を利用する場合は、富士山駅方面から路線バスに乗り、「忍野八海」バス停で下車すると徒歩約5分です。
忍野八海には入場ゲートがないため、現地では池の案内板や石碑を確認しながら散策すると、それぞれの場所を理解しやすくなります。
まとめ
『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』で登場する忍野八海は、富士山の伏流水が長い年月をかけて湧き出した8つの池からなる名勝地です。
見学は基本無料で、第三霊場の底抜池のみ榛の木林資料館の入場料が必要です。
透明度の高い水や富士山の絶景に加え、かつて大きな湖だった土地の歴史、富士山へ登る前の禊ぎの場として利用された信仰の歴史も残されています。
2013年に世界文化遺産「富士山」の構成資産となった忍野八海。
8つの池を巡ると、美しい風景の奥にある富士山の自然の力と、地域の人々が受け継いできた文化を感じられます。
参考リンク
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