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日本板硝子S&Sの鏡製造|銀・銅・塗料でガラスが鏡になる4工程【有吉のお金発見 突撃!カネオくん】

企業・新技術

透明な板ガラスは「銀の膜」を作ることで鏡へ変わる

2026年9月20日放送の「有吉のお金発見 突撃!カネオくん」では、生活に欠かせない「鏡」の製造現場が紹介されます。登場するのは日本板硝子S&Sで、透明なガラスが鏡へ変わっていく工程の一部が公開されます。普段は鏡の表面ばかりを見ていますが、実際に像を映し出す重要部分はガラスの奥に作られた「銀膜」です。

この記事でわかること

  • 透明なガラスが鏡になる4つの基本工程
  • 鏡の製造で「銀」が重要な理由
  • 銀の上に銅と保護塗料を重ねる意味
  • 日本板硝子S&Sの東金工場と鏡製造の歴史

鏡は洗浄・銀・銅・保護塗料の4工程で作られる

出典:日本板硝子S&S「スタンダードミラー」

毎朝顔を映す洗面所の鏡も、最初から光を反射する板として作られているわけではありません。出発点になるのは、平らで透明な板ガラスです。

日本板硝子が公開している鏡の基本的な製造工程は次の通りです。

  • 板ガラスをきれいに洗浄する
  • ガラスの片面に銀を付ける
  • 銀の上に銅を付ける
  • 銅を保護する塗料を塗り、乾燥させる

一見すると1枚の銀色の板に見える鏡ですが、実際には「ガラス・銀膜・銅・保護塗料」という複数の層によって成り立っています。

私たちが触っている鏡の表側は基本的にガラスです。そのガラスを通った光が奥の銀膜まで届き、そこで反射して再びガラスを通って目へ届くことで、自分の姿を見ることができます。

つまり、鏡の核心部分は表面ではなく、その裏側に隠されています。

鏡のポイントが「銀」なのは像を映す反射膜になるため

番組概要にも「ポイントは銀!?」とありますが、鏡を鏡に変えている重要な材料が銀です。

透明な板ガラスだけでは、光の多くはそのまま通過してしまいます。そこで片面に銀の膜を作り、光を反射する面へ変えていきます。

日本板硝子の「ハイミラー」も、フロート板ガラスをベースに銀の膜を施した鏡です。平らなガラスと反射する銀膜を組み合わせることで、ゆがみの少ない像を映し出します。

鏡を正面から見ると銀そのものに触れているようにも感じますが、実際には、

「人→ガラス→銀膜→ガラス→人」

という形で光が行き来しています。

ガラスには平滑性と透明性が求められ、銀膜には像を映し返す役割があります。この2つが組み合わさって、普段使っている鏡になります。

銀の上に銅と塗料を重ねるのは反射面を守るため

銀をガラスにつければ、それだけで鏡として像を映すことはできます。しかし、製品として長く使用するには銀膜を守らなければなりません。

そこで銀膜の上に重ねられるのが銅と保護塗料です。

日本板硝子のハイミラーDXⅡでは、銀膜に銅メッキを施し、さらに特殊塗料やエッジ部分の保護コーティングを組み合わせています。こうすることで銀膜を保護し、湿気や薬品などに対する耐久性を高めています。

鏡を後ろから見ると、表側のような銀色ではなく塗装された板に見えることがあります。

その裏面は単なる飾りではありません。

鏡の重要な反射層を、水分や腐食などから守るための構造になっています。

特に洗面所や浴室周辺など、湿気の影響を受けやすい場所では銀膜をどう守るかが鏡の耐久性に直結します。

日本板硝子S&Sでは、小口部分だけを守る「小口防湿」と、裏面全体を対象とする「全面防湿」という2種類の防湿加工にも対応しています。

日本板硝子S&Sの鏡は千葉県東金市の東金工場で製造

日本板硝子S&Sがミラーを製造している主要拠点が、千葉県東金市家徳にある東金工場です。

同社のスタンダードミラーには、品質を選別したフロートガラスが使われています。

東金工場では鏡の製造ラインだけでなく、

  • ガラスの切断
  • 小口磨き
  • 面取り加工
  • 異形加工
  • 防湿加工

など、内装用ガラスに必要となる加工にも対応しています。

単に大きな鏡を作って出荷するのではなく、使用する場所や形状に合わせて切断・加工し、実際の建物や店舗へ使える製品へ仕上げていくわけです。

同社は鏡について、国内初となる大量連続生産を始め、さらに国内初の鉛を抜いたミラーも生産してきたと紹介しています。現在の日本板硝子S&Sという法人は1994年設立ですが、鏡製造については100年を超える技術の蓄積があるとしています。

鏡の品質を左右するのは銀だけではなく元になるガラス

銀膜が重要とはいえ、どんなガラスでも同じような鏡になるわけではありません。

鏡の土台になる板ガラスが平らでなければ、映った像にもゆがみが生じます。

日本板硝子の鏡製品では「フロート板ガラス」がベースとして使われています。表面の平滑性に優れたガラスへ銀膜を形成することで、自然な像を映し出せる鏡になります。

これは大型の鏡になるほど重要です。

ホテルや店舗、洗面所、フィットネス施設などの大きな鏡で、直線が曲がったり人の姿が不自然に変形したりすれば、鏡としての品質が大きく損なわれます。

そのため鏡作りでは、「きれいに反射する銀膜」と「ゆがみの少ない板ガラス」の両方が必要になります。

スタンダードミラーから高透過・カラー・マジックミラーまで展開

日本板硝子S&Sの鏡作りは、一般的な姿見や洗面鏡だけではありません。

現在は用途や空間デザインに合わせてさまざまな種類が展開されています。

  • スタンダードミラー
  • ピュアミラー(高透過ミラー)
  • カラーミラー
  • カラーパールミラー
  • ピュアゴールドミラー
  • タペミラー・ピュアパールミラー
  • マジックミラー
  • 照明ミラー用防湿鏡「シャインミラー®」

などがあります。

たとえば高透過タイプのピュアミラーは、より本物に近い色彩を映すことを目的とし、理美容業界や高級ブランドショップなどでも採用されています。

一方、カラーミラーではガラスや金属膜を変えることで、ブロンズ、グレー、ダーク、ディープダークといった色調を生み出しています。鏡は「自分を見る道具」だけではなく、空間を広く見せたり、高級感を演出したりする建築素材にもなっています。

さらに製造ラインでは作れない特殊な形状については、職人による「手引加工」も行われています。

曲げガラスへ銀引き加工を施して鏡にするなど、量産設備と職人技の両方が使われているのも日本板硝子S&Sの鏡製造の特徴です。

日本板硝子S&Sの鏡製造まとめ

鏡は透明なガラスそのものが光っているわけではありません。

板ガラスを洗浄し、その片面へ銀膜を作り、さらに銀を守る銅と保護塗料を重ねることで、普段目にする鏡が完成します。

中でも重要なのが「銀」です。

ガラスを通過した光を銀膜が反射することで、自分の姿を見ることができます。そして銀膜を長く守るため、その裏側にも複数の技術が使われています。

日本板硝子S&Sでは千葉県東金市の東金工場で鏡を国内生産し、切断や面取り、防湿加工まで手掛けています。

「有吉のお金発見 突撃!カネオくん」で工場の製造工程を見る際は、透明な板ガラスへ銀が施され、「ただのガラス」が鏡へ変わる瞬間に注目です。

参考リンク

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