テレビで見た本丸御殿は実際に中へ入って見学できる
2026年9月12日放送の『新プロジェクトX 幻の国宝 名古屋城本丸御殿 〜完全復元に挑む〜』を見て、「復元された本丸御殿を自分でも見てみたい」と思う人も多そうです。
名古屋城本丸御殿は現在、内部を一般公開しています。しかも本丸御殿そのものに追加料金はなく、名古屋城の観覧料だけで入館できます。上洛殿の金具や狩野探幽の障壁画、宮大工が組み上げたヒノキの建物を、実際に間近で見ることができます。
この記事でわかること
- 名古屋城本丸御殿の入館時間と料金
- 2026年10月から変わる名古屋城の観覧料
- 上洛殿・湯殿書院・黒木書院などの見どころ
- 地下鉄名古屋城駅からのアクセス
名古屋城本丸御殿は2018年に完全公開された
名古屋城本丸御殿は1615年に尾張藩主の住居・政庁として建てられ、その後は将軍が上洛する際の宿泊施設として使われました。
1930年には天守とともに国宝に指定されましたが、1945年の空襲で焼失。2009年から復元工事が始まり、3期に分けて工事と部分公開を進め、2018年に全体が完成しました。
現在見られる本丸御殿は、戦前の実測図、古写真、障壁画、文献などを基にした復元建築です。
単なる観光施設として新築された「江戸風建築」ではなく、旧来の材料・工法を原則として、焼失前の姿をできるだけ正確に再現したところに価値があります。
本丸御殿の入館時間は午前9時から午後4時まで
本丸御殿の入館時間は、午前9時から午後4時までです。
本丸御殿自体の入館料は無料。ただし名古屋城に入るための観覧料が必要です。
2026年9月12日の番組放送時点では、名古屋城の観覧料は大人500円、名古屋市内在住の65歳以上は100円、中学生以下は無料です。
ここで注意したいのが、放送から約3週間後に料金が変わることです。
2026年10月1日から大人の個人観覧料は500円から1,000円へ、名古屋市内在住65歳以上は100円から300円へ改定されます。9月中に訪れる人と10月以降に訪れる人では料金が異なります。
入り口は2か所あり、見られる部屋が違う
本丸御殿には2つの入館出入口があります。
「中之口部屋横出入口」からは、玄関、表書院、対面所、上洛殿。「湯殿書院前出入口」からは、湯殿書院と黒木書院を見学できます。
番組で復元工事に興味を持った人なら、まず玄関から上洛殿へ向かうルートをじっくり見るのがおすすめです。
奥へ進むにつれて天井、障壁画、欄間、錺金具が豪華になり、部屋の「格式の差」が建築そのもので表現されていることが分かります。
最大の見どころは徳川家光のために造られた上洛殿
本丸御殿の中でも圧倒的に豪華なのが上洛殿です。
1634年、3代将軍徳川家光が京都へ向かう途中で名古屋城に宿泊することになり、そのために増築されました。
上段之間などには当時33歳だった狩野探幽による「帝鑑図」「雪中梅竹鳥図」などがあり、天井、欄間、錺金具まで細部に贅を尽くしています。
『新プロジェクトX』で錺金具の復元が紹介された後なら、帳台構や長押にも注目です。
大きな金具だけでなく、小さな釘隠しや襖の引き手にも復元職人の仕事が詰まっています。
宮大工の記事を見た人は「木目」を見ると面白い
本丸御殿を訪れると金色の障壁画に目が行きがちですが、吉原一彦さんも見てほしいポイントとして挙げていたのが木材です。
床の間や壁では板目と柾目を使い分けたり、木目の柄が途切れないように材を選んだりしています。
復元では樹齢200年を超える材も使われました。
豪華な金箔に比べると地味ですが、「木をどう選んだのか」を知ってから見ると、何気ない柱や床板がかなり違って見えます。
湯殿書院は江戸時代の蒸し風呂
少し意外な見どころが湯殿書院です。
名前から現在の浴室のような湯船を想像しますが、湯船はありません。外で沸かした湯の蒸気を室内へ送り込む蒸し風呂でした。
名古屋市図書館も史料を調査し、「サウナのような役割を果たす」と紹介しています。
将軍を迎える豪華な御殿に、400年前の蒸し風呂設備まであったというのは、子どもと見学するときにも話題にしやすいポイントです。
黒木書院はヒノキではなく松が目を引く
本丸御殿の建物はヒノキが強く印象に残りますが、黒木書院は少し雰囲気が異なります。
名前の通り、ほかの建物とは違う素朴な材や仕上げが使われ、豪華な上洛殿との対比も楽しめます。
「全部金ぴかの御殿」と考えず、それぞれの部屋の用途や格式を比べながら歩くと、本丸御殿が一つの巨大な建築作品として見えてきます。
地下鉄「名古屋城」駅から徒歩5分
公共交通機関では、名古屋市営地下鉄名城線「名古屋城」駅が便利です。
7番出口から徒歩約5分。名鉄瀬戸線なら「東大手」駅から徒歩約15分です。市バス「名古屋城正門前」や、なごや観光ルートバス「メーグル」も利用できます。
所在地は愛知県名古屋市中区本丸1番1号です。
番組放送直後の週末は、本丸御殿を目的に訪れる人が増える可能性があります。入館終了が午後4時なので、午後遅くではなく余裕を持って到着するほうが見学しやすいでしょう。
本丸御殿を見学するときのポイント
御殿内では文化財級の内装を守るため、靴を脱いで見学します。建具や障壁画には触れないよう注意が必要です。
特に番組を見てから訪れるなら、「玄関→表書院→対面所→上洛殿」と進みながら、天井、木材、障壁画、錺金具がどんどん豪華になっていく変化を意識すると面白くなります。
単に「きれいだった」で終わらず、どこに宮大工が苦労した木があり、どこに錺金具職人の仕事があるのかを探す感覚で歩くと、『新プロジェクトX』の続きを現地で体験できます。
まとめ
名古屋城本丸御殿は現在、内部まで一般公開されており、本丸御殿自体の追加料金はありません。
入館は午前9時から午後4時まで。2026年9月中の名古屋城観覧料は大人500円ですが、10月1日から1,000円へ改定される点には注意が必要です。
最大の見どころは、徳川家光を迎えるために造られた上洛殿。さらに木曽ヒノキの木目、帳台構の錺金具、湯殿書院など、番組で復元の苦労を知ってから見ると面白い場所がたくさんあります。
テレビの中で完成した「幻の国宝」を、実際に自分の目で確かめられるのが、このプロジェクトのうれしいところです。
参考リンク
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