OYASAI FARMは小さなスペースから始められる都市型水耕栽培
2026年9月20日放送の『がっちりマンデー!!』に、OYASAI株式会社の國村隼太社長が登場します。番組で取り上げられるのが、オフィスや飲食店、福祉施設などの屋内に設置できる水耕栽培ユニット「OYASAI FARM(オヤサイファーム)」です。
大規模な植物工場を建設するのではなく、わずか0.5畳ほどのスペースに1台から導入でき、現在の公式価格は45万円から。番組では、水耕栽培ユニットの販売によって売上げが数億円規模まで成長した会社として紹介されます。
この記事でわかること
- OYASAI FARMの価格と導入方法
- 0.5畳で野菜を育てられる水耕栽培の仕組み
- 國村隼太社長が水耕栽培事業を始めた経緯
- ユニット販売だけではないOYASAIの収益化支援
OYASAI FARMは45万円から・必要スペースは約0.5畳
公式動画:OYASAI公式YouTube「オフィスに、小さな都市型ファームを。|OYASAI FARM」
OYASAI FARMは、業務用の屋内水耕栽培システムです。
2026年8月時点の公式サイトでは、導入価格を45万円からと案内しています。大規模な植物工場のように専用施設を一から造るのではなく、ユニット1台から段階的に増やせることが特徴です。
設置に必要なスペースも約0.5畳。空き会議室や倉庫、オフィスのエントランス、飲食店、福祉施設など、電源と空調を確保できる屋内への設置を想定しています。キャスター付きの軽量設計で、レイアウト変更にも対応できます。
主な導入条件・費用は、
- 導入価格:45万円〜
- 設置スペース:約0.5畳〜
- ランニングコスト:4段1台で月額3,200円〜
- 主なコスト:LED照明、循環ポンプ、液肥、培地、種、水道代
- 納期の目安:発注から約1〜2か月
- 設置場所:オフィス、飲食店、商業施設、福祉施設など
- 導入前の相談・見積もり:無料
となっています。
月額3,200円という数字は全国平均の電力単価を基にした試算で、地域や機種、契約している電力プランによって変動します。
「植物工場を始めるには巨大な施設と多額の設備投資が必要」という従来のイメージに対し、1台から試せる形へ小型化したことがOYASAI FARMの大きな特徴です。
土を使わず水と液肥を循環させて野菜を育てる
OYASAI FARMが採用しているのは、NFTと呼ばれる薄膜型の水耕栽培方式です。
植物の根へ水と養分を含んだ液肥を流し、その液肥を循環させながら野菜を育てます。土を使わないため、通常の畑とはまったく異なる場所でも栽培環境を作ることができます。
水と液肥を循環利用するため、使った水をそのまま捨て続ける仕組みではありません。自動循環システムも備え、通常の運用では約1週間手をかけずに置いておける設計とされています。
屋内でLED照明や水、養分などを管理することで、外の天候に左右されにくいのもポイントです。
OYASAIはAIを使った栽培サポートも展開しており、状態管理や異常検知を支援。現地サポート、オンラインサポート、AIを組み合わせ、農業経験のない事業者でも運用しやすい仕組みを構築しています。
レタスやハーブをオフィスや店舗の中で収穫できる
OYASAI FARMでは、レタスをはじめとした葉物野菜やハーブなどを育てられます。
実際に福岡のスタートアップ支援施設「Fukuoka Growth Next」では、エントランスにOYASAI FARMを設置。人が行き交う屋内空間そのものを野菜の生産場所へ変えています。
また、オフィスで栽培した野菜をその場で収穫し、料理として提供する取り組みも行われています。
つまりOYASAI FARMは、野菜を大量生産する工場だけを想定した設備ではありません。
社員が収穫して食べる福利厚生、飲食店で使用する野菜の自家栽培、施設利用者が参加する農園、福祉施設での仕事づくりなど、置く場所によって目的を変えられるのが特徴です。
國村隼太社長は24歳で水耕栽培事業を始めた
OYASAI株式会社を率いるのが國村隼太社長です。
國村社長は福岡出身で、24歳のときに水耕栽培事業を創業しました。その後、水耕栽培の現場で約4年間経験を積み、2025年4月にOYASAI株式会社を設立しています。
國村社長が現場で感じていた課題のひとつが、水耕栽培を始めたい人にとって設備やノウハウのハードルが高いことでした。
自身の水耕栽培が多くのメディアで紹介されるにつれ、全国から「自分も畑をやりたい」という声が寄せられるようになります。
その経験を基に、農業経験がない人でも導入しやすいシステムとして開発されたのがOYASAI FARMです。
大きな植物工場を売るのではなく、「街中に小さな畑を増やす」という方向へ発想を切り替えたことが現在の事業につながっています。
ユニットを売って終わりではなく栽培から販売先まで支援
OYASAIの特徴は、水耕栽培ユニットを販売するだけではないことです。
導入する企業に対して、事業計画から栽培、さらに収穫した野菜の販売までを支援しています。
具体的には、
- 設置場所に合わせたユニット設計
- 導入前のコスト・生産量シミュレーション
- 種まきから収穫までの栽培計画
- 現地・遠隔での栽培サポート
- ロゴや商品パッケージの制作支援
- ECサイト構築
- 野菜の販売先・販路づくり
までを扱っています。
「水耕栽培設備を買ったものの、どう育てればいいのかわからない」「野菜が収穫できても売る場所がない」というところまで含めて支援する仕組みです。
数か月間のトライアルで複数回収穫し、事業として成立するか検証してから次の投資を判断できる形も作られています。
農業未経験者や福祉施設での仕事にも広がる
もうひとつOYASAIが力を入れているのが農福連携です。
水耕栽培では土を耕したり、炎天下で長時間作業したりする必要がありません。屋内で管理された環境を作れるため、福祉施設などで新しい仕事を生み出す仕組みとしても活用されています。
農業経験がない人でも取り組めるよう栽培方法を標準化し、遠隔サポートなどを組み合わせることで「育てる仕事」を作ることを目指しています。
OYASAI FARMが単なる農業機械ではなく、オフィスの福利厚生、飲食店の食材調達、新規事業、農福連携など複数の用途へ広がっている理由でもあります。
福岡から東京・沖縄へ展開が広がっている
OYASAI株式会社は2025年4月設立の若い会社ですが、展開地域はすでに福岡だけにとどまりません。
2026年には東京・品川へ拠点を開設し、沖縄にも進出。東京都が運営するTokyo Innovation BaseでもOYASAI FARMが展示されました。
沖縄では、台風による物流の寸断や、本土からの輸送コスト、塩害で屋外農業が難しい地域特有の課題に対し、屋内水耕栽培を活用する取り組みも進めています。
2026年には「福岡県未来ITスタートアップアワード」で福岡県知事賞などを受賞。福岡市の「トライアル優良商品認定事業」にもOYASAI FARMが認定されています。
OYASAI FARMの導入方法
OYASAI FARMは一般向けの通販商品というより、企業や施設が導入相談を行い、設置環境や目的に合わせて構成を決める業務用システムです。
導入の基本的な流れは、
- OYASAIへ問い合わせ
- 設置場所や目的を確認
- 導入規模・ユニットタイプを提案
- 見積もり
- 発注
- 約1〜2か月で納品
- 搬入・組み立て
- 栽培スタート
となります。
1台から始め、事業性を確認してから台数を増やすこともできます。リースや補助金を利用した導入についても相談を受け付けています。
まとめ
2026年9月20日の『がっちりマンデー!!』で紹介されるOYASAI株式会社の「OYASAI FARM」は、屋内に置ける小型の水耕栽培ユニットです。
現在の公式価格は45万円からで、必要なスペースは約0.5畳。4段タイプではランニングコスト月額3,200円からという小規模な仕組みで、オフィスや飲食店、福祉施設などを野菜の生産場所へ変えられます。
國村隼太社長は24歳で水耕栽培事業を始め、約4年間の現場経験を経て2025年にOYASAI株式会社を設立しました。
ユニットを販売するだけでなく、栽培指導から商品づくり、販売先の開拓まで支援する仕組みを作ったことで、従来の大型植物工場とは違う「1台から始める都市型農業」を広げています。
『がっちりマンデー!!』が予告している「水耕栽培ユニットを販売して売上げ数億円」という成長の背景には、設備そのものだけではなく、農業未経験者でも事業として続けられるところまで支える仕組みがあります。
参考リンク
気になる生活ナビをもっと見る
購読すると最新の投稿がメールで送信されます。


コメント