九鬼太白純正胡麻油はなぜ香りがない?普通のごま油との違い
九鬼太白純正胡麻油(くきたいはくじゅんせいごまあぶら)は、ごまを煎らずに低温で搾ることで、一般的なごま油の香ばしさを抑えた食用油です。無色に近い淡い色で、サラダや炒め物はもちろん、お菓子作りにも使えます。原材料はごま油100%で、サラダ油を混ぜた調合油ではありません。
2026年10月26日放送予定のNHK Eテレ『ゴー!ゴー!キッチン戦隊クックルン』では、三重県四日市市のごま油工場が紹介されます。四日市市には老舗メーカーの九鬼産業があり、同社の太白ごま油を例に、製法や使い分けを詳しく紹介します。なお、番組予告では訪問先の会社名は明らかにされていません。
太白ごま油と普通のごま油の違いは焙煎の有無
九鬼産業が説明する最大の違いは、ごまを搾る前に焙煎するかどうかです。一般的な茶色いごま油は、ごまを煎ってから搾るため、香ばしい風味と色が付きます。一方、九鬼太白純正胡麻油は、ごまを煎らずに低温圧搾法で搾るため、焙煎したごま特有の香りがほとんどありません。
香りがしないからといって、ごまが使われていないわけではありません。原材料は食用ごま油のみです。白ごまと黒ごまの違いだけで油の色が決まるのでもなく、焙煎の程度や搾油方法が大きく関係します。
- 太白ごま油:ごまを煎らずに搾る。淡い色と控えめな香りで、素材の味を生かす料理向き
- 淡口の焙煎ごま油:穏やかな香りを加えたい和食や天ぷらなどに向く
- 濃口の焙煎ごま油:ごまの香ばしさを生かすナムル、たれ、中華料理などに向く
ごまの香りを強く出したい料理に太白ごま油を使うと、物足りなく感じることもあります。目的は優劣ではなく、料理で香りを付けたいか、素材の香りを残したいかで選ぶことです。
サラダ・揚げ物・シフォンケーキまで使える
九鬼産業は、太白ごま油の用途として、炒め物、揚げ物、パスタ、マリネ、製菓などを案内しています。ドレッシングなら野菜や酢の香りを邪魔しにくく、揚げ物ならごま油の強い香りを出さずに調理できます。
意外な使い方がお菓子作りです。バターの香りを必要としないシフォンケーキなどでは、液体の油として生地に混ぜることで、素材の風味を生かした軽い仕上がりを目指せます。
メーカー公開の「ふんわり、やわらか、シフォンケーキ」では、直径17cmの型1台分に九鬼太白純正胡麻油60ccを使用しています。薄力粉90g、グラニュー糖90g、卵黄3個分、卵白4個分、牛乳60ccなどを組み合わせるレシピです。配合と工程は九鬼産業の公式シフォンケーキレシピで確認できます。
ただし、バターを使うレシピの分量を、そのまま太白ごま油に置き換えられるとは限りません。お菓子では配合や生地の状態が重要なので、最初は油を使用する公式レシピに沿って作ると安心です。
太白ごま油は加熱できる?保存は冷蔵庫が必要?
太白ごま油は生でかけるだけの専用油ではありません。メーカーは炒め物や揚げ物にも使用できると案内しています。普段のサラダ油やオリーブオイルの代わりに取り入れられますが、揚げ物の加熱中はほかの食用油と同様に温度管理が必要です。
保存は直射日光を避けた常温の暗い場所が基本です。九鬼産業は、油を冷蔵すると白く濁ったり固まったりすることがあると説明しています。冷蔵は必須ではなく、ふたをしっかり閉めて涼しい場所で保管します。
メーカーの案内では、開封後のごま油は2〜3か月を目安に使い切ることが推奨されています。これは未開封の賞味期限とは別です。使う頻度が低い家庭では、まず小容量を選ぶのもよいでしょう。
また、香りが控えめでもごまアレルギーのある人には使えません。無香料に近いこととアレルゲンが含まれないことは別です。
九鬼産業は四日市の老舗ごまメーカー
九鬼産業は1886年(明治19年)創業のごま製品メーカーで、本社工場は三重県四日市市尾上町11番地にあります。ごま油のほか、いりごま・すりごま・ねりごまなども手がけています。
家庭向けの九鬼太白純正胡麻油には170g瓶、340g瓶、600gペットボトルなどがあります。容量や商品仕様を確認したい場合は九鬼産業の公式商品ページが参考になります。店頭の販売価格や在庫は店舗によって異なります。
ごまの香りを引き出す方法に興味がある場合は、ラップでできるごますり法と香りがアップする理由も参考になります。
まとめ
九鬼太白純正胡麻油は、ごまを焙煎せず低温圧搾で搾った、香りの穏やかなごま油です。一般的な焙煎ごま油とは用途が異なり、炒め物や揚げ物だけでなく、サラダやシフォンケーキにも活用できます。開封後は冷暗所で保管し、2〜3か月を目安に使い切りましょう。
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