東京農大の大根踊りとは?青山ほとりの由来と70年以上続く応援文化
大根踊りは、東京農業大学の全学応援団が大根を両手に持って踊る伝統的な応援演舞です。正式名称は「青山ほとり」。1923年に作られた歌をもとに、1951年から現在につながる踊りが披露されるようになりました。
2026年10月26日放送のTBS『岡田准一とロバート秋山の今さらシロー!』では、東京農業大学を特集し、岡田准一さんと秋山竜次さんが名物の大根踊りに初挑戦する予定です。
大根踊りの正式名称「青山ほとり」と名前の由来
東京農大の大根踊りは、応援歌「青山ほとり」に合わせて披露される演舞です。
「青山ほとり」という名前は、かつて東京農業大学が東京都渋谷区の青山周辺に校舎を構えていたことに由来します。
歌が作られたのは1923年(大正12年)。当時、東京農業大学の専修科に在学していた市山正輝さんが作詞しました。
農業の大切さや大学への誇りを、ユーモアを交えて表現した歌です。
曲には、市山さんの出身地である北海道・湯の川温泉付近で歌われていた旋律が取り入れられたと伝えられています。
最初から大根を持って踊っていたわけではありません。
もともとは学生たちの間で親しまれる歌として広まり、野球、相撲、陸上競技などの応援に使われていました。
現在のように両手に大根を持つ踊りが生まれたのは、歌の誕生から約28年後のことでした。
なぜ大根を持って踊る?1932年と1951年の歴史
大根踊りの歴史には、特に重要な2つの出来事があります。
最初は1932年(昭和7年)の関東学生相撲大会です。
このとき東京農大の応援団は、応援歌に合わせて野菜を振りながら選手たちを応援しました。
当時の記録では、応援団長がニンジンを持ち、団員たちは大根を片手に持っていたとされています。
現在のような踊りではなく、野菜を掲げて応援するスタイルでした。
転機となったのが1951年10月です。
東京農大の収穫祭宣伝隊が、渋谷駅前のハチ公像付近にトラックで登場しました。
学生たちは法被を着て、両手に大根を持ち、歌と太鼓に合わせて踊り始めます。
突然現れた大根を持つ集団に、通行人は驚きながらも足を止めました。
演舞が終わると、学生たちは用意していた1,000本の大根を無料で配布しました。
この出来事が、現在の大根踊りの原型となりました。
当初は大根を持って踊ることに反対する応援団員もいましたが、踊る人も見る人も笑顔になる姿から、その価値が認められていったと伝えられています。
大根踊りは、農業を学ぶ大学らしさと、人々を楽しませる応援文化を結びつけた伝統芸能なのです。
大根踊りはどこで見られる?2026年収穫祭の日時と整理券
大根踊りを実際に見られる代表的な機会が、毎年秋に開催される東京農業大学の「収穫祭」です。
2026年は創立135周年を記念する収穫祭が開催されます。
-
開催期間:2026年10月30日(金)~11月1日(日)
-
会場:東京農業大学 世田谷キャンパス
-
所在地:東京都世田谷区桜丘1丁目1-1
-
最寄り駅:小田急線「経堂駅」から徒歩約15分
-
一般来場:事前予約不要
大根踊りは、11月1日(日)に開催される全学応援団リーダー公開で披露される予定です。
全学応援団リーダー公開
-
開催日:2026年11月1日(日)
-
会場:百周年記念講堂
-
開場:14時10分~15時
-
公演:15時~16時
-
座席:約880席・全席指定
-
整理券:当日配布・先着順
整理券は午前9時から11時30分まで、18号館2階の踊り場で配布されます。
整理券は1人1枚で、座席は運営側がランダムに指定します。
また、当日は午前12時30分から13時30分まで、吹奏楽部とチアリーダー部のステージも予定されています。
こちらも別の整理券が必要ですが、午前・午後両方の公演の整理券を同時に受け取ることができます。
注意したいのは、会場内での写真撮影・動画撮影・録音が禁止されていることです。
大根踊りはSNSでも注目される演舞ですが、大学は学生を保護するため、無断撮影やSNS投稿を控えるよう呼びかけています。
2026年の収穫祭でも撮影は禁止されており、動画配信の予定もありません。
詳しい会場案内は、東京農大収穫祭の公式ステージ案内で確認できます。
大根踊りの大根はもらえる?昔の無料配布と現在の違い
大根踊りについて、もう一つ気になるのが「踊りで使った大根をもらえるのか」という点です。
1951年に渋谷で披露された際には、1,000本の大根が無料で配られました。
その後も収穫祭では大根の無料配布が行われ、名物企画として知られるようになりました。
ただし、2026年の世田谷キャンパス収穫祭では、大根踊りの観覧者への大根配布は公式案内で確認できません。
昔の配布実績をもとに、現在も必ず大根を持ち帰れると考えないよう注意が必要です。
なお、収穫祭では学生が育てた農産物や加工食品の販売、研究成果の展示など、東京農大らしい企画が多数開催されます。
2026年は80以上の模擬店・即売店と、50以上の文化学術展の出展が予定されています。
大根踊りだけでなく、農業や食品研究に取り組む学生たちの活動に触れられるのも収穫祭の魅力です。
大根踊りは収穫祭以外でも見られる
大根踊りは学園祭だけの演目ではありません。
東京農大の応援団は、大学の運動部の試合や地域行事、農業関連の催しなどでも演舞を披露しています。
2026年5月8日には、東京都千代田区で開催された日本農業新聞全国大会でも演舞が披露されました。
東京農大の全学応援団は、リーダー部、吹奏楽部、チアリーダー部が協力して活動しています。
大根踊りを受け継いでいるのは、こうした学生たちです。
また、踊りの歴史を知ることで、東京農大が長年にわたって大切にしてきた「農業を身近に感じてもらう」という役割も見えてきます。
大根という身近な野菜を使い、歌と動きで観客を楽しませる伝統は、大学の文化として世代を超えて引き継がれています。
まとめ
東京農大の大根踊りは、1923年に作られた応援歌「青山ほとり」をもとに、1951年から現在の形になった伝統演舞です。2026年11月1日の収穫祭では、整理券制での披露が予定されています。農業の大学らしい大根を使った踊りは、学生たちによって今も受け継がれています。
気になる生活ナビをもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。


コメント