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夫婦炊きとは|京都の焼き豆腐と油揚げ・厚揚げの煮物、名前の由来と作り方

京都の夫婦炊きの文字が入った画像。茶色い焼き目のある焼き豆腐と黄金色の厚揚げをだしで煮た器 料理

夫婦炊きとは?京都に伝わる焼き豆腐とお揚げの煮物

夫婦炊き(めおとだき)は、焼き豆腐と油揚げ、または厚揚げを一緒に煮る京都の家庭料理です。もとは同じ大豆から生まれた食材を「夫婦」にたとえ、異なる味や食感が互いを引き立てることから名付けられました。特別な材料をそろえずに作れる、京都のおばんざいの一つです。

2026年10月26日放送予定のNHK Eテレ『きょうの料理』では、杉本節子さんが「焼き豆腐と油揚げのサッと煮」を紹介した10月21日放送回が再放送されます。夫婦炊きの名前の由来と、家庭で作れる公式レシピ、失敗しない煮方を紹介します。

なぜ「夫婦炊き」と呼ぶ?京都のおばんざいに残る意味

「夫婦炊き」という名前は、夫婦で一緒に調理するから付いたわけではありません。焼き豆腐と油揚げ・厚揚げという、同じ大豆を原料とする二つの食材を組み合わせることが由来です。

焼き豆腐には表面の香ばしさと柔らかな食感があり、油揚げや厚揚げはだしや調味料を吸ってコクが出ます。性質の違う二つが互いを補い合うところを、夫婦に重ねたと説明されています。

京都市が紹介する伝統的な献立にも夫婦炊きが掲載されており、焼き豆腐と油揚げをだしで煮含める料理として親しまれてきました。「おかずに困ったら夫婦炊き」と言われるほど、身近な煮物だったそうです。

京都のおばんざいには、季節の材料を無駄なく使い、家庭で繰り返し作る知恵があります。夫婦炊きも、その考え方がよく表れた料理です。

材料と分量|杉本節子さんの厚揚げ版・公式レシピ

まずはNHK「みんなのきょうの料理」で2009年12月9日に公開された杉本節子さんの「焼き豆腐と厚揚げの夫婦炊き」を紹介します。2026年放送の「焼き豆腐と油揚げのサッと煮」とは材料と煮方が異なるため、別の料理として確認してください。

材料(2人分)

  • 焼き豆腐:1丁(約300g)
  • 厚揚げ:小2枚(約250g)。大判なら1枚でも可
  • だし:カップ1と1/2(300ml)
  • みりん:大さじ2と1/2
  • うす口しょうゆ:大さじ2と1/2
  • 七味とうがらし:適量

公式レシピでは厚揚げの代わりに油揚げも使用できます。ただし、油揚げは厚揚げと厚さや重量が異なるため、変更するときは煮汁の量や煮る時間を様子を見ながら調整してください。

夫婦炊きの作り方|弱火で煮含める4つの手順

調理時間は約20分で、焼き豆腐の水けをきる時間は含みません。

  1. 焼き豆腐の下ごしらえ:紙タオルなどで軽く水けを取り、6〜8等分に切ります。急ぐときは水きりを省いてもかまいません。
  2. 厚揚げを切る:表面の余分な油を紙タオルで押さえ、豆腐と同じくらいの大きさの三角形に切ります。
  3. 煮る:鍋にだし、みりん、うす口しょうゆを入れて温め、先に厚揚げを入れます。ひと煮立ちしたら焼き豆腐を加え、ごく弱火にして紙ぶたをのせ、約15分煮含めます。
  4. 仕上げ:器に盛り、好みで七味とうがらしをふります。

味が入りにくい厚揚げを先に煮ることがポイントです。強火でぐらぐら煮ると豆腐の中に細かな穴、いわゆる「す」が入りやすくなります。ごく弱火で静かに火を通すと、しっとりした口当たりに仕上がります。

元の材料と手順はNHK公式「焼き豆腐と厚揚げの夫婦炊き」で確認できます。

油揚げを使うサッと煮との違い

2026年の『きょうの料理』で取り上げられた「焼き豆腐と油揚げのサッと煮」は、昔ながらの夫婦炊きを手軽に楽しめるよう工夫したものです。焼き豆腐と油揚げにしめじを合わせ、だしを別にとらずに削り節を煮汁へ直接加えるのが特徴です。

また、油揚げを細長く切ってくるくる巻き、短時間で煮る工夫も紹介されています。厚揚げ版のようにじっくり煮る方法とは、食感も調理時間も変わります。

厚揚げで食べごたえを出したいときは上記の2009年公式レシピ、薄い油揚げで軽く仕上げたいときは2026年版というように、好みで選べます。この記事に記載した材料の分量は2009年版であり、2026年版の配合ではありません。

さらに京都の家庭料理を知りたい方には、杉本節子さんが紹介した春のおばんざいも参考になります。

作り置きするときの注意点と食べ方

夫婦炊きは、できたてはもちろん、少し落ち着いて味がなじんだものもおいしい煮物です。ただし、豆腐や揚げは傷みやすい食材なので、常温で長く置くことは避けてください。

すぐ食べない場合は小分けにして速やかに冷まし、清潔な密閉容器に入れて冷蔵保存し、早めに食べきりましょう。再加熱する際は、中心まで十分に温めます。

濃すぎると感じる場合は、次に作る際にだしと調味料の比率を好みに合わせて見直すとよいでしょう。

まとめ

夫婦炊きは、焼き豆腐と油揚げ・厚揚げを煮合わせる京都のおばんざいです。同じ大豆から生まれた異なる食材が、お互いを補い合うことに名前の由来があります。家庭で作るなら、杉本節子さんの2009年公式レシピが参考になります。強火を避け、弱火でゆっくり煮含めるのがおいしく作るコツです。


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