食事の前にマイタケを食べるだけ!大鶴肥満が10日間検証
2026年9月16日放送のテレビ東京「ズボラに健康!カラダにイイワケ」では、血糖値スパイク対策として**「食前マイタケ」**が紹介されました。
方法を紹介したのは血糖値を専門に診る山村聡医師。検証したママタルト・大鶴肥満さんは、普段の食事を大きく変えず、食事前にマイタケを食べる生活を10日間続けました。
番組では同じメニューでも、食前マイタケなしでは食後血糖値が191まで上昇したのに対し、マイタケを先に食べた場合は127に抑えられたケースを紹介。さらに10日後には、空腹時血糖値が112から108へ変化しました。
ただし、マイタケと食後血糖を調べた人での研究では結果が一致しているわけではありません。番組の検証結果をそのまま誰にでも当てはめるのではなく、「なぜ食前なのか」「どこまで研究されているのか」まで見ていきます。
この記事でわかること
- 食前マイタケ生活の具体的なやり方
- 大鶴肥満さんの10日間の検証結果
- マイタケのβ-グルカンと血糖値の関係
- MXフラクションや研究結果を見るときの注意点
食前マイタケのやり方は「いつもの食事の前に1パック」
山村聡医師が紹介した方法は、とてもシンプルです。
番組で大鶴肥満さんが実践した基本ルールは、
- 普段の食生活は大きく変えない
- 食事の前にマイタケ1パックを食べる
- 10日間継続する
- マイタケはポン酢おひたし、しょうゆ炒め、ツナ和え、粉チーズ和えなど食べ方を変える
というものでした。
10日間で食べたマイタケは合計約3kg。
毎回同じ味では飽きてしまうため、番組でもさまざまな料理にして続けていました。
ポイントは、食後に追加するのではなく主食やメイン料理より先にマイタケを食べることです。
同じ食事でも191から127に抑えられた
番組で特に分かりやすかったのが、同じような食事をしたときの比較です。
大鶴肥満さんが食前マイタケを取り入れなかった条件では、食後血糖値が191まで上昇しました。
一方、食事の前にマイタケを食べた条件では127にとどまりました。
64mg/dLもの差が出たことになります。
番組では、マイタケに含まれる食物繊維などによって糖の吸収が緩やかになり、食後の急激な血糖値上昇を抑える効果が期待できると説明されました。
ただし、この数字は大鶴肥満さん個人の番組内検証です。
「食前にマイタケを食べれば必ず64下がる」という意味ではありません。
10日間で空腹時血糖値は112から108へ
食前マイタケ生活を10日間継続すると、空腹時血糖値にも変化がありました。
検証前は112mg/dL。
10日後には108mg/dLになりました。
変化は4mg/dLです。
食後血糖の比較ほど大きな数字ではありませんが、短期間でも変化が確認されたとして番組では紹介されました。
さらに大鶴肥満さんは、検証2日目ごろから食後の眠気を感じにくくなったとも話しています。
食事後の強い眠気にはさまざまな原因があるため、眠気だけで血糖値スパイクを判断することはできません。ただ、食後に血糖値が大きく変動することと眠気や集中力との関係は研究されているテーマです。
マイタケのβ-グルカンが注目された理由
マイタケには食物繊維が含まれ、その成分として知られているのがβ-グルカンです。
β-グルカンはキノコだけに含まれるわけではなく、大麦やオーツ麦などにも存在します。ただし、原料によって構造や性質が異なるため、「大麦β-グルカンで確認された作用が、そのままマイタケにも当てはまる」と考えることはできません。
マイタケそのものについても、人を対象に食後血糖を調べた研究があります。
新潟薬科大学の佐藤眞治教授らは、健常者13人を対象に、米飯だけの場合と米飯にマイタケ60gを加えた場合などを比較するクロスオーバー試験を実施しました。
2020年に発表された研究では、米飯152gにマイタケ60gを加えた条件と米飯のみの条件で、食後血糖値や血糖AUCに有意差は確認されませんでした。つまり、マイタケを食べれば必ず食後血糖が抑えられると結論づけられる段階ではありません。
過去には焼きマイタケ60gを調べた研究もある
一方で、マイタケと血糖については以前から研究が続けられています。
農研機構の資料では、新潟薬科大学と雪国まいたけなどによる研究として、焼きマイタケ60gと米飯を組み合わせた試験や、マイタケ由来成分についての研究が紹介されています。
過去の試験では食後血糖の上昇抑制や、次の食事にも影響する「セカンドミール効果」が報告された例があります。
ただ、先ほどの2020年の試験では有意差が出ていません。
研究条件、調理方法、マイタケの量、対象者などによって結果が変わる可能性があり、現時点では「食前マイタケの血糖値対策としての効果が確立した」とまでは言えないのが実際のところです。
MXフラクションとは何なのか
番組でもう1つ登場したのがMXフラクションです。
マイタケから研究されてきた特定の画分につけられた名称で、脂質や糖質代謝との関係が研究されてきました。
ただし、「MXフラクションを含むマイタケを食べれば糖尿病が改善する」といった形で考えるのは避けた方がいいでしょう。
食品としてのマイタケを食べることと、研究で抽出・分画された特定成分を用いることは同じではありません。
番組でも食前マイタケは糖尿病の治療薬として紹介されたものではなく、食生活へ取り入れやすい健康法として検証されています。
食前ならマイタケをどう料理すればいい?
毎食マイタケを食べるなら、味付けを変えた方が続けやすくなります。
番組で登場した食べ方には、
- マイタケのポン酢おひたし
- マイタケのしょうゆ炒め
- マイタケとツナの和え物
- マイタケの粉チーズ和え
などがありました。
血糖値対策を目的にするなら、砂糖を大量に使った濃い味付けにするより、焼く・蒸す・炒めるなどシンプルな調理の方が取り入れやすいでしょう。
また、マイタケは加熱して食べるのが基本です。
焼きマイタケならフライパンで水分を飛ばしながら香ばしく焼き、ポン酢を少量かけるだけでも1品になります。
「1パック食べれば好きなものを食べ放題」ではない
番組の企画では、普段の食事を変えずにマイタケを追加することで変化を検証しました。
しかし実際の血糖値対策では、マイタケだけに頼ることはできません。
特に、
炭水化物を大量に食べる、甘い飲み物を頻繁に飲む、運動をまったくしない、といった生活を続けながら、マイタケだけで帳消しにできるものではありません。
食前マイタケは、野菜やキノコなどを先に食べる習慣をつくるという意味では取り入れやすい方法です。
先に作った「カーボラスト」と組み合わせるなら、
マイタケなどのおかず→肉・魚などのおかず→ご飯などの炭水化物
という流れにもできます。
特別な健康食品を購入する必要がなく、スーパーで買えるマイタケを普段の食事へ加えられるところは大きなメリットです。
糖尿病や血糖値が高い人は自己判断で治療を変えない
番組を見て血糖値が気になった人が特に注意したいのは、食前マイタケだけで治療しようとしないことです。
糖尿病の薬やインスリンを使用している人が、マイタケを食べ始めたことを理由に薬を減らしたり中止したりしてはいけません。
また、空腹時血糖だけでは糖尿病の状態をすべて判断できません。
健康診断などで血糖値やHbA1cの異常を指摘されている場合は、食事を工夫すると同時に医療機関で確認することが大切です。
まとめ
「ズボラに健康!カラダにイイワケ」で紹介された食前マイタケは、いつもの食事を大きく変えず、食べる前にマイタケ1パックを取り入れる方法でした。
ママタルト・大鶴肥満さんの検証では、食前マイタケなしで食後血糖値が191まで上昇した食事に対し、食前マイタケを取り入れた条件では127に抑えられました。
さらに10日間続け、空腹時血糖値は112から108へ変化しています。
一方、人を対象にしたマイタケ研究では有意差が確認されなかった試験もあります。
そのため「マイタケを食べれば血糖値が下がる」と断定するのではなく、食事の最初にキノコを取り入れ、主食をいきなり食べ始めないための一つの習慣として考えるのが現実的です。
カーボラストと同様、食事を極端に我慢する方法ではなく、普段の食卓で取り入れやすいことが食前マイタケの特徴です。
参考リンク
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