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須田郡司は世界50カ国の巨石を巡った写真家、出雲移住から沖縄へ|マツコの知らない世界

人物

巨石ハンター須田郡司さんが歩いてきた「石を訪ねる人生」

2026年9月15日放送の『マツコの知らない世界』では、「巨石の世界」を巨石ハンターの須田郡司(すだ・ぐんじ)さんが案内します。番組では日本全国の知られざる巨石に加え、「巨石の聖地」として島根県出雲地方も登場します。

須田さんは単に大きな岩を探している人ではありません。日本全国で1000か所を超える石を訪ね、さらに世界50カ国以上を歩いてきた写真家です。大きな転機になったのが沖縄での体験、その後の出雲移住でした。現在は再び沖縄を拠点に、「石の語りべ」として活動を続けています。

この記事でわかること

  • 須田郡司さんが「巨石ハンター」になったきっかけ
  • 日本1000か所、世界50カ国以上を巡った石巡礼
  • 2013年に出雲へ移住した理由と現地での活動
  • 現在の拠点と「石の語りべ」としての仕事

須田郡司さんは世界50カ国以上を巡る巨石ハンター

須田郡司さんは1962年、群馬県沼田市生まれ。琉球大学で地理学を学び、写真家として活動する一方、日本各地や海外に残る巨石、磐座、石神などを訪ねてきました。

現在掲げている肩書きは、巨石ハンター・巨石写真家・石の語りべ。VOICE OF STONEプロジェクトの代表として、写真撮影だけではなく、石にまつわる信仰や伝承、土地の暮らしまで記録しています。

須田さんが見ているのは「どれだけ大きな岩か」というサイズだけではありません。

その土地でなぜ石が祀られているのか、どんな物語が残っているのか、人はなぜ石を特別なものとして扱ってきたのか。石を入り口にして、人と自然の関係そのものを追い続けてきた人物です。

原点は沖縄、巨石ではなく「聖なる石」にひかれていった

須田さんの石との関わりをたどると、重要な場所として沖縄が浮かび上がります。

琉球大学時代から沖縄の御嶽などに触れ、その体験が後に「石の聲」を意識し、聖なる石や巨石を訪ね歩く原点になったと本人が振り返っています。

1993年にはチベット、1994年にはイギリスやアイルランドのケルト文化圏へ。1995年にはネパールからカイラス山を巡礼しました。

国も宗教も文化も違うにもかかわらず、人々が石を特別な存在として扱っている。その共通点に気づいたことで、「人はなぜ石を祀るのか」という問いが須田さんの活動の中心になっていきます。

ここが、一般的な奇岩・絶景巡りとはかなり違うところです。

須田さんにとって巨石巡りは観光地を集めることではなく、長い時間をかけて土地に残ってきた祈りや記憶を追うフィールドワークでもあります。

日本1000か所以上を巡り、車で暮らしながら石を訪ねた

須田さんの活動が本格化したのは1999年ごろです。

同年に『VOICE OF STONE 聖なる石に出会う旅』を出版。その後2003年から2006年にかけて、「日本石巡礼」として沖縄から北海道まで全国を回りました。

その数は1000か所以上。

旅の間は車を生活拠点にしながら、巨大な岩だけでなく、磐座、石神、集落に残る小さな石や伝承を持つ石まで訪ねています。2008年には『日本の巨石 イワクラの世界』『日本石巡礼』を出版しました。

さらに2009年には「世界石巡礼」を開始。

約1年間かけて世界40カ国、約200か所の巨石を巡り、その記録を2011年に『世界石巡礼』としてまとめています。現在までに訪れた国は50カ国以上に及びます。

「巨石ハンター」という軽快な肩書きからは想像しにくいほど、長期間にわたる本格的な調査活動です。

2013年に出雲へ移住、巨石の近くで暮らし始める

『マツコの知らない世界』でも大きく取り上げられるのが島根県の出雲です。

須田さんと出雲との関係が決定的になったのは2013年。出雲大社と伊勢神宮の遷宮が重なった年に出雲大社を参拝し、その縁から出雲大社近くの真名井地区にある古民家と出会いました。

そして、出雲へ移住します。

出雲には石神や磐座、聖なる岩が数多く残ります。

須田さんは旅行者として石を見て回るだけでなく、この土地で生活しながら調査を続けました。さらに島根大学大学院へ社会人入学し、「出雲の石神」をテーマに修士論文を執筆しています。

写真家として石を見るだけでなく、大学院で研究対象としても石文化を掘り下げたわけです。

出雲では立石神社などを巡る「石巡礼」も開催

須田さんは出雲在住時代、地域の巨石や磐座を案内する少人数の石巡礼ツアーも実施していました。

過去の公式案内には、立石神社、命主社、須我神社奥宮などが巡礼先として登場します。立石神社は須田さんのツアー案内でも繰り返し紹介されてきた、出雲を代表する石の聖地のひとつです。

ただし、9月15日の『マツコの知らない世界』で予告されている「とんでもない秘境にある巨石」と、これらの場所が同一であるとTBSは事前には明記していません。番組で紹介される巨石名と、須田さんがこれまで案内してきた出雲の石巡礼地は分けて考える必要があります。

番組予告で確実に確認できるのは、須田さんが案内役となり、出雲を「巨石の聖地」として取り上げることです。

出雲から再び沖縄へ、現在は北中城村を拠点に活動

須田さんは出雲で約10年にわたり活動した後、2023年に活動拠点を沖縄へ移しました。

現在は沖縄県北中城村を拠点にしています。

これは、須田さんにとって石との出会いの原点でもある沖縄へ戻った形です。

御嶽、グスク、ガマ、石神、拝所などを巡りながら、「琉球弧の聖なる石」をテーマに再びフィールドワークを進めています。

現在の主な活動は、

  • 石の語りべ講演会
  • 巨石・聖地を巡る石巡礼
  • 少人数の「座・ロックツアー」
  • 巨石マップ制作
  • 写真展
  • 石文化の調査・記録

などです。

2026年9月にも岡山、丹波、吉野などを巡る石巡礼とトークライブを開催しており、テレビ出演の直前まで各地の石を訪ねる活動を続けています。

須田郡司さんの主な著書

須田さんは長年の石巡礼を複数の本にまとめています。

主な著書は次の通りです。

  • 『VOICE OF STONE 聖なる石に出会う旅』
  • 『日本の巨石 イワクラの世界』
  • 『日本石巡礼』
  • 『世界石巡礼』
  • 『日本の聖なる石を訪ねて』
  • 『石の聲を聴け』

写真集として眺めるだけでなく、日本各地で石がどのように祀られてきたのかを知る資料にもなっています。

「巨石ハンター」という仕事の中身

須田さんの活動を整理すると、「珍しい大岩を探す仕事」という言葉だけでは足りません。

石を撮影し、土地の伝承を聞き、信仰を調べ、記録し、ときには大学院で研究し、さらに人を現地へ案内する。

写真家、フィールドワーカー、研究者、ガイド、語り部という複数の役割が重なっています。

だからこそ『マツコの知らない世界』の「巨石の世界」でも、単に大きさを競う巨石紹介とは違う見方が期待できます。TBSの予告でも、日本全国の知られざる巨石とともに、出雲を「巨石の聖地」として取り上げています。

まとめ

『マツコの知らない世界』で「巨石の世界」を案内する須田郡司さんは、世界50カ国以上の聖なる石を訪ねてきた巨石写真家です。

沖縄で石文化にひかれ、日本1000か所以上を巡り、世界へ。その後2013年には出雲へ移住し、島根大学大学院で「出雲の石神」を研究しました。

そして2023年、再び原点である沖縄へ。

一見すると動かない「石」を追い続けることで、須田さん自身は日本中、世界中を動き続けてきました。9月15日の放送で出雲の巨石が紹介される背景には、そんな長年の石巡礼があります。

参考リンク

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