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スパリゾートハワイアンズ110億円再生計画!2028年完成へ変わる施設と新戦略|ふるさとの未来

旅行・観光

約110億円で進むスパリゾートハワイアンズ再生計画の全体像

2026年10月1日放送のTBS「ふるさとの未来」では、福島県いわき市の「スパリゾートハワイアンズ」が進める大規模な再生計画が取り上げられます。

かつて炭鉱会社だった常磐興産が、エネルギー革命をきっかけに「炭鉱から観光」へ大胆な転換を遂げて誕生させた施設です。しかし、東日本大震災、新型コロナ禍を経て負債は約280億円まで拡大。新たな設備投資を進めにくい状況となり、2024年から投資ファンドの支援を受ける大きな転機を迎えました。現在は約110億円を投じ、2028年春に向けてウォーターパーク、ショーステージ、ホテル、温泉、レストラン、エントランスまでを段階的に生まれ変わらせています。

単なる老朽設備の修繕ではありません。今回の再生計画で掲げられている中心テーマは、ハワイアンズが60年間培ってきた歴史を生かしながら、「オールドハワイ」を感じられるリゾートとして世界観そのものを再構築することです。

この記事でわかること

  • 約110億円を投じるスパリゾートハワイアンズ再生計画の背景
  • 2026年までに完成した新客室・レストラン・温泉
  • 2027年から2028年に誕生する新ウォーターパークやショーステージ
  • 炭鉱から観光へ転換した常磐興産が描く次の60年

約110億円の再生計画は2028年春まで段階的に進む

出典:スパリゾートハワイアンズ公式「リニューアル情報」

現在進んでいる再生計画の最大のポイントは、施設を休業して一気に造り替えるのではなく、営業を続けながら順番に改修していることです。

ウォーターパークだけでなく、ホテル、レストラン、温泉、ショーステージ、日帰りエントランス、駐車場からの導線まで対象は施設全体に及びます。

すでに2025年から新しい客室やロビーなどが順次オープンし、2026年には大浴場、レストラン、ファミリー向け客室なども完成しました。一方、施設の中核となるウォーターパークやステージは2027年、入口部分などは2028年春の完成が予定されています。

目指しているのは「新しいハワイ風施設」ではありません。

公式に掲げられている方向性は「もっと、ほんものへ。オールドハワイが満ちている、にっぽんのハワイへ。」というもの。茅葺き屋根、木材、南国植物、ハワイ神話などを取り込み、1966年の開業以来受け継いできた「日本にハワイをつくる」という原点を現代的なリゾートへ再構築していきます。

約280億円の負債が大規模再生への転機になった

ハワイアンズは年間約100万人が訪れる大型観光施設ですが、その歴史は順風満帆ではありません。

2011年3月11日の東日本大震災では全館休館となり、同年10月1日に部分営業を再開。2012年2月8日に全館営業を再開しました。

休館中にはフラガールが「全国きずなキャラバン」を実施し、全国26都府県と韓国・ソウルを含む125か所を訪問。247回の公演を行いました。ハワイアンズにとってフラガールは単なるショー出演者ではなく、施設と地域を象徴する存在になっています。

さらに2020年には新型コロナウイルスの影響で再び全館休館を経験しました。

こうした危機を乗り越える過程で借入金が増え、番組では負債が約280億円まで膨らんだことが紹介されています。施設自体は集客力を持っていたものの、老朽化した設備を大規模に更新するための資金を確保することが難しくなっていました。

2024年にフォートレスが再生へ乗り出した

大きな転機となったのが2024年です。

フォートレス・インベストメント・グループ系のOntario合同会社による常磐興産株式の公開買付けが開始されました。2024年12月には第2回公開買付けも成立。その後、常磐興産株は2025年2月19日に東京証券取引所で上場廃止となりました。

フォートレス側が注目したのは、約60年にわたって築かれてきたハワイアンズ独自の資産です。

巨大な全天候型ウォーターパーク、温泉、ホテル、フラガール、ファイヤーナイフダンスなど、今から同じものをゼロから造ることは容易ではありません。

一方で、開業から長い年月を経た建物や設備には更新が必要でした。そこで既存の歴史やブランドを残しながら大規模投資を行い、将来にわたって収益を生み出せる施設へ変えていく再生計画が始まりました。

始まりは炭鉱会社だった

常磐興産のルーツは観光会社ではありません。

1884年に設立された磐城炭礦社などを起源とし、1944年には磐城炭礦と入山採炭が合併して常磐炭礦株式会社が設立されました。

ところが昭和30年代、石炭から石油へエネルギーの主役が移る「エネルギー革命」が進みます。

炭鉱だけに依存した経営を続けることが難しくなり、新しい事業として注目されたのが、炭鉱から大量に湧き出していた温泉でした。

そこで「日本にハワイをつくる」という発想から計画されたのが常磐ハワイアンセンターです。

1965年にはショーを担うダンサーを育成する常磐音楽舞踊学院を設立。1966年1月15日、約7000平方メートルの大ドームを持つ常磐ハワイアンセンターが開業しました。

初年度だけで約120万人が訪れ、1970年には年間155万人を突破します。1990年には名称を現在の「スパリゾートハワイアンズ」へ変更しました。

まさに「炭鉱から観光」への転換が、いわき市を代表する観光産業を生み出したことになります。

2026年までにホテルと食事が大きく変わった

約110億円の再生計画はすでに目に見える形になっています。

ホテルハワイアンズでは2025年11月から客室改装が始まり、東2号館の「スーペリア和洋室」、南3号館の「スーペリアフォース」「セミダブルルーム」などが完成しました。

2026年にはさらに、

  • 3月:中央館6階・大浴場「湯の岳」、大型コーヒーロースター
  • 4月:最大8人で泊まれる「ラニスイート」
  • 5月:「グランド ダイニング ザ・パシフィック」
  • 7月:「キッズルーム ククナ」「デラックスキッズルーム マカナ」「プレミアムキッズルーム ルアナ」
  • 7月:「オノアズカフェ&グリル」

などが相次いでオープンしています。

「グランド ダイニング ザ・パシフィック」には全長約77mのビュッフェカウンターが設けられ、和洋中約90種類を用意。

「オノアズカフェ&グリル」では、チャコールグリルで焼き上げる肉料理やハワイを意識したシーフードに加え、店内でフラのパフォーマンスも行われています。食事そのものにも「ハワイに来た感覚」を組み込んでいるのが特徴です。

2026年11月には大露天風呂「江戸情話 与市」も改修

ハワイアンズを代表する温泉施設「江戸情話 与市」も再生計画に含まれています。

2026年11月には新しい洗い場を設け、江戸情緒の中へハワイを感じる意匠を取り入れる計画です。

プールだけではなく、温泉の快適性まで改善することで、子ども連れのファミリーだけでなく、大人の宿泊客や複数世代での旅行にも対応できる施設づくりを進めています。

2027年春にウォーターパークとショーステージが一変する

再生計画の中でも特に大きいのが2027年春です。

現在のウォーターパークに、オールドハワイをイメージした茅葺きの大屋根が登場します。

同時にメインステージも大規模改修され、ハワイの伝統的な茅葺き屋根をモチーフにした空間へ刷新される予定です。

フラガールのショーはハワイアンズ最大の財産の一つです。その舞台自体をハワイの世界観へ組み込み、プールとショーを別々に楽しむのではなく、空間全体で「日本のハワイ」を感じられる施設へ変えていきます。

さらにホテルでは、2027年春にモノリスタワーへ新客室が誕生する予定です。

2027年夏にはティキバーとスプラッシュパークが誕生

2027年夏には、新しい遊びのエリアも加わります。

「ティキバー」は、トロピカル植物や滝をイメージしたスライダーに囲まれた空間で、茅葺き屋根やハンギングチェアを設置。トロピカルジュースなどを楽しめる場所になります。

もう一つが「スプラッシュパーク」です。

ハワイ神話に登場する火山の女神ペレを中心に、海の神カナロアや守り神ホヌなどの世界観を取り入れ、水遊びそのものを物語性のあるアトラクションへ変えていきます。

単純に新しいプールを増やすのではなく、ハワイ文化や神話を施設体験へ組み込むのが今回の改修の特徴です。

2028年春には入口から「ハワイ」へ変わる

大規模再生の仕上げとして予定されているのが2028年春です。

新しい日帰りエントランスは「力強いカヌー」をイメージしたデザインとなり、流木を思わせる木材や茅葺き屋根、砂をイメージした床材などを採用。

駐車場から施設へ向かうアプローチにもティキなどの装飾を配置し、館内へ入ってからではなく、到着した瞬間からハワイアンズの世界が始まる構成になります。

宿泊施設では、2028年春にウイルポートの新客室も予定されています。

こうして2025年から段階的に進めてきた改修が、2028年へ向けて施設全体につながっていきます。

再生計画の本当の狙いは「次の60年」をつくること

今回の約110億円投資は、古くなった設備を新しくするだけの改修ではありません。

1966年の開業、炭鉱から観光への転換、フラガール、震災からの復興というハワイアンズ独自の歴史を、今後も集客につながる資産として残していく計画です。

再生を主導する側も、ショーとウォーターパークを施設の核として位置づけ、ホテル、飲食、温泉、入場動線まで一体で更新する方向を示しています。

創業時には「千円もってハワイに行こう」という言葉で、多くの日本人に南国への憧れを届けた常磐ハワイアンセンター。

60年を経た今度は、施設の歴史を捨てるのではなく、その原点へもう一度戻りながら現代のリゾートへ作り直すことが、再生計画の中心になっています。

スパリゾートハワイアンズの場所・料金・アクセス

施設の基本情報は以下の通りです。

  • 施設名:スパリゾートハワイアンズ
  • 所在地:福島県いわき市常磐藤原町蕨平50
  • 電車:JR常磐線「湯本駅」から無料シャトルバス
  • 車:常磐自動車道「いわき湯本IC」から約5分
  • 2026年10月1日の通常入場料:大人3,570円、小人2,250円、幼児1,640円
  • 入場料金は時期・曜日によって変わる変動価格制
  • 日帰り駐車場:普通車は2時間まで無料、2時間超は当日24時まで1,000円

2026年10月1日は大人の通常入場料が3,570円に設定されています。料金や営業時間は利用日によって変わるため、来館時には公式サイトの日付別情報を確認する形になります。

まとめ

スパリゾートハワイアンズは、炭鉱の衰退という危機から「日本のハワイ」を生み出し、さらに東日本大震災やコロナ禍を乗り越えてきた施設です。

その一方で負債は約280億円まで膨らみ、大規模な設備投資を続けることが難しくなりました。そこで投資ファンドの支援を受け、約110億円を投じる再生計画が始まっています。

すでにホテル客室、大浴場、レストランなどは新しくなり、今後は2027年にウォーターパーク、ショーステージ、ティキバー、スプラッシュパーク、2028年には日帰りエントランスや駐車場からのアプローチまで刷新されます。

目指すのは、過去を消した新しいリゾートではありません。

「炭鉱から観光」へ転換した1966年の精神、フラガール、温泉、そして「日本のハワイ」という唯一無二の歴史を次の60年へつなぐこと。そのための大規模な再出発が、いまスパリゾートハワイアンズで進んでいます。

参考リンク

TBS「ふるさとの未来」公式サイト

スパリゾートハワイアンズ公式 リニューアル情報

スパリゾートハワイアンズ公式 ハワイアンズヒストリー


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