- 音楽が思い出を前へ進めた2つの物語
- TUBEが京都の農家で「あー夏休み」を歌った理由
- 薮内夫妻が「あー夏休み」を最後まで聴けなかった理由
- TUBEが薮内家のバルコニーで史上最接近のライブ
- ライブ後にTUBE全員が仏壇へ手を合わせた
- もう1つの舞台「CAFE MISSPONNE」は代田橋にある地域密着型カフェ
- CAFE MISSPONNEでは手作りパフェや昭和レトロのメニューを楽しめる
- CAFE MISSPONNEへ行く前に知っておきたい場所と利用情報
- 多賀文音さんが4年半の恋を引きずっていた背景
- 仲宗根泉さんが多賀文音さんのために選んだ曲はHY「NAO」
- 仲宗根泉さんが失恋した人に伝えてきた「前へ進む」という考え方
- 「あー夏休み」と「NAO」に共通していたのは思い出を消さないこと
- 気になる生活ナビをもっと見る
音楽が思い出を前へ進めた2つの物語
大切な人を亡くしたあと、毎年聴いていた曲を最後まで聴けなくなる。長く付き合った相手と別れ、思い出に蓋をしたまま前へ進めなくなる。そんな2人に音楽が寄り添いました。『ミュージックサプライズ(TUBEと仲宗根泉(HY)が視聴者に音楽をプレゼント!)(2026年8月15日)』では、TUBE「あー夏休み」とHY「NAO」が、それぞれ特別な相手に届けられました。曲が選ばれた背景と、舞台になったCAFE MISSPONNEについても詳しく見ていきます。
この記事でわかること
- TUBEが京都の民家で歌った理由
- 「あー夏休み」に込められた薮内家の思い出
- 仲宗根泉さんが「NAO」を選んだ背景
- CAFE MISSPONNEの場所や特徴
TUBEが京都の農家で「あー夏休み」を歌った理由
TUBEが「あー夏休み」を届けた相手は、京都で農業を営む薮内義成さんです。
サプライズを依頼したのは長女の薮内琴乃さん。琴乃さんが願っていたのは、母・久仁子さんを亡くしてから元気をなくしていた父に、夫婦の思い出が詰まった曲を最後まで聴いてもらうことでした。
薮内夫妻にとって、TUBEは単に好きなアーティストというだけではありません。
久仁子さんがもともとTUBEの大ファンで、結婚披露宴でも「明日への道」をBGMとして使用。義成さんも妻の影響を受け、やがて夫婦そろってTUBEを好きになっていきました。
子育てが落ち着いてからは、2人で夏の野外ライブへ足を運ぶのが楽しみになっていたといいます。
夫婦の時間とTUBEの曲がずっと一緒にあったと考えると、「あー夏休み」が特別だった理由も分かってきます。
薮内夫妻が「あー夏休み」を最後まで聴けなかった理由
意外なのは、TUBEのライブへ何度も通っていたにもかかわらず、夫妻には**「あー夏休み」を会場で最後まで聴けない事情**があったことです。
薮内家は農家です。
農家の朝は早く、翌朝には野菜の出荷があります。そのため横浜スタジアムでのライブへ行っても、京都へ戻る最終の新幹線に間に合わせるため、アンコールまで残ることができませんでした。
会場を出たあとに外から聞こえてきたのが「あー夏休み」。
つまり夫妻にとってこの曲は、ステージを見ながら聴く曲というより、
「帰らなければならない時間に、スタジアムの外から聞いていた曲」
でもあったのです。
これを知ると、「最後まで聴かせてあげたい」という琴乃さんの願いの意味がかなり変わってきます。
単に好きな曲を生演奏してもらうのではなく、夫妻が毎年途中で置いて帰らなければならなかった“夏の続き”を父に届けるサプライズだったわけです。
TUBEが薮内家のバルコニーで史上最接近のライブ
サプライズの舞台になったのは大きなホールでもライブハウスでもなく、薮内家のバルコニーでした。
義成さんを自宅から離れさせるため、九条ねぎの取材という別の理由で外出。その間に自宅ではライブの準備が進められました。
義成さんが帰宅すると待っていたのは、
- 前田亘輝さん
- 春畑道哉さん
- 角野秀行さん
- 松本玲二さん
というTUBEの4人です。
そして用意された“アリーナ席”で、長年最後まで聴くことのできなかった「あー夏休み」を目の前で聴くことになりました。
前田さんは、TUBEの長いキャリアの中でも民家で歌うのは初めてという趣旨のコメントをしています。
TUBEは1985年のデビュー以来、長く活動してきた4人組バンドです。2025年にはデビュー40周年を迎えており、現在もライブや音楽活動を続けています。
そんなバンドが一般家庭のバルコニーで演奏するのですから、かなり特別な出来事だったことが分かります。
個人的には、豪華な会場よりも、この距離だからこそ曲の意味が強く伝わったように感じます。
ライブ後にTUBE全員が仏壇へ手を合わせた
サプライズは「あー夏休み」を歌って終わりではありませんでした。
TUBEから薮内家にはサイン入りTシャツと花束が贈られています。
さらに収録後、前田亘輝さんが「お線香をあげさせてほしい」と申し出て、TUBEのメンバー全員が久仁子さんの仏壇の前で手を合わせました。
ここは、このエピソードの中でも特に印象に残るところです。
もともとTUBEを好きだったのは久仁子さんでした。
その久仁子さんがきっかけとなり、夫婦でTUBEを聴き、ライブへ通い、やがて娘から父へのサプライズにつながりました。
本人がその場にいなくても、好きだった音楽が家族の思い出をつなぎ続けている。
「あー夏休み」が単なる夏のヒット曲ではなく、薮内家にとって家族の時間そのものになっていたことが伝わってきます。
もう1つの舞台「CAFE MISSPONNE」は代田橋にある地域密着型カフェ
HYの仲宗根泉さんが歌を届けた舞台が、東京・杉並区にあるCAFE MISSPONNE(カフェ ミスポンヌ)です。
住所は東京都杉並区和泉2-27-27 マインド和亜ビル1階。
京王線・代田橋駅から歩いて行ける場所にあり、2021年11月にオープンしました。
普通のカフェと少し違うのは、「地域の生活の一機能としての役割」を大切にしているところです。
店では飲食だけでなく、
- 学生向けの自習スペース
- 高齢者向けの見守りサービス
- 小規模イベントや集まりに使える貸し切りスペース
なども用意されています。
地域の子どもから高齢者までが利用できる場所を目指しているというのは、カフェとしてはかなり特徴的ですね。
CAFE MISSPONNEでは手作りパフェや昭和レトロのメニューを楽しめる
CAFE MISSPONNEでは、日替わりランチプレートのほか、カレー、ナポリタン、タコライスなどを提供しています。
デザートも特徴の1つで、プリンやパフェなどのお菓子は手作り。
どこか懐かしさを感じる味を意識しており、世代を問わず楽しめるメニューになっています。
また、ドリンクにも力を入れており、バリスタや日本紅茶協会のティーインストラクターによるコーヒーや紅茶も提供されています。
「失恋エピソードを店長に認定してもらうと季節のパフェをサービスする」というユニークな取り組みもあり、今回の音楽サプライズにつながったのも、この店ならではの人との距離の近さでした。
単に食べたり飲んだりする場所ではなく、常連客の人生の出来事まで店側が知っているという関係性は、チェーンのカフェとはかなり違います。
CAFE MISSPONNEへ行く前に知っておきたい場所と利用情報
初めて訪れる場合に押さえておきたい基本情報は次の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店名 | CAFE MISSPONNE |
| 住所 | 東京都杉並区和泉2-27-27 マインド和亜ビル1階 |
| 最寄り駅 | 京王線 代田橋駅 |
| 通常営業 | 9:00〜17:00 |
| 自習スペース | 17:00〜19:00 |
| 土曜日 | 14:00まで |
| 定休日 | 日曜・月曜 |
| 電話 | 03-6379-2996 |
店舗公式案内では、代田橋駅から徒歩10分とされています。
営業予定はイベントなどによって変わることもあるため、実際に訪れる日は店の営業日程を見てから向かうと安心です。
特に夕方以降は通常のカフェ営業と学生向け自習スペースで利用の仕方が変わるため、ここは先に知っておきたいポイントです。
多賀文音さんが4年半の恋を引きずっていた背景
CAFE MISSPONNEの店長が「元気になってほしい」と願っていた常連客が多賀文音さんです。
多賀さんには4年半付き合った恋人がいました。
結婚も考えていた大切な相手との別れだったため、時間が過ぎても気持ちを整理することができずにいました。
仲宗根泉さんは多賀さんの話を聞き、元恋人との思い出に蓋をしてしまっているのではないかと指摘。
そこで伝えたのが、つらい出来事だけを見るのではなく、楽しかった思い出も思い起こしてみることでした。
失恋すると、忘れることが前へ進む方法だと考えがちです。
ところが仲宗根さんが伝えたのは、思い出そのものを消すのではなく、一度きちんと受け止めるという考え方でした。
ここは「失恋ソングを歌って励ます」というだけではない部分です。
仲宗根泉さんが多賀文音さんのために選んだ曲はHY「NAO」
仲宗根泉さんが多賀さんに選んだのが、HYの「NAO」でした。
「NAO」はHYの恋愛曲の中でも長く聴かれている楽曲で、2024年に発売された恋愛曲中心のベストアルバム『LOVE STORY ~HY BEST~』にも収録されています。
HYには「366日」「Song for…」「あなた」など、恋愛の喜びだけでなく、別れや届かない思いを描いた曲が数多くあります。
HY自身も過去のベストアルバムについて、失恋したときなどさまざまな場面に寄り添う楽曲を収録していると紹介しています。
だからこそ、4年半の恋を簡単には忘れられない多賀さんに「NAO」が選ばれたことにも納得できます。
明るい応援歌で無理に気持ちを切り替えさせるのではなく、まず今の気持ちに近い曲を届ける。
失恋した直後なら、こちらの方が心に入ってくることもありますよね。
仲宗根泉さんが失恋した人に伝えてきた「前へ進む」という考え方
仲宗根泉さんは、恋愛の終わりとその先を歌い続けてきたアーティストです。
HYの楽曲「Good Bye」についても、仲宗根さんは、1つの愛が終わっても感謝を持ちながら前を向く女性の姿を込めたと説明しています。
多賀さんへの言葉にも同じ考え方が重なります。
別れた出来事を「失敗だった」と切り捨てるのではなく、その恋愛にも意味があったと受け止めること。
仲宗根さんは歌唱後、多賀さんを抱きしめて背中を押しました。
多賀さんも歌を聴いたあと、心が空っぽになり、新しいものが入ってきそうな気持ちになったと語っています。
忘れようとして蓋をするより、思い出を一度開いて受け止めたことで、次へ進む余白が生まれたのかもしれません。
「あー夏休み」と「NAO」に共通していたのは思い出を消さないこと
TUBEの「あー夏休み」とHYの「NAO」。
曲調も内容もまったく違いますが、2つのサプライズには共通するものがあります。
薮内義成さんにとって「あー夏休み」は、亡くなった妻との記憶につながる曲でした。
多賀文音さんにとって「NAO」は、終わった恋と向き合うための曲でした。
どちらも過去を忘れさせるために選ばれた曲ではありません。
大切だった時間を消さずに、その思い出を抱えながら次へ進むための音楽だったところが共通しています。
音楽は状況そのものを変えてくれるわけではありません。
それでも、昔聴いていた曲を久しぶりに耳にした瞬間、当時の場所や人まで一気に思い出すことがあります。
今回の2つの出来事を知ると、長く残る曲というのは「有名だから残る」というだけではなく、誰かの人生のある時期と結び付いて残っていくものなのだと感じます。
参考リンク
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