アライグマバスターズは市民が外来生物の捕獲に取り組む神戸市の新制度
2026年10月17日放送のNHK『所さん!事件ですよ』では、全国で深刻化するアライグマ被害と、捕獲1頭につき3,000円の謝礼が支払われる「アライグマバスターズ」の取り組みが紹介されます。
兵庫県神戸市では、2026年5月に「KOBEアライグマバスターズ」という制度を新設しました。地域の市民団体が神戸市の支援を受けながら、外来生物のアライグマを捕獲する取り組みです。
登録団体には捕獲したアライグマ1頭につき3,000円の謝礼が支払われ、一定の資格と条件を満たして処理・運搬まで担当する場合は、合計8,500円となります。
制度開始時には5団体程度の参加を想定していましたが、2026年7月21日時点で20団体158人が登録。高校の部活動も参加し、地域ぐるみの対策が広がっています。
ただし、誰でも自由に捕獲して謝礼を受け取れる仕組みではありません。市に登録した5人以上の非営利団体が、必要な講習を受け、定められたルールに従って活動する制度です。
この記事でわかること
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KOBEアライグマバスターズの捕獲謝礼3,000円と8,500円の条件
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参加資格・登録方法と2026年度の募集状況
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5団体の想定から20団体158人へ広がった経緯
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アライグマ被害の実態と自宅でできる対策・相談先
KOBEアライグマバスターズは捕獲1頭につき3,000円

出典:アライグマ捕獲に謝礼金 神戸市が「バスターズ」制度 農作物被害、民家への侵入に歯止めを|神戸|神戸新聞NEXT
KOBEアライグマバスターズは、神戸市が登録した市民団体がアライグマの捕獲活動に取り組む制度です。
大きな特徴は、活動する団体に捕獲実績に応じた謝礼が支払われることです。
捕獲謝礼の仕組み
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アライグマ1頭の捕獲:3,000円
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一定条件のもとで処理・運搬も担当:追加5,500円
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処理・運搬まで行った場合の合計:8,500円
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支払い:半期に1回まとめて支給
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対象:神戸市に登録された活動団体
通常の活動では、登録団体が箱わなを管理し、アライグマを捕獲したことを市へ連絡します。
その後の回収や処理は、原則として専門の事業者や猟友会などが担当します。
捕獲した団体が処理や焼却施設への運搬も担当する場合には、わな猟免許の保持者がいることなど、追加の条件を満たす必要があります。
謝礼金は捕獲するたびに現金で受け取るのではなく、4月から9月までの捕獲分は11月末まで、10月から翌年3月までの捕獲分は5月末までにまとめて支払われます。
制度は地域のアライグマ被害を減らすためのものであり、営利目的の捕獲活動は認められていません。
参加には5人以上の非営利団体と神戸市への登録が必要
KOBEアライグマバスターズには、参加条件が設けられています。
個人が自由に捕獲を始める制度ではなく、地域で協力して活動できる団体が対象です。
主な登録条件
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神戸市内に活動拠点がある
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5人以上で構成された団体である
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営利を目的としない
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活動の謝礼以外に捕獲に関する金銭を受け取らない
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神戸市が定めたルールを守る
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市が実施する講習会を受講する
参加対象として想定されているのは、自治会やNPO法人などの地域団体です。
団体の事務所だけでなく、代表者の自宅や学校、職場が神戸市内にあれば、活動拠点として認められる仕組みになっています。
また、これまでアライグマを捕獲した経験がない団体も登録できます。
講習会では、アライグマの生態や関係法令、箱わなの扱い方、安全上の注意点などを学びます。
市の防除実施計画に基づき、捕獲従事者届を提出して講習を受講すれば、狩猟免許を持っていない人も制度の範囲内で捕獲活動に参加できます。
ただし、捕獲した動物の処理や運搬まで担当する場合は、別の条件が必要です。
2026年度のKOBEアライグマバスターズの募集は、すでに終了しています。
今後の登録募集については、神戸市の公式案内を確認する必要があります。
当初5団体の想定から20団体158人へ拡大
神戸市がKOBEアライグマバスターズの制度を発表したのは、2026年5月28日です。
新しい捕獲対策を始めるにあたり、市が当初想定していたのは5団体程度の参加でした。
しかし、募集を始めると多くの団体から応募が集まります。
2026年7月9日の市長会見では、20団体153人の参加が報告されました。
さらに7月21日時点では、登録数は20団体158人となっています。
想定を大きく上回る人々が、地域でのアライグマ対策に参加したことになります。
登録した団体は、市職員による座学と現地講習を受け、準備が整ったところから活動を開始しています。
参加しているのは、自治会や地域団体だけではありません。
高校の部活動として参加する団体もあり、神戸市の発表資料では神戸高校生物班が捕獲したアライグマの写真も紹介されています。
地域住民だけでなく、若い世代も外来生物対策に関わる取り組みとなっている点が特徴です。
神戸市では2024年度にアライグマを2,948頭捕獲
神戸市が新しい制度を始めた背景には、深刻化するアライグマ被害があります。
アライグマは北アメリカ原産の哺乳類で、日本では特定外来生物に指定されています。
かつてはペットとして輸入されていましたが、飼育されていた個体の遺棄や逸出などによって野生化し、各地に生息域を広げました。
雑食性で繁殖力が高く、山林だけでなく住宅地や市街地にも適応します。
神戸市内でも農作物、住宅、歴史的建築物などに被害が発生しています。
神戸市の2024年度の被害・捕獲実績
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アライグマ捕獲数:2,948頭
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農作物被害額:約3,273万円
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鳥獣相談ダイヤルへのアライグマ相談:1,077件
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主な農作物被害:イチゴ・ブドウなど
2024年度の捕獲数2,948頭は、全国の市町村の中でも多い水準でした。
神戸市は同年度、市内に設置するアライグマ用の箱わなを700基から1,400基へ倍増させています。
それでも被害や相談は続き、従来の対策だけでは十分に対応しきれない状況がありました。
捕獲専門業者だけでは対応できない地域を市民が支える
神戸市では以前から、猟友会や専門の捕獲事業者によるアライグマ対策が行われていました。
しかし、活動できる人数や範囲には限りがあります。
市長会見では、専門事業者は比較的市街地を中心に、猟友会は農村部を中心に活動していることが説明されています。
そのため、従来の捕獲体制だけでは十分に対応できていない地域もありました。
そこで新たな担い手として市民団体に参加してもらう仕組みが生まれました。
KOBEアライグマバスターズは、地域の公園や緑地、河川周辺など、公共的な場所を中心に活動します。
神戸市が箱わなやセンサーカメラを貸し出し、地域の団体が見回りや管理を担当します。
捕獲後の回収や処理には専門の事業者が関わることで、捕獲経験のない団体も参加しやすい体制を整えています。
専門家だけで対応していた捕獲活動を、市民と行政が役割を分担する取り組みへと広げたことが、この制度の大きな特徴です。
箱わなとセンサーカメラを使って安全に管理する
KOBEアライグマバスターズでは、箱わなとセンサーカメラを組み合わせた捕獲活動が行われています。
ただし、わなを設置する場所は自由に決められるわけではありません。
事前に神戸市へ設置場所を報告し、協議する必要があります。
主な活動内容
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市と相談して箱わなの設置場所を決める
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箱わなを設置して適切に管理する
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定期的に見回り、エサを交換する
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捕獲した際には専門事業者などへ連絡する
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スマートフォンで捕獲記録と写真を提出する
見回りの頻度にも決まりがあります。
センサーカメラを設置している場合は週1回以上、カメラがない場合は原則として毎日確認する必要があります。
また、捕獲したアライグマをむやみに扱うことは危険です。
神戸市は安全講習を行うほか、万が一の事故に備えて保険にも加入しています。
捕獲した動物の回収は専門事業者が担当することを基本とし、市民団体の負担や危険を抑える仕組みになっています。
アライグマは住宅や文化財、希少な生き物にも被害を与える
アライグマ被害は、農作物を食べることだけではありません。
鋭い爪と高い運動能力を持ち、屋根裏や建物の隙間から侵入することがあります。
住宅に住み着くと、天井裏での騒音や糞尿による汚れ、建物の損傷につながります。
歴史的な建築物でも侵入被害が発生しており、文化財を守るうえでも問題になっています。
さらに、生態系への影響も深刻です。
神戸市では、希少な在来種であるセトウチサンショウウオをアライグマが捕食している様子が確認されています。
アライグマは果物や昆虫、小動物など幅広いものを食べるため、自然環境にさまざまな影響を及ぼします。
こうした被害を減らすには、捕獲だけでなく、人間の生活圏にアライグマを呼び寄せないことも重要です。
自宅でアライグマを見つけたときの対処方法
住宅の庭や屋根裏などでアライグマを見つけた場合、無理に追い払ったり、捕まえようとしたりすることは避けてください。
アライグマには鋭い歯や爪があり、刺激すると攻撃してくることがあります。
感染症を媒介するおそれもあるため、直接触れないことが大切です。
家庭でできる主な対策
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屋外に生ゴミやペットの食べ残しを放置しない
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畑の収穫残しや落ちた果実を片付ける
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ゴミ集積場のネットを適切に使用する
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建物への侵入経路となる隙間を点検する
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アライグマを見かけてもエサを与えない
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被害が発生した場合は自治体の相談窓口へ連絡する
神戸市では、専用の相談窓口を設置しています。
神戸市鳥獣相談ダイヤル
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電話番号:078-333-4408
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受付時間:8:00〜21:00
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受付日:年中無休
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相談内容:アライグマなどの目撃・被害情報、捕獲檻の貸し出し、対策相談
神戸市公式LINEから被害や目撃情報を報告する仕組みもあります。
自分でわなを仕掛ける前に、自治体へ相談することが重要です。
KOBEアライグマバスターズの制度・問い合わせ情報
制度概要
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正式名称:KOBEアライグマバスターズ
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実施自治体:兵庫県神戸市
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制度発表:2026年5月28日
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活動開始:2026年7月
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登録団体:20団体
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登録人数:158人(2026年7月21日時点)
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捕獲謝礼:1頭3,000円
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一定条件で処理・運搬も行う場合:1頭8,500円
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参加条件:市内に拠点を持つ5人以上の非営利団体
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2026年度募集:終了
制度に関する問い合わせ先
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担当:神戸市経済観光局農政計画課
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電話番号:078-984-0370
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メール:choju@city.kobe.lg.jp
2026年度の新規募集は終了しているため、今後の募集情報は神戸市の公式ページで確認してください。
まとめ
KOBEアライグマバスターズは、兵庫県神戸市が2026年に始めた、市民参加型の外来生物対策制度です。
登録団体には捕獲したアライグマ1頭につき3,000円の謝礼が支払われ、一定の条件を満たして処理・運搬まで行う場合は合計8,500円となります。
当初は5団体程度を想定していましたが、2026年7月21日時点で20団体158人が登録しました。
高校の部活動なども参加し、地域の人々と行政が協力してアライグマ対策を進めています。
背景にあるのは、2024年度に神戸市内だけで約3,273万円に達した農作物被害と、住宅や生態系への影響です。
捕獲した頭数だけを増やすのではなく、地域で被害を防ぎ、生活環境や生物多様性を守っていくことが、この取り組みの目的です。
参考リンク
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