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丁子屋は1596年創業!とろろ汁「丸子」1870円と茅葺き店舗の歴史・場所|プラチナファミリー

グルメ

『プラチナファミリー』丸子宿の400年以上続く名店は「丁子屋」

2026年9月15日放送のテレビ朝日『プラチナファミリー 3時間SP』では、佐藤浩市さんの父・三國連太郎さんにも縁のある静岡を訪れ、東海道五十三次の20番目の宿場町・丸子宿にある「400年以上続く茅葺屋根の名店」でお宝鑑定が行われます。

この条件に当てはまるのが、静岡市駿河区丸子のとろろ汁専門店「丁子屋(ちょうじや)」です。丁子屋は慶長元年の1596年創業。現在も同じ丸子の地で営業を続け、名物の自然薯のとろろ汁を味わうことができます。

この記事でわかること

  • 丁子屋の名物「とろろ汁」と現在の値段
  • 丁子屋の場所・営業時間・予約方法
  • 1596年創業から続く丁子屋の歴史
  • 現在の茅葺き店舗が生まれた意外な経緯

丁子屋の定番「丸子」は1870円

お料理 | 丁子屋

出典:丁子屋公式サイト「お料理」

丁子屋へ行ったら、まず押さえておきたいのが店を代表する定食**「丸子(まりこ)」**です。

現在の価格は1870円(税込)。

内容は、

  • とろろ汁
  • 麦めし
  • 味噌汁
  • 香物
  • 薬味

という、丸子宿のとろろ汁をまっすぐ味わえる組み合わせです。

もう少し料理を楽しみたい場合は、「丸子」におかべ揚げ、珍味2種、甘味を加えた「本陣」2530円(税込)があります。

さらに店のおすすめをまとめた「丁子屋」3960円(税込)には、小とろろ、麦めしなどに加えて、揚げとろ、おかべ揚げ、刺身2種盛、珍味、アイスなどが付きます。

丁子屋で使われているのは、地元の提携農家と育てる自然薯です。静岡市観光ナビでは、静岡県産の自然薯に自家製白味噌やマグロの煮汁などを合わせたものと紹介されています。

粘りの強い自然薯のとろろ汁を麦飯へたっぷりかける。

現在の料理でありながら、東海道を歩いた旅人たちが食べた丸子宿の名物を今につなぐ一膳でもあります。

丁子屋の場所・営業時間・予約方法

丁子屋は、現在の静岡市中心部から西へ向かった静岡市駿河区丸子にあります。

店舗情報は次の通りです。

  • 店名:とろろ汁の丁子屋
  • 住所:静岡県静岡市駿河区丸子7-10-10
  • 電話:054-258-1066
  • 平日営業時間:11:00〜14:00
  • 土日祝:11:00〜15:00、16:30〜19:00
  • 定休日:毎週木曜日
  • 月末:水曜・木曜連休
  • 駐車場:普通車80台、バス8台
  • JR静岡駅から:「丸子橋入口」バス停下車、徒歩約1分

丁子屋公式サイトによると、通常の食事は予約制ではありません。来店時に店頭のタブレットで受付する方式です。

例外として、有料の座敷個室1室については予約を受け付けています。

個室料金は平日1100円、土日祝1500円。4人以上など利用条件があり、正月、ゴールデンウイーク、お盆、連休などの繁忙期には利用できない場合があります。

東名高速道路の静岡ICからは車で約15分。無料駐車場も用意されているため、車でも訪れやすい立地です。

丁子屋は1596年に初代・平吉が開いた

丁子屋の創業は慶長元年・1596年。

まだ戦国時代です。

公式サイトによると、初代の平吉が現在と同じ東海道・丸子宿の場所で暖簾を掲げたのが始まり。当初からとろろ汁専門店だったわけではなく、最初は茶屋として営業していたと伝えられています。

1596年といえば、徳川家康が江戸幕府を開く1603年よりも前。

丁子屋はその後、富士山の噴火、大政奉還、戦争など大きな時代の変化を経験しながら、400年以上にわたって丸子で商いを続けてきました。

2026年には創業から430年を迎えます。丁子屋自身も現在「創業430年」と案内しています。

丸子宿でとろろ汁が名物になった理由

丸子宿は、江戸から京都へ向かう東海道五十三次の宿場のひとつです。

すぐ先には難所として知られた宇津ノ谷峠があり、昔の旅人にとって丸子は長い徒歩の旅の途中で体を休める場所でした。

そこで親しまれてきたのが、山で採れる自然薯を使ったとろろ汁です。

静岡県公式の「しずおか食の情報センター」によると、丁子屋は創業当初は茶屋で、とろろが採れる時期に旅人へとろろ汁を振る舞ったことが始まりとされています。

現在も丁子屋が「麦とろ」ではなく「とろろ汁」と呼ぶところに、丸子宿の食文化が残っています。

歌川広重の「鞠子」にもとろろ汁の茶店が描かれた

丁子屋を有名にしているのは、長い創業年数だけではありません。

歌川広重の浮世絵『東海道五拾三次之内 鞠子』には、茅葺きの茶店で旅人がとろろ汁を食べる姿が描かれています。

丁子屋では、この広重の作品を店の歴史を象徴する存在として大切にしています。

丸子のとろろ汁は文学にも登場します。

松尾芭蕉は丸子のとろろ汁を句に詠み、十返舎一九の『東海道中膝栗毛』にも丸子宿のとろろ汁が登場します。

ただし弥次さん・喜多さんは物語の中で店主夫婦の喧嘩に巻き込まれ、結局とろろ汁を食べられません。

店内には現在も歴史資料館があり、江戸時代の旅道具や、芭蕉、十返舎一九、歌川広重に関する資料を見ることができます。

現在の茅葺き店舗は400年前の建物ではない

ここは混同しやすいポイントです。

丁子屋そのものは1596年創業で400年以上続いていますが、現在見られる茅葺き店舗が1596年からそのまま残っているわけではありません。

現在の象徴的な茅葺き建物は、12代目が1970年から1971年にかけて移築したものです。

丁子屋公式によると、店から約1キロ西の大鑪地区で取り壊されようとしていた古民家を譲り受け、移築しました。

なぜ高度経済成長期に、わざわざ古い茅葺きの家を移したのでしょうか。

背景にあったのが、歌川広重が描いた丸子宿の風景でした。

新しく便利な建物へ建て替えることが当たり前になりつつあった時代に、12代目は「丁子屋には歴史がある」という考えから、逆に古い風景を残す方向を選びました。

つまり現在の茅葺き店舗は、「昔から偶然残っていた建物」というより、東海道・丸子宿の風景を後世へ残すために意識して作られた景観なのです。

茅葺き店舗は国の登録有形文化財

その茅葺き店舗は現在、文化財としても評価されています。

文化庁の国指定文化財等データベースでは「丁子屋店舗」として、2022年2月17日に登録有形文化財へ登録されています。

建物は木造平屋建てで、茅葺き一部鉄板葺き。

文化庁は、近隣農家の部材を再利用した主体部分と、明治期の前身店舗の座敷を資料室でつないだ建物であり、広重が描いた丸子宿の絵から着想を得た建築と説明しています。

430年続く店の歴史と、約50年前に未来へ残そうとして再構成された茅葺き店舗。

この2つが重なって現在の丁子屋の風景ができています。

現在は14代目・丁子屋平吉が受け継ぐ

現在、丁子屋を受け継いでいるのは14代目の丁子屋平吉さんです。

本名は柴山広行さん。1978年静岡市生まれで、2006年に丁子屋へ入り、2020年10月に社長へ就任すると同時に14代目・丁子屋平吉を襲名しました。

単に老舗を守るだけではなく、丸子の地域活性化にも取り組んでいます。

歴史ある味や建物を残しながら、冷凍とろろ汁の商品化など、店の味を家庭でも楽しめる形へ広げているのも現在の丁子屋の特徴です。

静岡県産自然薯、焼津産かつおだし、自家製白味噌を使った「丁子屋の冷凍とろろ汁」は、2021年の「ふじのくに新商品セレクション」で金賞を受賞しています。

まとめ

『プラチナファミリー』で紹介される静岡・丸子宿の「400年以上続く茅葺屋根の名店」は、1596年創業のとろろ汁専門店「丁子屋」です。

定番の「丸子」は1870円で、自然薯のとろろ汁を麦飯とともに味わえます。

丁子屋は戦国時代に茶屋として始まり、430年にわたって同じ丸子の地で旅人を迎えてきました。

一方、現在の印象的な茅葺き店舗は400年前からそのまま残る建物ではなく、広重が描いた丸子宿の風景を残そうと12代目が1970〜1971年に古民家を移築したものです。

料理だけではなく、東海道を旅した人々の記憶や、失われかけた宿場町の景観まで受け継いできたことが、丁子屋が単なる「老舗とろろ店」にとどまらない大きな魅力といえます。

参考リンク

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