イグアスの滝が2026年10月に通常の約11倍に増水した理由
イグアスの滝は2026年10月26日、流れ込む水量が毎秒1,770万リットルに達しました。通常の平均である毎秒約150万リットルの約11倍という激しい増水です。大きな原因は、ブラジル南部のパラナ州など、イグアス川流域で降った強い雨でした。
2026年11月4日放送予定のテレビ朝日『徹子&純次&良純 世界のニュース衝撃映像の会』でも、イグアスの滝が豪雨で普段とは違う姿になった映像が取り上げられます。今回は、公式に発表された水量と、滝を見学する遊歩道が閉鎖・再開された経緯を確認しておきましょう。
2026年10月26日の水量は毎秒1,770万リットル
ブラジル側の国立公園を運営するUrbia+Cataratasは、2026年10月26日未明に毎秒1,770万リットルの流量を記録したと公表しました。立方メートルに換算すると毎秒17,700立方メートルです。
通常の平均水量は毎秒約150万リットル(1,500立方メートル)。この日のピークは平常時の約11倍と発表され、2026年に入ってから最も水量が多い日となりました。「過去最高記録」を更新したという意味ではなく、2026年中の最大水量という点が重要です。
イグアスの滝はアルゼンチンとブラジルの国境近くにある、数多くの滝が連なる大瀑布です。普段から豊富な水をたたえていますが、流域で大雨が続くと流量が急激に増え、滝の迫力も大きく変わります。
なぜ突然こんなに増水した?
今回の増水を引き起こした直接の要因は、イグアス川の上流域に降った強い雨です。ブラジル側の公園発表でも、パラナ州とイグアス川流域での豪雨によるものと説明されています。上流から大量の水が下流へ流れ込み、滝の水量が通常を大幅に超えました。
2026年はエルニーニョ現象が発達しており、南米の一部地域で雨が多くなる傾向も注目されています。ただし、特定の日の豪雨をエルニーニョだけで説明することはできません。実際の増水には、その時期の降雨の強さや場所、河川流域の状況が関係します。
水が茶色く見えるのは、増水した川が流域の土砂などを運ぶためです。見た目の迫力は増しますが、河川が激しく増水しているときには、安全のため滝に近づく通路を閉鎖することがあります。
ブラジル側の「悪魔の喉笛」への遊歩道は10月31日に再開
ブラジル側のイグアス国立公園(Parque Nacional do Iguaçu)では、滝に近づくパッサレラ・ダス・カタラタス(Passarela das Cataratas)という遊歩道が、10月11日から30日まで閉鎖されました。
10月26日の最大水量を記録したあと水位が下がり、10月31日午前10時、技術者による点検と手すりの再設置を終えて通行が再開されました。10月31日時点での水量は毎秒680万リットル。通常よりは多いものの、安全確認を経て再開したという経緯です。
増水時には歩道だけでなく、別の園内施設が一時的に使えなくなることもあります。ブラジル側では今回、滝を遠くから楽しむトリリャ・ダス・カタラタス(Trilha das Cataratas)などの主要な見学場所を利用できる期間もありました。公園全体がずっと閉まっていたわけではありません。
アルゼンチン側の「悪魔の喉笛」は11月4日時点で閉鎖中
同じイグアスの滝でも、アルゼンチン側とブラジル側は別々の国立公園です。このため、遊歩道の再開状況は同じではありません。
アルゼンチン側のイグアス国立公園(Parque Nacional Iguazú)では、2026年8月に「悪魔の喉笛(Garganta del Diablo)」へ向かう橋状の遊歩道を予防的に撤去しました。洪水によって設備が損傷しないようにするためです。
2026年11月4日時点で、アルゼンチン側の公式観光案内では、この「悪魔の喉笛」回廊は閉鎖と表示されています。上部回廊(Circuito Superior)、下部回廊(Circuito Inferior)などは利用できる案内となっていますが、増水や現地の安全措置で変わる可能性があります。
一方でブラジル側の「悪魔の喉笛」に近づく遊歩道は10月31日に再開したため、「ブラジル側で再開した」というニュースをアルゼンチン側にも当てはめないことが大切です。
増水すると遊歩道が閉鎖される理由
イグアスの滝の遊歩道は、滝を間近に見られるよう、川の流れに近い位置にも設置されています。大雨で水量が増えた場合、通路や手すりに強い水圧がかかり、流木などが接触する危険も高まります。
ブラジル側の管理者は、流量の観測値と増減傾向に応じて遊歩道を閉鎖し、必要なら手すりを一時的に取り外す安全手順を運用しています。流量が低下したあとも、構造物の点検を経てから再開するため、水が減り始めればすぐに通れるとは限りません。
アルゼンチン側でも、2026年の大規模な増水に備えて事前に通路の一部を撤去しました。どちらも観光客の安全と施設保護のための措置です。
イグアスの滝を見に行くときは両国の公式情報を確認
イグアスの滝の見学では、ブラジル側は全体を見渡す眺め、アルゼンチン側は滝の各所に近づく回廊など、それぞれ異なる楽しみ方ができます。
通常の案内や当日の見学可能範囲は、ブラジル側ならブラジル側国立公園の公式サイト、アルゼンチン側ならアルゼンチン側「悪魔の喉笛」公式案内を確認します。
2026年10月のように大雨が続いた直後は、展望台や遊歩道だけが閉鎖されることもあります。チケットを予約した場合も、必ずしもすべての回廊を利用できるとは限りません。見学前に訪れる国の公園・具体的な回廊名・当日の規制をそれぞれ確認してください。
まとめ
2026年10月26日、イグアスの滝の水量は通常の約11倍に達しました。原因はイグアス川流域の大雨です。ブラジル側の主要な遊歩道は10月31日に再開しましたが、アルゼンチン側の「悪魔の喉笛」は11月4日時点で閉鎖中。増水時は国立公園全体ではなく、一部の通路だけが閉まる場合もあります。
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