NHK【あたらしいテレビ 2025｜1月1日放送】話題作を深掘り！注目クリエーターの超個人的コンテンツアワード5選

はじめに

はじめに

2025年1月1日、22:00からNHK総合で放送される「あたらしいテレビ 2025」は、2024年に話題となったエンターテインメントを振り返り、未来を見据えた新たな視点を提示する正月特番です。出演者には、映画監督や脚本家、俳優、コメディアン、文化評論家など多彩な顔ぶれが揃い、それぞれが選んだ「超個人的コンテンツアワード5選」を発表。これまでにない視点で2024年を振り返り、2025年以降のエンターテインメントが向かう方向性について深掘りします。

画像を電気的に伝送するというアイデアが生まれたのは19世紀半ば。ベルによる電話の発明(1876年)より約30年も前の1842年、イギリスのベインによって考案された装置が、テレビのルーツといわれます。これは“テレグラフ”と名づけられた化学式の画像伝送装置でした(下図)。

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超個人的コンテンツアワード5選が示す2024年のトレンド

番組の中心的なコーナーである「超個人的コンテンツアワード5選」では、出演者たちがそれぞれ2024年に最も心を動かされた作品を紹介します。このセクションは、視聴者が見逃していた可能性のある名作に気づくと同時に、各クリエイターの独自の感性や価値観に触れる貴重な機会となっています。

大島育宙さんが選んだ配信ドラマ「地面師たち」は、これまでの日本の配信ドラマ史上最高峰と絶賛され、特に「もうええでしょう」という言葉が流行語大賞に選ばれなかったことに憤りを感じるほど強い印象を与えた作品でした。また、1週間に3度も視聴したというコメントからも、その中毒性と完成度の高さが伺えます。

一方、宇垣美里さんが選んだのは、連続テレビ小説「虎に翼」。視聴者に安心感を与え、価値観の一致を感じられるストーリーが高く評価されています。このドラマが描く社会問題や障壁が、現代の課題とどのようにリンクしているかを分析し、朝ドラの新たな魅力を提示しました。

明日菜子さんは「帰ってきたあぶない刑事」を選出。定年退職後に一緒に暮らすタカとユージを描き、結婚を選ばなかったシニア男性たちの新たな物語像を提案しています。この選択は、従来の価値観に縛られない斬新な作品として視聴者に大きな影響を与えました。

映画・ドキュメンタリーの革新性と感動

他の出演者たちの選択も興味深いものばかりです。TaiTanさんは映画「ルックバック」を挙げ、60分という尺の「見やすさ」を革新として評価。映画の適正な長さが観る者に新たな感動を与える要素であると議論されました。さらに、河合優実さん主演の映画「ナミビアの砂漠」を選び、その多面的な視点と深いテーマ性を賞賛しました。

また、麻布競馬場さんが選んだ「ザ・ノンフィクション結婚したい彼と彼女の場合～令和の婚活漂流記2024～」は、現代の婚活事情を描きつつ、社会が抱える問題を浮き彫りにしたドキュメンタリーです。この作品を通じて、結婚や家族像がいかに変化しているかが示されました。

さらに、ヒコロヒーさんが選んだ「NHKスペシャル “正義”はどこに～ガザ攻撃1年先鋭化するイスラエル～」は、複雑な社会問題を多角的に捉えた内容で、視聴者に深い洞察を提供しました。

2025年の注目コンテンツと期待の声

出演者たちは、2025年に期待する作品についても語り合いました。高石あかりさんが推薦したガールズグループ「XG」は、歌やダンスの完成度が圧倒的で、新たなアイドル像を提示しています。また、宇垣美里さんが選んだ「高石あかり」自身も、2025年後期の朝ドラ「ばけばけ」で主演を務める注目株。彼女の新たな挑戦に多くの期待が寄せられています。

他にも、成熟した大人のドラマや30代40代の俳優によるラブロマンス、日本の昭和を問い直す大河ドラマなど、幅広い希望が語られ、視聴者の期待を高めました。

エンタメ制作の葛藤と挑戦

「社会が求めるコンテンツと自分が作りたいコンテンツのズレ」についてのトークでは、出演者たちが直面する創作上の課題や工夫が明かされました。山中瑶子さんは「少数派に届く作品を作りたい」と語り、吉田恵里香さんは「今、一番面白いものを作る」という姿勢を示しました。これらの言葉から、視聴者の多様なニーズに応えるための真摯な姿勢が感じられます。