- 富士山4ルートから麓まで、丸2日で見えたゴミ問題の実態
- 富士山4ルートを総出で清掃、1日目だけで777点を回収
- 須走ルートでは靴底から壊れたストック55本まで発見
- 富士山は活火山、清掃の途中では自然や噴火の歴史も紹介
- 標高2700mの瀬戸館へ、さらに3000mを超えて清掃
- 山頂を断念、それでも4ルート合計777点
- 富士宮ルートでは地中から大量の古い空き缶
- 2日目は悪天候で計画変更、野口健さんから麓の不法投棄問題
- 約50mにわたる不法投棄、鉄柵だけで約200本
- 2tトラック3台が満杯、最後は約100kgの巨大アスファルト
- 相葉雅紀と佐々木大光は0合目から五合目を清掃
- 五合目の佐藤小屋で新たな困りごと
- テント設営禁止、ゴミはすべて持ち帰るのが富士登山のルール
- 最終結果は1764点、41kg、さらに麓の不法投棄約5t
- 富士山のゴミ問題は長年続く清掃活動の上にある
- まとめ
- 気になる生活ナビをもっと見る
富士山4ルートから麓まで、丸2日で見えたゴミ問題の実態
2026年10月1日放送のテレビ朝日「相葉ヒロミのお困りですカー?」3時間SPでは、相葉雅紀さんとヒロミさんたちが世界文化遺産・富士山の大掃除に挑みました。
舞台となったのは、須走・吉田・御殿場・富士宮という4つの登山ルートだけではありません。天候が悪化した2日目には0合目から五合目までの古道、さらに富士山麓の大規模な不法投棄エリアへと範囲を広げました。
登山道からは壊れたストックや靴底、ガラス片、古い空き缶などが次々と見つかり、五合目の森には大量の生活用品が残されたテントも。そして麓では、家電、タイヤ、浴槽、トイレ、巨大なアスファルトまで回収する事態となりました。
最終的には、番組で披露されたゴミが1764点。さらに麓の不法投棄エリアでは総重量約5tという規模の回収となり、富士山が抱えるゴミ問題の大きさが浮き彫りになりました。
この記事でわかること
- 富士山4つの登山ルートで回収されたゴミと1日目の結果
- 須走ルートで相葉雅紀さんとヒロミさんが発見したゴミ
- 五合目の森に残されていたテントと大量の生活ゴミ
- 富士山麓の不法投棄約5tを回収した2日間の全記録
富士山4ルートを総出で清掃、1日目だけで777点を回収
今回の出発地点となったのは、閉山を目前にした富士山五合目です。
登山ガイドから寄せられたのは、「富士山のゴミ拾いをする人手が足りない」という困りごとでした。
富士山には山頂へ向かう主要な登山ルートが4つあります。
- 吉田ルート
- 須走ルート
- 御殿場ルート
- 富士宮ルート
そこで番組では、4ルートすべてで同時にゴミを回収する大規模な作戦を実施しました。
相葉雅紀さんとヒロミさんは須走ルートを担当。富士宮ルートには、学生時代に山岳部だった益子卓郎さんを擁するU字工事が参加しました。
さらに御殿場ルートと吉田ルートでは番組スタッフが清掃を担当し、山岳カメラマンやドクターも同行しています。
1日目の回収結果は、
- 須走ルート:502点
- 吉田ルート:140点
- 富士宮ルート:120点
- 御殿場ルート:15点
- 合計:777点
でした。
単に登山するだけでも負担の大きい富士山で、何度も立ち止まり、しゃがみ込みながらゴミを拾っていく作業となりました。
須走ルートでは靴底から壊れたストック55本まで発見
相葉さんとヒロミさんは古御嶽神社で安全を祈願し、須走ルートの清掃をスタートしました。
最初に見つけたのは、登山靴から剥がれた靴底です。
合成ゴムや樹脂は自然の中で簡単には分解されません。番組では、登山靴は長期間の使用や保管状態によって劣化し、登山途中で靴底が剥がれることがあるとして注意を呼びかけていました。
さらに登山道から見つかったのは、
- プラスチック製のけん玉
- メガネのレンズ
- 防寒用の手袋
- 紙くず
- ハンカチ
- 吸い殻
- 壊れた登山用ストック
- 弁当容器の残骸
- ガラス片
- クギ
- お釜の一部
などです。
特に目立ったのが壊れた登山用ストックで、チーム相葉ヒロミが回収しただけでも55本に達しました。
富士山は標高が上がるにつれて気温が下がり、山頂付近では夏でもかなり冷え込みます。一方、下山して高度が下がると暑くなり、防寒具などを途中で手放してしまうケースもあることが番組で取り上げられました。
富士山は活火山、清掃の途中では自然や噴火の歴史も紹介
ゴミ拾いと並行して、富士山そのものについても紹介されました。
富士山は現在も活火山に分類される山です。
番組では、過去約5600年間で約180回の噴火が確認されていることや、1707年の宝永噴火について紹介。大量の火山灰が降り積もった地域もありました。
登山道周辺には富士山ならではの植物も見られます。
- フジアザミ
- コケモモ
- オンダテ
- メイゲツソウ
- トリカブト
美しい植物が見られる一方、トリカブトのように毒を持つ植物もあるため、不用意に触れないことが大切です。
富士山では自然環境そのものが守るべき対象であり、ゴミを残さないことに加えて、登山道から外れたり植物を傷つけたりしないことも重要になります。
標高2700mの瀬戸館へ、さらに3000mを超えて清掃
須走ルートには、傾斜約30度の坂が約100m続く「てっぽう坂」があります。
相葉さんとヒロミさんは、この厳しい坂でも吸い殻などを拾いながら登りました。
ゴミ拾い開始から約3時間30分。標高約2700mの本六合目にある瀬戸館へ到着し、天ぷらうどんなどで休憩します。
一方、富士宮ルートを担当したU字工事は、新七合目の御来光山荘へ到着。こちらでは富士宮焼きそばなどを味わいました。
休憩後も清掃は続きます。
標高2750m付近ではガラス片を発見。かつて飲料容器として多く使われていた瓶や缶など、かなり以前に残されたとみられるゴミもありました。
標高2800m付近になると森林限界を迎え、高い木がほとんど育たない景色へ変化します。
さらに標高2900m付近では、お釜の一部を発見。約50年前まで山小屋が存在した場所の周辺では、大量のクギも見つかりました。
ゴミ拾い開始から6時間を過ぎるころには、相葉さんが背負うゴミだけで7kgを超えていました。
そして開始から約7時間、ついに標高3000mを突破します。
山頂を断念、それでも4ルート合計777点
当初は山頂まで到達する予定でした。
しかし、一つ一つゴミを拾いながら登ったことで通常の登山以上に時間がかかり、安全を優先して4ルートとも途中で終了することになりました。
この日の結果が、4ルート合計777点です。
須走ルートだけで502点を占めており、登山しながら拾える範囲だけでも非常に多くのゴミが残されている状況が明らかになりました。
富士山では以前から清掃活動が続けられてきました。
登山者の増加などを背景にゴミが問題となった時代から、国、自治体、地域住民、民間団体などによる清掃が積み重ねられ、2013年には「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」として世界文化遺産に登録されています。
今回の777点という数字は、そうした活動が現在も必要であることを改めて示す結果となりました。
富士宮ルートでは地中から大量の古い空き缶
U字工事が担当した富士宮ルートでは、少し異なるタイプのゴミが発見されました。
地面に埋まっていた大量の空き缶です。
番組では、現在のような廃棄物処理の仕組みが整う以前には、家庭などでゴミを埋めて処理することもあったと紹介されました。
つまり富士山のゴミ問題には、現在の登山者が残したものだけでなく、過去に捨てられ、長い年月を経て地表へ現れてきたものも含まれています。
今目の前にあるゴミだけを拾えば終わる問題ではないことがわかります。
2日目は悪天候で計画変更、野口健さんから麓の不法投棄問題
閉山前日の2日目。
天候が悪化したため、山頂を目指す清掃は中止となりました。
そこで舞台は富士山の麓へ移ります。
アルピニストの野口健さんから伝えられたのが、北口本宮冨士浅間神社からほど近い場所にある不法投棄エリアでした。
2日目からは、
- 山崎弘也さん
- 佐々木大光さん
も助っ人として参加。
ヒロミさんと山崎さんは不法投棄エリアへ、相葉さんと佐々木さんは0合目から五合目までを歩きながら清掃することになりました。
約50mにわたる不法投棄、鉄柵だけで約200本
ヒロミさんと山崎さんが向かった森には、約50mにわたって大量のゴミが広がっていました。
地元の建設業者も加わり、本格的な撤去作業が始まります。
最初に大きな障害となったのは、大量に残された鉄柵でした。
その数は約200本。
さらに森の中から次々と現れたのが、
- エアコン
- ブラウン管テレビ
- タイヤ
- バスタブ
- シンク
- トイレ
- 大量の金属類
- 建築廃材
- 巨大なアスファルト
といった、登山者のポイ捨てとは明らかに性質の異なるゴミでした。
家庭や建築現場から持ち込まれたとみられる大型廃棄物が山中に残されていたのです。
2tトラック3台が満杯、最後は約100kgの巨大アスファルト
作業開始から1時間30分ほど経過すると、鉄柵やタイヤで覆われていた場所から少しずつ地面が見えるようになりました。
しかし、森の奥からはさらに大型ゴミが現れます。
2tトラック2台分を回収した後も、バスタブやシンク、トイレなどが残っていました。
やがて3台目のトラックも満杯に。
最後に待っていたのが、重さ約100kgという巨大なアスファルトの塊です。
数人がかりで持ち上げ、トラックへ積載しました。
作業開始から約6時間。
不法投棄エリアの大規模な撤去が完了しました。
この場所だけで回収したゴミは、最終的に総重量約5tに達しました。
相葉雅紀と佐々木大光は0合目から五合目を清掃
一方、相葉さんと佐々木さんは、0合目から五合目までを歩きながらゴミを拾いました。
このエリアは、現在の五合目から始まる一般的な富士登山とは違い、富士山信仰の歴史を感じられる古道です。
江戸時代には「富士講」と呼ばれる信仰集団が盛んになり、多くの人々が富士山を目指しました。
途中には「馬返し」と呼ばれる場所もあります。
かつて登山者がこの付近まで馬を利用し、その先は徒歩で山頂を目指したことに由来する名称です。
清掃中には黒い筒状の物体も発見。
さらに一合目から二合目へ向かう途中では、酒瓶や顔が描かれた丸石なども見つかりました。
0合目から五合目までの清掃で回収されたゴミは、最終的に41kgに達しています。
五合目の佐藤小屋で新たな困りごと
相葉さんと佐々木さんは、ゴミを拾いながら五合目にある佐藤小屋へ到着しました。
ここで女将から寄せられたのが、「森の中に得体の知れない物がある」という困りごとでした。
調査の前に、カレーライスなどで腹ごしらえ。
その後、森へ入った2人が発見したのはテントでした。
富士山ではテントの設営は禁止されています。
しかも、そのテントの周囲には、
- サンダル
- 大量のペットボトル
- 寝袋
- 生活ゴミ
- リュック
などが残されていました。
テントの中にも大量のゴミがあり、短時間立ち寄っただけとは考えにくい状態でした。
リュックから台湾の1元硬貨も見つかりましたが、硬貨だけでテントを残した人物の国籍や素性を特定することはできません。
番組では残された物を確認したうえでテントを撤去。女将が近づけず困っていた場所を片付けました。
テント設営禁止、ゴミはすべて持ち帰るのが富士登山のルール
今回発見されたテントは、富士山の環境問題を象徴する場面の一つでした。
富士山では山中で自由にテントを張って宿泊することはできません。宿泊する場合は山小屋を利用することが基本です。
また、登山中に出たゴミは自分で持ち帰ります。
富士登山で特に覚えておきたいルールは、
- ゴミは捨てず、すべて持ち帰る
- テントを設営しない
- 焚き火をしない
- 登山道から外れない
- 植物や溶岩などを持ち帰らない
- 自然環境を傷つけない
といったものです。
富士山は観光地である以前に、厳しい自然環境を持つ山であり、国立公園、文化財、世界文化遺産として守られている場所でもあります。
最終結果は1764点、41kg、さらに麓の不法投棄約5t
丸2日間に及んだ富士山清掃プロジェクト。
番組で披露されたゴミは1764点に達しました。
さらに作業ごとに集計すると、
1日目・五合目から上の4ルート
- 須走ルート:502点
- 吉田ルート:140点
- 富士宮ルート:120点
- 御殿場ルート:15点
- 合計:777点
2日目
- 0合目~五合目:41kg
- 富士山麓の不法投棄エリア:約5t
という規模です。
「点数」と「重量」で別々に集計されているため単純に足し合わせることはできませんが、登山道の小さなゴミから、重機やトラックが必要になる大型廃棄物まで、富士山のゴミ問題にはまったく異なる種類の問題が混在していました。
特に約5tの不法投棄は、登山者がうっかり落としたゴミとは次元が違います。
一方で、靴底、ストック、手袋、容器、瓶などの小さなゴミも、そのまま放置されれば自然の中に残り続けます。
富士山のゴミ問題は長年続く清掃活動の上にある
現在の富士山は、多くの人たちによる長年の清掃活動によって守られてきました。
環境省によると、国、山梨県、静岡県、地元自治体、民間団体などが長年にわたって清掃活動を続けています。
それでも今回のように登山道から大量のゴミが見つかり、山麓には過去に投棄された大型廃棄物も残っています。
今回の3時間SPで印象的だったのは、単に「富士山にゴミが落ちている」という話ではありません。
登山道では人が背負って運べる小さなゴミ。
森の中には放置されたテントと生活用品。
さらに麓にはトラック数台を必要とする不法投棄。
標高や場所によって、まったく違うゴミ問題が同じ富士山に存在していました。
まとめ
2026年10月1日の「相葉ヒロミのお困りですカー?」では、富士山の4登山ルートから0合目、五合目、さらに山麓の不法投棄エリアまでを丸2日かけて清掃しました。
1日目だけでも4ルートから777点を回収。須走ルートでは502点が見つかり、壊れたストックだけでも55本に及びました。
2日目には0合目から五合目で41kgを回収し、五合目の森では生活用品が残されたテントも撤去。そして麓の不法投棄エリアからは、家電やタイヤ、浴槽、トイレ、約100kgのアスファルトなど、総重量約5tものゴミが運び出されました。
番組で披露されたゴミは1764点。
世界文化遺産として知られる美しい富士山の裏側で、その環境を守るために今も多くの人の手が必要とされていることが伝わる3時間となりました。
参考リンク
気になる生活ナビをもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。


コメント