築500年の邸宅で見つかった「本棚の裏の世界」
2026年10月5日放送の日本テレビ「世界まる見え!テレビ特捜部」では、築500年のお屋敷から地下空間と巨大な迷路のような通路が見つかるエピソードが登場します。
イギリス南東部サセックスでは、不動産開発に携わるフレディ・グッドール(Freddy Goodall)が、家族の暮らす約500年前の邸宅を調べ、本棚の裏から秘密の部屋と地下へ続く通路を発見しています。
きっかけになったのは、1870年に撮影された古い写真でした。現在は本棚になっている場所に、写真では「扉」が写っていたのです。そこから始まった探索は、1つの隠し部屋だけでは終わりませんでした。
この記事でわかること
- フレディ・グッドールが見つけた本棚裏の秘密通路
- 1870年の写真が地下空間発見につながった経緯
- 地下迷路が何のために使われていたと考えられているのか
- 地下から見つかった古い本や手紙、学校時代の痕跡
フレディ・グッドールは本棚の裏から秘密の部屋を発見
フレディ・グッドールは、イングランド南東部サセックスで暮らす不動産開発者です。
彼が暮らしてきた家は16世紀まで歴史をさかのぼる約500年前の建物。家族は約30年前にこの邸宅を購入し、改修しながら暮らしてきました。
大きな転機となったのが、家に残されていた1870年の写真です。
写真に写った図書室を見ると、現在本棚が置かれている場所に扉がありました。
そこでグッドールが本棚周辺を調べると、本の後ろから壁の向こうを見ることができる小さな穴を発見。その先には、普段使っている部屋からは存在すら分からない空間が広がっていました。
本棚の裏に隠されていた入口を抜けると、暗い部屋だけではなく、階段やさらに奥へ続く通路が現れます。
「本棚の裏に秘密の部屋」というだけでも映画のセットのようですが、本当の驚きはそこからでした。
秘密の部屋の先には屋敷を横断する地下迷路があった
隠し部屋を探索したグッドールが見つけたのは、複数の部屋や地下通路でした。
通路は1本で終わるのではなく、別の部屋や階段へと続いており、屋敷の一方から反対側まで伸びています。Independentも、地下には多数のトンネルと隠された部屋があったと伝えています。
つまり、普段生活している大きな邸宅の壁や床の向こう側に、もう1つの移動経路が存在していたことになります。
グッドール自身は、かつて屋敷で働いていた使用人たちが、人目につかず建物の中を移動するために利用していた通路だと考えています。
現在の住宅では、家族や来客、働く人が同じ廊下や階段を使うことは珍しくありません。
しかし大規模な邸宅では、主人や客が過ごす場所とは別に、使用人が仕事をするための動線が設けられることがありました。
食事や物品を運び、各部屋へ出入りする使用人たちが表側の空間へ頻繁に姿を見せずに働けるようにするためです。
グッドールの家で発見された地下通路も、そうした屋敷を支える「裏側の動線」として使われていたというのが本人の見方です。
巨大迷路のような構造には、単なる遊び心ではなく、巨大な屋敷を動かすための役割があったことになります。
地下空間には古い金庫まで残されていた
さらに探索を進めると、地下には古い金庫も残されていました。
この金庫を開ける様子もグッドール自身がSNSで公開しています。
中から出てきたのは現金や宝石ではありません。
1848年の日付が確認できる、邸宅の歴史に関係した書物などが残されていました。
ほかにも、1837年にこの家を訪れたノーサンプトン侯爵スペンサー・コンプトンが書いた手紙や、1807年の日付と第8代ギャロウェイ伯爵ジョージ・ステュアートの署名が残された床板などが発見されています。
地下空間そのものだけでなく、建物を訪れた人々の痕跡まで残っていたわけです。
長い年月の中で入口が閉ざされても、内部には数世代前の記録がそのまま眠り続けていました。
邸宅は学校として使われた時代もあった
500年の歴史を持つ建物は、ずっと同じ用途で使われてきたわけではありません。
20世紀初頭には教育施設として使用されていた時期がありました。
地下通路からは古い教科書や机も見つかっています。さらに壁には人の名前が残されており、グッドールは当時の生徒たちが地下へ入り込んだ痕跡だとみています。
ここが、この地下迷路の歴史をさらに面白くしている部分です。
最初は大邸宅を支える人々の移動経路として利用され、その後建物が学校になると、今度は子どもたちが入り込む場所になった。
建物の用途が変わるにつれて、地下空間を使う人も変化していったことがうかがえます。
フレディ・グッドールは地下空間を大きく改装していない
古い家で隠し部屋を発見したとなれば、きれいに改修して新しい部屋として利用する方法もあります。
しかしグッドールは、発見した空間を大きく変えるのではなく、長年残されてきた状態を尊重しています。
Smithsonian Magazineの取材でも、部屋をそのまま残し、それぞれの空間に残された歴史を大切にしていることを語っています。
そのため、彼のSNSに映る地下通路には、現代的に整備された観光施設とは違う姿があります。
古いレンガ、狭い入口、埃をかぶった物、年月を感じさせる壁。
500年前に建てられた建物が何度も用途を変えながら使われてきたことを、地下空間そのものが伝えています。
場所はイングランド南東部サセックス
グッドールの家について確認できる基本情報は次の通りです。
- 地域:イングランド南東部サセックス
- 建物:約500年前、16世紀にさかのぼる邸宅
- 発見者:Freddy Goodall(フレディ・グッドール)
- 職業:不動産開発者
- 発見のきっかけ:1870年に撮影された図書室の写真
- 主な発見物:秘密の部屋、地下通路、金庫、古い書籍、手紙、学校時代の教科書や机
- 地下通路:屋敷の一方から反対側へ続く構造
家族が長年暮らしてきた私邸であり、一般的な観光施設として紹介されている建物ではありません。
その一方で、グッドール自身が地下空間の探索をSNSで映像として記録しており、本棚の裏から始まる探索の様子を見ることができます。
まとめ
フレディ・グッドールが暮らす約500年前の邸宅では、1870年の古写真に写っていた1枚の扉が、大きな発見につながりました。
現在は本棚になっていた場所を調べると、その裏から隠し部屋が現れ、さらに地下へ進むと屋敷を横断するほどの通路が続いていました。
地下からは古い金庫や歴史資料だけでなく、建物が学校として使われていた時代の教科書や机、壁に残された名前まで見つかっています。
とりわけ興味深いのが、これらの通路をグッドールが使用人の移動経路だったと考えている点です。
豪華な邸宅の表側とは別に、人々の暮らしを陰で支えるための空間が張り巡らされていた――約500年という建物の歴史を、本棚の裏に残された地下迷路から読み取ることができます。
参考リンク
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