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カラコロ工房は旧日本銀行松江支店!推定5トンの金庫扉と地下ギャラリーの今|風景の足跡

スポット

カラコロ工房に残る旧日本銀行松江支店の金庫と2024年の再生

2026年9月18日放送のテレビ東京「風景の足跡」で紹介されるのは、島根県松江市のカラコロ工房です。

現在は食・文化・アートを楽しめる複合施設ですが、その建物はもともと日本銀行松江支店。地下には銀行時代の金庫室が残り、番組では推定5トンという巨大な金庫扉にもスポットが当たります。2024年の大規模リニューアルでは、この歴史を消すのではなく、新しい使い方へとつなげました。

この記事でわかること

  • カラコロ工房に残る推定5トンの金庫扉
  • 旧日本銀行松江支店からカラコロ工房になるまでの歴史
  • 2024年のリニューアルで地下金庫室がどう変わったのか
  • カラコロ工房の場所・営業時間・アクセス

カラコロ工房の地下に残る推定5トンの金庫扉

出典:カラコロ工房公式サイト・旧日銀時代の金庫扉

「風景の足跡」で今回もっとも印象的に紹介されるのが、地下に今も残る巨大な金庫扉です。

テレビ東京公式では、この扉について「重さが推定5トン」と紹介しています。カラコロ工房公式サイトでも、地下の金庫室に大扉がそのまま残され、かつて銀行だったことを象徴する設備として公開されていることが確認できます。

現在の地下1階は「ギャラリー(旧金庫室)」になっており、ギャラリー1とギャラリー2という展示・イベントスペースとして活用されています。つまり、この巨大な扉は単なる保存展示ではありません。人が出入りし、新しい文化が生まれる空間の入口として生き続けています。

2026年9月にも地下金庫室ではプロジェクションマッピング「怪談『雪女』」が行われ、10月10日・11日にはリニューアル2周年記念の「第2回大金庫の音楽会」が地下大金庫室で予定されています。かつてお金を厳重に保管した空間が、今はアートや音楽を楽しむ場所になっているのです。

現在の建物は1938年完成の旧日本銀行松江支店

松江に日本銀行の支店が開設されたのは1918年です。当初は木造の建物でしたが、その後建て替えられ、現在の建物は1938年3月10日に完成した2代目日本銀行松江支店です。

設計を手がけたのは、銀行建築を数多く残した建築家の長野宇平治。建物は鉄筋コンクリート造3階・地下1階建てで、正面にはギリシャ神殿を思わせる重厚な意匠が採用されています。

地下の金庫室だけでなく、銀行時代のカウンター、照明、2階の回廊、窓の格子なども残っています。2016年には国の登録有形文化財に登録されました。

現在の華やかなフードホールだけを見ると新しい商業施設にも見えますが、建物そのものは昭和初期の銀行建築。その新旧の組み合わせが、カラコロ工房ならではの大きな特徴です。

一度は取り壊し計画もあった旧日銀松江支店

この建物が現在まで残っていることは、決して当たり前ではありませんでした。

1981年には旧日銀の建物を取り壊し、新しい分庁舎を建設する計画が出ています。それに対して1989年、市民有志による「旧日本銀行松江支店ビルを語る会」が結成され、保存運動が始まりました。

その後、保存を求める活動や再利用の検討が続き、1996年には建物の所有が島根県から松江市へ移ります。

1999年に再利用のための改修工事が始まり、2000年4月22日、ついに「カラコロ工房」として新しいスタートを切りました。

銀行としての役割を終えたから壊すのではなく、建物の記憶を残したまま別の役割を与える。その考え方が、現在のカラコロ工房につながっています。

カラコロ工房という名前は小泉八雲と松江大橋に由来

「カラコロ」という少し変わった名前にも、松江らしい物語があります。

1890年ごろ、松江に暮らしていた小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は、当時木造だった松江大橋を下駄で渡る際の「カラコロ」という音に心をひかれたと伝えられています。

そのエピソードが「カラコロ工房」という名称の由来になりました。

銀行建築の保存だけではなく、松江の歴史や文化そのものを受け継ぐ施設という意味が、この名前にも込められています。

2024年に食・文化・アートを楽しむ施設へ大規模リニューアル

カラコロ工房は建物の老朽化などに対応するため、2023年4月から約1年半にわたって休館し、大規模改修が行われました。

そして2024年10月、名称と歴史的な建物の姿を引き継ぎながらリニューアルしました。

再オープンは段階的に行われています。

2024年10月2日にはフードホールなどの飲食エリアが先行オープン。10月12日に本館2階・3階を含むグランドオープンを迎え、11月2日には地下のギャラリーがオープンしました。

現在は1階を中心に飲食店が集まり、2階はレンタルルーム、3階は茶室や文化体験スペース、地下は旧金庫室を生かしたギャラリーという構成です。

銀行だった空間を「昔の姿に戻す」のではなく、銀行建築の特徴を残しながら、食事や文化体験、展示、イベントまで楽しめる場所へ更新した点が2024年リニューアルのポイントです。

現在のカラコロ工房では食も楽しめる

現在の1階・フードホール周辺には、コーヒー、海鮮、スイーツ、焼肉、日本酒、ラーメン、パスタなどさまざまな店が入っています。

2026年9月現在、公式サイトでは「松江焙煎所」「kenasun」「海鮮酒場 たべるなこんたん」「焼肉 銀山和牛」「DARUMA」「ラーメンゴイケヤ」「洋麺屋ピエトロ」などが案内されています。

松江城観光の途中で歴史的建築を見学し、そのまま食事や休憩ができるのも、現在のカラコロ工房の使いやすさです。

一方で、今回の「風景の足跡」で注目したいのは飲食店そのものよりも、1938年の銀行建築と2024年に生まれ変わった施設が同居していることでしょう。

カラコロ工房の場所・営業時間・アクセス

カラコロ工房は松江市中心部、松江城から徒歩で行ける場所にあります。

  • 名称:カラコロ工房
  • 住所:島根県松江市殿町43番地
  • 本館開館時間:9:00~21:00
  • KARAKORO FOOD HALL:9:00~23:00
  • 施設休館日:12月31日~1月2日など
  • JR松江駅から:バス約8分、「京橋」下車
  • JR松江駅から徒歩:約20分
  • 松江城から徒歩:約7分
  • ぐるっと松江レイクライン:「カラコロ工房前」バス停あり

一般来館者向けの専用駐車場はなく、車の場合は周辺の有料駐車場を利用します。障がい者等用駐車区画は1台分用意されています。

飲食店は店舗ごとに営業時間・定休日が異なるため、食事も目的にする場合は訪問前に公式サイトで確認しておくのが確実です。

まとめ

カラコロ工房は、単に古い銀行を改装した観光施設ではありません。

1918年の日本銀行松江支店開設から、1938年の現在の建物完成、取り壊し計画と市民による保存運動、2000年のカラコロ工房開館、そして2024年の大規模リニューアルまで、100年以上にわたる松江の街の変化を建物そのものが伝えています。

その象徴が地下に残された巨大な金庫室です。番組公式が推定5トンと紹介する金庫扉を残しながら、内部はギャラリーや音楽・映像イベントの会場として再び人が集まる場所になりました。

古いものを残すだけではなく、新しい役割を与えて使い続ける。2026年9月18日放送の「風景の足跡」は、そんなカラコロ工房の「銀行から文化交流拠点へ」という歩みに注目した回となります。

参考リンク


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