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ぎふコーラは何が入っている?伊吹山の薬草4種と織田信長との関係【グレーテルのかまどで紹介】

グルメ

岐阜の薬草文化を一杯に詰め込んだ「ぎふコーラ」

岐阜県の山あいで受け継がれてきた薬草文化が、意外な形で現代によみがえっています。それが、揖斐川町旧春日村の薬草を生かした「ぎふコーラ」です。『グレーテルのかまど 織田信長に飲ませたい!クラフトコーラ(2026年8月17日放送)』でも取り上げられるクラフトコーラですが、面白いのは味だけではありません。作った3人の思い、伊吹山の薬草文化、そして織田信長との意外なつながりまで知ると、1本のコーラを見る目が少し変わってきます。

この記事でわかること

  • ぎふコーラを作った3人
  • 使われている4種類の薬草
  • 伊吹山と織田信長の関係
  • 値段や購入前に確認したいこと

ぎふコーラを作ったのは岐阜県出身の同世代3人

ぎふコーラを立ち上げたのは、泉野かおりさん、片山治さん、四井智教さんの3人です。

3人はいずれも1991年生まれで、岐阜県出身。2020年にプロジェクトを立ち上げ、岐阜に残る文化を新しい形で伝えるため、クラフトコーラの商品化に取り組みました。

3人の経歴はそれぞれ違います。

泉野かおりさんは大垣市出身で、大学進学を機に岐阜を離れた後、東京や京都、ベトナムなどで生活。のちに岐阜へUターンし、揖斐川町で地域に関わる活動をしていました。

片山治さんは岐阜市出身。飲食の仕事を学ぶため東京へ出た後に地元へ戻り、飲食店を運営。現在は合同会社to Uの代表社員を務め、ぎふコーラのプロジェクトリーダーでもあります。

四井智教さんは揖斐川町出身で、春日地区を拠点に薬草文化を伝える活動に携わっています。現在も地域の薬草文化や地域資源を次世代につなぐ取り組みを続けています。

最初から「コーラ会社を作ろう」と集まった3人ではありません。

それぞれが一度地元を離れた経験を持ち、外から岐阜を見る中で、岐阜には魅力があるのに、それが十分に知られていないという思いを持つようになったことが、活動につながっています。

たしかに、地元に住んでいると当たり前すぎて魅力に気づかないことがあります。外へ出たことで、逆に地元に残る文化の価値が見えてきたという流れは、とても興味深いところです。

ぎふコーラ誕生の背景には消えつつある薬草文化がある

ぎふコーラの大きな特徴は、単に「岐阜県産の材料を使ったコーラ」というだけではありません。

中心にあるのは、岐阜県揖斐川町旧春日村に伝わる薬草文化です。

春日地区では昔から、身近な薬草を煎じて飲む文化がありました。

家庭ごとにさまざまな薬草をブレンドしたものは「百草茶」として飲まれ、山仕事などで疲れたときには薬草を浴槽に浮かべる習慣もあったとされています。

つまり薬草は、特別な健康食品として売られていたものではなく、地域の暮らしの中に普通に存在していたものです。

ところが生活スタイルが変わり、薬草を日常的に煎じて飲む家庭は以前より少なくなっています。

そこで、昔ながらの薬草をそのまま残すだけではなく、今の世代にも手に取ってもらえる飲み物に変えるという発想からクラフトコーラが生まれました。

個人的には、ここがぎふコーラのいちばん面白いところだと感じます。

「伝統を守る」というと、昔と同じ形を維持するイメージがあります。しかし、コーラというまったく違う形に変えることで、これまで薬草に興味がなかった人にも文化を知ってもらえる可能性があります。

ぎふコーラにはヨモギなど4種類の薬草が使われている

ぎふコーラを特徴づけている基本の薬草は、

  • ヨモギ
  • ドクダミ
  • カキドオシ
  • ヤブニッケイ

の4種類です。

この中でヨモギやドクダミは比較的聞き覚えがありますが、カキドオシやヤブニッケイとなると、初めて名前を聞く人も多いのではないでしょうか。

ヨモギは草餅にも使われる身近な植物で、葉は古くから生薬やお灸のもぐさなどにも利用されてきました。

一方、ぎふコーラの場合は「薬草の効能を前面に押し出した飲み物」というより、薬草の香りや個性をクラフトコーラの味として生かしているところを見るのがわかりやすいでしょう。

開発時には、薬草特有のクセを強くしすぎず、それでいて普通のコーラになりすぎない味を探して調整が重ねられました。

とくにヨモギについては、現地のものを試したところ想像していたほどえぐみがなく、その風味を生かすため配合されたという開発エピソードも残っています。

「薬草入り」と聞くと、かなり苦そうな飲み物を想像してしまいますが、そこを飲みやすいコーラに仕上げること自体が商品のポイントになっています。

旧春日村では薬草が生活の一部だった

ぎふコーラを理解するうえで知っておきたいのが、原料となる薬草が採れる春日地区の暮らしです。

旧春日村は現在の岐阜県揖斐川町にあたり、伊吹山周辺に位置しています。

山に囲まれた地域では、昔から周囲に生える植物を暮らしの中で利用してきました。

薬草を煎じてお茶として飲んだり、複数の草を家庭ごとにブレンドした百草茶を作ったりと、その使い方も家庭によって異なっていました。

ここで大切なのは、「昔の人が薬草を珍しいものとして使っていた」のではないことです。

今でいえば、家に麦茶や緑茶が置いてあるような感覚に近く、薬草が日々の暮らしに溶け込んでいました。

ぎふコーラは、その地域文化そのものを原料の背景として持つ飲み物です。

単に「岐阜産だから地域商品」というより、その土地で続いてきた暮らし方まで商品に結びついているところに特徴があります。

伊吹山と織田信長を結ぶ「薬草園」の伝承

そして、ぎふコーラを調べていると必ず出てくるのが織田信長と伊吹山の薬草園の話です。

伊吹山周辺には、織田信長がポルトガル人宣教師に薬草を栽培する土地を与え、薬草園が作られたという伝承があります。

地元の薬草関連施設でも、1568年に信長が宣教師へ伊吹山の土地を与えたとする話が紹介されています。

ただし、ここには注意したい点があります。

「信長が伊吹山に大規模な薬草園を作らせた」という話は広く知られていますが、その記録は後世に書かれた書物に基づく部分があり、歴史的事実として完全に確定しているわけではありません。地元施設も、その真偽については断定していません。

そのため、

「織田信長が伊吹山に薬草園を作った」

と完全な史実として言い切るより、

「織田信長が伊吹山に薬草園を開かせたという伝承が残っている」

と理解するのが適切です。

ここは初めて知ると少し驚きます。

コーラと戦国武将という、一見まったく関係のないものが「薬草」を通してつながっているからです。

伊吹山が「薬草の山」として知られる理由

もちろん、伊吹山と薬草との関係は信長の伝承だけで成り立っているわけではありません。

伊吹山周辺にはさまざまな植物が生育し、古くから薬草利用が盛んな地域として知られてきました。

ぎふコーラの薬草が育つ畑も伊吹山周辺にあり、地域の人たちが薬草の栽培や文化の継承に関わっています。

だからこそ、ぎふコーラの場合は、

伊吹山 → 薬草 → 春日の暮らし → クラフトコーラ

という流れで見ると、商品の意味がわかりやすくなります。

商品だけを見ると「ちょっと変わったクラフトコーラ」ですが、その背景には何世代にもわたって続いてきた地域文化があります。

クラフトコーラと普通のコーラは何が違うのか

そもそも「クラフトコーラ」は、一般的なコーラ飲料と何が違うのでしょうか。

クラフトコーラには全国共通の1つのレシピがあるわけではありません。

柑橘類、スパイス、ハーブなどを組み合わせてシロップを作り、炭酸水などで割って飲むタイプが多く、作り手によって材料や香りが大きく異なります。

そのため、同じ「クラフトコーラ」という名前でも味はかなり違います。

ぎふコーラでは、地域の薬草に柑橘やスパイスなどを組み合わせることで、岐阜らしさを出しています。

ここが普通の市販コーラとの大きな違いでしょう。

コーラそのものの味を再現するというより、**「その地域ならではの香りをコーラという形で楽しむ」**飲み物に近いと考えるとわかりやすいです。

ぎふコーラは炭酸水で割って飲めるシロップタイプ

現在販売されているぎふコーラには、コーラシロップがあります。

公式オンラインショップでは200mlや720mlなどのサイズが掲載されています。

過去に紹介された飲み方では、シロップを炭酸水と1:3程度で割る方法が紹介されています。

つまり、瓶を開けてそのまま飲む一般的なペットボトルのコーラとは少し違います。

自分で濃さを調節できるので、

「香りをしっかり感じたいから濃いめ」

「食事と合わせたいから少し薄め」

といった楽しみ方ができるのもシロップタイプならではです。

実際に購入するなら、完成した炭酸飲料なのか、希釈して使うシロップなのかは確認しておきたいところです。

ぎふコーラの値段はサイズや販売時期で異なる

2026年8月10日時点で、公式オンラインショップにはコーラシロップとして次の価格が掲載されています。

商品 掲載価格
ぎふコーラ 200ml 1本 2,400円~2,900円
ぎふコーラ 200ml 2本 4,800円~5,300円
ぎふコーラ 200ml 3本 7,200円
ぎふコーラ 720ml 1本 4,600円

一般的なコーラと比較すると、価格だけ見れば高く感じます。

ただし、これはそのまま1回で飲む完成品ではなく、炭酸水などで割って複数杯を作るシロップです。

さらに、地域の薬草を使い、小規模で作られるクラフト商品という点も、市販の大量生産品とは条件が異なります。

購入するときは単純に「コーラ1本の値段」と比較するのではなく、内容量・希釈方法・何杯程度楽しめる商品なのかまで確認した方が判断しやすいでしょう。

また、価格や在庫、販売方法は変更される可能性があるため、購入時点で最新情報を確認する必要があります。

ぎふコーラは通販だけでなく取扱店もある

ぎふコーラは公式オンラインショップのほか、実店舗でも取り扱われています。

公式の取扱店一覧には岐阜県内だけでなく、県外の販売店も掲載されています。店舗によっては物販のみなど取扱形態が異なります。

ただし、クラフト商品は常に同じ店舗に在庫があるとは限りません。

実際に店舗へ買いに行く場合は、

  • 現在も取り扱いがあるか
  • 店頭在庫があるか
  • シロップの容量
  • 店内で飲めるのか、物販のみなのか

を事前に確認すると安心です。

個人的には、遠方からわざわざ買いに行く場合は特に在庫確認をしておきたいところです。取扱店として掲載されていても、欲しいサイズが必ず置いてあるとは限りません。

クラウドファンディングでは目標の2倍以上の支援が集まった

ぎふコーラは商品化の段階でクラウドファンディングにも挑戦しています。

2020年に実施されたプロジェクトでは、目標金額100万円に対し、2,762,255円が集まりました。

支援者は410人、達成率は276%でした。

これだけの支援が集まった背景には、単に「珍しいコーラを飲んでみたい」という興味だけではなく、旧春日村の薬草文化を未来につなげたいというプロジェクトの目的もありました。

商品を買うことが地域文化を知るきっかけにもなる。

クラフト商品が増えている中でも、ぎふコーラが少し異なる存在に見えるのはこの部分です。

「岐阜のコーラ」ではなく地域文化を次へつなぐ商品

ぎふコーラを調べていくと、中心にあるのはコーラそのものよりも、岐阜の文化をどう残していくかという考えだとわかります。

旧春日村に残る薬草。

各家庭で飲まれてきた百草茶。

伊吹山の自然。

そこに残る織田信長の薬草園伝承。

そして、一度地元を離れた若者たちが改めて気づいた岐阜の魅力。

これらをつないだ結果として生まれたのがぎふコーラです。

昔からの文化をそのまま保存するだけでは、次の世代に届かないこともあります。

そこで「クラフトコーラ」という今の人が手に取りやすい形に変える。個人的には、この発想こそがぎふコーラを知るうえでいちばん大事なポイントだと感じます。

実際に飲んでみたい人は、まずシロップの容量・価格・在庫・割り方を確認してから選ぶと失敗しにくいでしょう。

そして飲むときに、「これは単なる薬草入りコーラではなく、伊吹山周辺で受け継がれてきた文化を現代向けに作り直したもの」と知っていると、香りや味わいも少し違って感じられるかもしれません。


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