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リューカンの巨大太陽鏡は3枚で51㎡!冬の町へ日光を届ける仕組み|有吉のお金発見 突撃!カネオくん

企業・新技術

ノルウェーの谷底へ太陽を届ける3枚の巨大鏡「Solspeilet」

2026年9月20日放送の「有吉のお金発見 突撃!カネオくん」では、北欧ノルウェーの山間部に設置された巨大な鏡が登場します。ノルウェー南部テレマルク地方の町リューカンには、山腹に3枚の巨大な太陽鏡「Solspeilet」が設置され、冬の間ほとんど直射日光が届かない町の広場へ太陽光を反射させています。鏡は1枚17㎡、合計51㎡。山の上から約600㎡もの光のエリアを町中に作り出す壮大な仕組みです。

この記事でわかること

  • リューカンの巨大太陽鏡「Solspeilet」の大きさ
  • 3枚の鏡で町へ太陽光を送る仕組み
  • リューカンで冬に太陽が見えなくなる理由
  • 1913年の構想が100年後に実現した歴史

巨大太陽鏡は3枚で合計51㎡、高さ450mから町を照らす

出典:VisitRjukan「The Sun Mirror」

リューカンの巨大鏡は、単に山へ大きな鏡を置いただけの設備ではありません。

正式には「Solspeilet」と呼ばれ、山腹に取り付けられた3枚のコンピューター制御式ミラーで構成されています。

主な仕様は次の通りです。

  • 設置地点:標高742m
  • リューカン中心部からの高さ:約450m
  • 鏡の枚数:3枚
  • 1枚の面積:17㎡
  • 合計面積:51㎡
  • 広場にできる光の範囲:約600㎡
  • 反射された光の強さ:鏡が受けた光に対して約80~100%

3枚の鏡は太陽の動きを追いながら角度を変え、山の下にある「Rjukan Torg(リューカン広場)」へ光を送り続けます。

山肌に光っている鏡自体を見せることが目的ではありません。

山の上で受けた太陽光を、日陰になっている町まで運ぶことが、この巨大鏡の役割です。

リューカンでは10月中旬から3月中旬まで町に太陽が届かない

なぜ、ここまで大がかりな鏡が必要になったのでしょうか。

リューカンは、ノルウェーのテレマルク地方にあるベストフィヨルド谷の底に築かれた町です。

町の周囲には急峻な山々が迫り、谷は東西方向へ伸びています。南側にも高い山がそびえているため、太陽が低くなる冬になると山が日差しを遮ってしまいます。

VisitRjukanによると、例年10月中旬になると太陽が南側の山の後ろへ隠れ、その後3月中旬まで谷底の町へ直射日光が届きません。

建物の陰で数時間日が当たらないという規模ではありません。

冬の数か月間、町全体が山の影に入ります。

そこで生まれた発想が、

「人が太陽のある場所へ行くのではなく、太陽の光を町へ持ってくる」

という巨大太陽鏡でした。

コンピューター制御で太陽を追いかけて光を広場へ反射

巨大鏡には「ヘリオスタット」という仕組みが使われています。

ヘリオスタットは、太陽の位置に合わせて鏡の角度を制御し、反射した光を一定の方向へ送り続ける装置です。

太陽は朝から夕方まで空を移動するため、普通の固定された鏡では反射光も移動してしまいます。

リューカンでは3枚の鏡をコンピューターで制御し、太陽の動きを追尾。受けた光を約450m下にある町の広場へ反射します。

広場に現れる日なたは楕円形で、その広さは約600㎡。

冬でも晴れて太陽が出ていれば、町の人たちは広場へ集まり、山の上にある鏡から届いた日差しを浴びることができます。

単なる巨大オブジェではなく、町の地形そのものが生んだ生活設備なのです。

始まりは1913年、実現まで100年かかった

リューカンの太陽鏡で驚かされるのは、最新技術だけではありません。

構想そのものは100年以上前から存在していました。

1913年、簿記係だったオスカー・キッテルセンが「リューカンに太陽鏡を」というアイデアを提示。その後、リューカンの町づくりに深く関わった実業家サム・アイデも、冬の町へ太陽光を届けることを望みました。

しかし当時の技術では、山腹の巨大な鏡で太陽を正確に追尾し、町へ光を送り続けることは困難でした。

代わりに1928年には「Krossobanen」というゴンドラが建設されます。

太陽を町へ連れてくることができないなら、町の人を山の上の日なたへ運ぼうという発想でした。

巨大鏡の構想はいったん実現しないまま時代が進みます。

2005年にMartin Andersenが計画を復活、2013年に完成

長く眠っていた構想を再び動かした人物が、リューカンに暮らしていたアーティストのMartin Andersenです。

2005年に太陽鏡のアイデアを復活させました。

それから8年後の2013年、コンピューター制御された3枚の巨大鏡が完成。1913年の構想から、ちょうど100年後でした。

現在の技術なら太陽の位置を追いながら反射角度を細かく制御できます。

100年前には実現できなかったアイデアが、制御技術の進歩によって現実になったわけです。

リューカン公式観光情報では、この太陽鏡を単なる設備だけではなく、アートプロジェクトとしての側面も持つものとして紹介しています。

太陽鏡を見るならリューカン広場が中心

巨大太陽鏡が光を送り込む場所は、リューカン中心部の「Rjukan Torg」です。

現地情報は次の通りです。

  • 場所:Rjukan Torg、ノルウェー・テレマルク地方
  • 太陽鏡:広場から約450m上方の山腹
  • 冬の直射日光が失われる時期:おおむね10月中旬~3月中旬
  • 反射光が広がる面積:約600㎡
  • 鏡の総面積:51㎡

太陽鏡そのものへ近づく登山道もありますが、VisitRjukanは現在、町中心部から太陽鏡へ向かう登山道を閉鎖中と案内しています。現地で近くまで向かう場合は、最新情報の確認が必要です。

一方、設備の本来の目的は山腹の鏡を見ることではなく、広場へ届けられる太陽光を体験することです。

高い山に囲まれた暗い冬の谷底へ、山の上から明るい光が差し込む。その光景そのものが、リューカンならではの特徴になっています。

リューカンの巨大太陽鏡まとめ

ノルウェー・リューカンの「Solspeilet」は、冬の間、山に遮られて太陽光が届かなくなる町へ日差しを届ける巨大太陽鏡です。

山腹には17㎡の鏡が3枚設置され、合計面積は51㎡。コンピューター制御で太陽を追いながら、約450m下にあるリューカン広場へ光を反射します。

広場に生まれる明るいエリアは約600㎡にも及びます。

さらに、このアイデアが生まれたのは1913年。

当時は技術的に実現できず、2005年にMartin Andersenが計画を復活させ、2013年にようやく完成しました。

「鏡で自分を見る」のではなく、「鏡で太陽を町へ運ぶ」。

普段使っている鏡とはまったく違う役割を持つ、リューカンの地形と100年越しの構想から生まれた巨大設備です。

参考リンク


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