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島根・美郷町の鮎うるかは産直みさと市で販売!江の川の簗漁と味わい|小雪と発酵おばあちゃん

食文化

江の川の鮎を発酵させた美郷町の珍味「鮎うるか」

NHK Eテレ「小雪と発酵おばあちゃん」で2026年9月17日に紹介されるのは、島根県美郷町に伝わる鮎うるかです。小雪さんが実際に美郷町を訪れ、江の川の鮎を捕る簗漁や、鮎を発酵させて味わう土地の食文化を訪ねます。美郷町も番組放送を公式に告知しており、今回のタイトルは「9月 島根 清流がはぐくむ珍味 鮎のうるか」となっています。

鮎うるかは、鮎を塩漬けにして熟成させる昔ながらの珍味。美郷町では今も特産品として扱われており、観光協会によると産直みさと市で販売されています。

この記事でわかること

  • 島根県美郷町の鮎うるかを買える場所
  • 鮎うるかとはどんな発酵食品なのか
  • 江の川に残る簗漁と2021年の復活
  • 鮎を余すことなく食べてきた美郷町の食文化

美郷町の鮎うるかは「産直みさと市」で販売

出典:美郷町観光協会

美郷町観光協会は、町のお土産・特産品として「鮎うるか・白子」を紹介しており、販売場所を「みさと市」と案内しています。

一般的なうるかだけでなく、季節によっては鮎の白子を使ったものも並ぶとされています。鮎の産地ならではの、かなり地域色の強い特産品です。

産直みさと市について、観光協会の現行案内では次のようになっています。

  • 所在地:島根県邑智郡美郷町粕渕92-13
  • 営業時間:8:30~19:00
  • 定休日:年始(1月1日~3日)
  • 鮎うるか:美郷町観光協会が販売品として掲載

鮎は自然のものだけに、加工品も季節や入荷状況によって店頭の状況が変わる可能性があります。

鮎うるかとは鮎を塩で熟成させる「川の塩辛」

うるか(あゆの塩辛)とは|種類・食べ方・日田の鮎珍味を紹介 | にっぽんの観光事典

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「うるか」は、一言でいえば鮎を材料にした塩辛です。

美郷町がまとめた文化財保存活用地域計画にも、鮎の食文化としてうるかが記録されています。そこでは、鮎の内臓を使うものを「にがうるか」、卵を使うものを「子うるか」としています。

特ににがうるかは、鮎ならではのほろ苦さが特徴です。邑智郡広域振興財団も、鮎のわたから作る「苦うるか」について、ほろ苦さと鮎が食べる苔を思わせる香りを特色として紹介しています。

つまり鮎うるかは、単に魚を保存するための食品ではありません。

香魚とも呼ばれる鮎の独特な香り、内臓の苦み、塩による熟成が重なって生まれる、鮎そのものを凝縮したような発酵珍味です。

塩焼きでは身を味わうのに対し、うるかでは普段なら取り除いてしまう内臓や卵まで使います。川の恵みをできるだけ無駄にしない暮らしから生まれた食べ方でもあります。

江の川には鮎を捕るさまざまな伝統漁法が残っている

美郷町を流れる江の川(ごうのかわ)は、中国地方を代表する大河です。

町の文化資料には、鮎を捕る方法として火振漁、たて網漁、簗漁など、いくつもの漁法が伝わってきたことが記されています。獲れた鮎は塩焼きや背越し、鮎ずしとして食べるほか、大量に獲れたときには粕漬けや干し鮎にして保存されてきました。

川で鮎を捕り、その日の料理にするだけではありません。

保存できる形へ加工して冬まで食べる。その知恵のひとつが、塩を使って熟成させる鮎うるかだったわけです。

今回の「小雪と発酵おばあちゃん」でも、発酵食品だけを見るのではなく、その原料となる鮎がどのように川から得られてきたのかまでたどるところが大きな見どころになりそうです。美郷町の公式告知でも、小雪さんが簗漁とうるかの両方を取材したことが明記されています。

美郷町の簗は2021年に江の川へ復活

現在の美郷町で簗漁を守っているのが大和伝統漁業簗保存組合です。

美郷町観光協会によると、江の川の簗は2021年に復活しました。2026年には復活から6年目を迎え、簗漁の疑似体験や鮎のつかみ取り、鮎の塩焼き、鮎飯を楽しむ体験プログラムも行われています。

簗は、川の流れを利用して魚を一定の場所へ誘導し、仕掛けに入った魚を捕る昔ながらの漁法です。

美郷町観光協会は、この場所について江の川で簗を観光にも活用している場所として紹介しています。単なる昔の漁具として保存するのではなく、実際に川へ入り、鮎を捕り、食べるところまで体験できる形で文化をつないでいるのが特徴です。

2026年の体験プログラムでは、大和伝統漁業簗保存組合の栗原進組合長が案内人を務めました。

栗原さんは、かつて子どもたちが当たり前のように川で遊んでいた記憶を背景に、現在の子どもにも簗や鮎を通して川へ親しんでもらいたいという思いを語っています。

鮎うるかという食品だけでなく、その向こう側にある「川と人との距離」を残そうとしていることが見えてきます。

鮎は塩焼きだけではない、美郷町に残る「丸ごと食べる文化」

鮎といえば、一般的には塩焼きを思い浮かべる人が多いでしょう。

しかし江の川流域では、塩焼きのほかにも刺身、背越し、田楽、鮎ずし、鮎飯、干し鮎など、さまざまな食べ方が受け継がれてきました。

美郷町の地域紹介でも、江の川の鮎を使った料理として、うるか、鮎のお造り、田楽、稚鮎の甘露煮、鮎飯などが紹介されています。

中でもうるかは、鮎の身ではなく内臓や卵、白子まで生かせる料理です。

川魚が豊富だった土地だからこそ、鮎を一時期だけ楽しむのではなく、保存しながら長く食べる技術が育ちました。

鮎うるかには「発酵食品」という言葉だけでは収まりきらない、江の川流域の暮らしそのものが詰まっています。

「小雪と発酵おばあちゃん」島根編の放送日時

「小雪と発酵おばあちゃん 9月 島根 清流がはぐくむ珍味 鮎のうるか」は、NHK Eテレで放送されます。

本放送は2026年9月17日(木)22:30~23:00。美郷町によると、9月19日(土)13:25から再放送も予定されています。

小雪さんが美郷町を訪れ、鮎が捕れる江の川、伝統的な簗漁、そしてその鮎から作られるうるかへとたどっていく今回。

発酵食品が完成する場面だけでなく、「なぜこの土地に鮎うるかが残ったのか」を、川の文化と一緒に見るとより楽しめそうです。

まとめ

島根県美郷町の鮎うるかは、江の川の鮎を生かして受け継がれてきた発酵珍味です。

内臓を使うにがうるか、卵を使う子うるかなどがあり、鮎を余すところなく食べてきた川沿いの暮らしを今に伝えています。現在は美郷町観光協会が特産品として紹介し、産直みさと市で販売しています。

その背景にあるのが、2021年に復活した江の川の簗です。

魚を捕る技術、保存する知恵、食べる文化。それらが別々ではなく一本につながっているところに、美郷町の鮎うるかのおもしろさがあります。

参考リンク

美郷町「小雪と発酵おばあちゃん」放送のお知らせ

美郷町観光協会「鮎うるか・白子」

美郷町観光協会「やな漁と鮎のつかみどり体験」


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