運動会の決定的瞬間は連写と流し撮りで残せる
2026年9月26日放送の『相葉◎×部』では、秋の運動会やスポーツシーズンに役立つ「動いている子どもの撮り方」を特集します。
教えるのはiPhonegrapherの三井公一さんと、オリンピックなど世界的なスポーツ大会を撮影してきたスポーツフォトグラファー・小中村政一さん。スマホでは連写、一眼カメラではシャッタースピードを生かした撮影など、特別な場所でなくても試せる方法が中心です。
子どもが走る姿は一瞬で表情も姿勢も変わります。1枚だけを狙ってシャッターを切るより、「良い瞬間をあとから選ぶ」「動きをあえて写真に残す」という考え方を知っておくと、運動会の写真はかなり撮りやすくなります。
この記事でわかること
- iPhoneで走る子どもを連写する方法
- スローシャッターで躍動感を出す流し撮りの基本
- 一眼カメラで動く子どもへピントを合わせ続ける設定
- 運動会本番で失敗を減らす撮影の組み立て方
iPhoneはシャッターボタンを左へスライドして連写する
公式動画:『相葉◎×部』次回予告・フジテレビ公式
走っている子どもをiPhoneで撮るとき、まず覚えておきたいのが「バーストモード」です。
現在のiPhoneでは、カメラアプリを開き、画面上のシャッターボタンを左方向へスライドしたままにすると高速連写が始まり、指を離すと止まります。
つまり、徒競走でゴールテープを切る瞬間や、リレーでバトンを渡す場面を1枚だけ狙う必要はありません。
たとえば子どもが近づいてきたら少し早めに連写を始め、
- 走っている途中
- ゴール直前
- ゴールした瞬間
- ゴール後の表情
までまとめて撮っておき、その中から最も表情や姿勢の良い1枚を選べます。
Appleもバーストモードを、動いている被写体や高速で複数の写真を残したい場面に使える機能として案内しています。撮影後には連写した写真を一覧で確認し、必要なものだけを残すこともできます。
さらにiPhoneには、音量を上げるボタンを長押ししてバースト撮影する設定もあります。
「設定」→「カメラ」から「音量を上げるボタンをバーストに使用」をオンにしておけば、画面を見ながらシャッターボタンをスライドするのが難しい場面でも使いやすくなります。
運動会のように一瞬の動きを逃したくない場合は、撮影当日ではなく事前に操作を試しておくのがおすすめです。
スローシャッターでは背景を流して子どもの速さを表現できる
一眼カメラなどで挑戦したいのが、シャッタースピードを遅くして撮影する「流し撮り」です。
普通に子どもを撮る場合は、速いシャッタースピードを使って身体の動きを止める方法が基本です。
一方、あえてシャッタースピードを遅くして、走る子どもの動きに合わせてカメラを横へ振ると、子どもは比較的止まった状態で写り、背景だけが横方向へ流れます。
これが流し撮りです。
キヤノンも流し撮りについて、動く被写体を追いながら低速シャッターで撮影し、被写体を止めながら背景を流すことで動感を表現する方法と説明しています。
ポイントは、シャッターを押した瞬間にカメラを止めないことです。
子どもが左から右へ走っているなら、
- 少し手前から子どもをカメラで追う
- 同じ速度で身体ごとカメラを動かす
- 撮りたい位置でシャッターを切る
- シャッターを切ったあともそのまま追い続ける
という流れになります。
キヤノンの作例では、1/60秒より1/15秒までシャッタースピードを落とした写真のほうが、背景の流れが大きくなっています。
ただし、シャッター速度を遅くするほど子ども自身もブレやすくなります。運動会で初めて挑戦する場合は、いきなり極端な低速にせず、撮影結果を確認しながら調整するほうが失敗を減らせます。
「止める写真」と「流す写真」を使い分けると運動会らしくなる
運動会では、すべての写真を流し撮りにする必要はありません。
むしろ残しておきたいのは、2種類の写真です。
動きを止める写真
- ゴールテープを切る瞬間
- ジャンプした瞬間
- 玉入れでボールを投げる瞬間
- リレーでバトンを受け取る瞬間
- 真剣な表情が見える場面
こうした決定的瞬間は、速めのシャッタースピードと連写を組み合わせると残しやすくなります。
動きを感じさせる写真
- 徒競走で全力疾走している姿
- リレーで直線を駆け抜ける場面
- ダンスで横方向へ大きく動く場面
こちらは流し撮りが向いています。
同じ徒競走でも「顔までくっきり写った1枚」と「背景が流れてスピードを感じる1枚」の両方を残しておけば、あとからアルバムを見たときの印象もかなり変わります。
写真を単なる記録だけにせず、そのときの速さや空気まで感じられる写真にできるのが、スローシャッターを使う面白さです。
一眼カメラは動く子どもへピントを合わせ続けるAF設定が重要
子どもがこちらに向かって走ってくると、カメラと子どもの距離がどんどん変わります。
この場面で静止した被写体向けのAFを使うと、シャッターを切るまでにピント位置がずれてしまうことがあります。
そこで使いたいのが、動く被写体へピントを合わせ続けるAFです。
メーカーによって名称は異なりますが、代表的なのは、
- ニコン:AF-C(コンティニュアスAF)
- キヤノン:サーボAF・AIサーボAF
などです。
ニコンはAF-Cをスポーツなど動きのある被写体に適したモードとしており、シャッターボタンを半押ししている間、被写体の動きに合わせてピントを追い続けます。
キヤノンもAIサーボAFについて、競技中のスポーツ選手や走る子どものように撮影距離が変化する被写体に適した機能と説明しています。
運動会前には自分のカメラで、
- 動体を追うAFになっているか
- 連続撮影が使えるか
- シャッタースピードを変更できるか
の3点だけでも確認しておくと、本番で設定画面を探し続ける事態を避けやすくなります。
決定的瞬間は「起きてから撮る」のではなく少し前から構える
スポーツ撮影で難しいのは、良い瞬間を見てからシャッターを押しても間に合わないことです。
徒競走なら、ゴールテープを切ったのを確認してから撮るのでは遅くなります。
ゴールの少し前からカメラを構えて子どもを追い、シャッターチャンスが来る前から連写を始める。その中から一番良い瞬間を選ぶほうが現実的です。
リレーでも同じです。
バトンが渡った瞬間だけを狙うのではなく、受け取る子どもが走り始める少し前から追えば、
- 手を伸ばした瞬間
- バトンが触れた瞬間
- 受け取った直後
- 加速していく姿
まで連続して残せます。
プロのスポーツ撮影でも、「何が起きるか」を見ながら次の動きを追うことが重要になります。
今回出演する小中村政一さんは、公式プロフィールで全米オープン、オリンピック、FIFAワールドカップなど世界規模のスポーツ大会を経験してきたスポーツフォトグラファーです。公式ギャラリーには2016年リオ五輪男子100m決勝などの撮影実績も掲載されています。
スマホで運動会を撮るならズームより撮影位置も意識したい
スマホ撮影では連写の操作に気を取られがちですが、もう1つ大切なのが子どもが通る場所を先に確認しておくことです。
徒競走ならスタート地点だけでなく、カーブ、直線、ゴール付近で見える表情が変わります。
撮影場所を選べる場合は、「子どもが自分の方向へ近づいてくる場所」だけでなく、「横方向へ走る姿が見える場所」も写真向きです。
特に流し撮りは、被写体が横方向へ動く場面のほうが背景の流れを表現しやすくなります。
一方、スマホの連写なら正面や斜め前から近づいてくる子どもの表情も狙えます。
同じ競技でも撮る方向を変えるだけで、残せる写真は大きく変わります。
運動会当日に確認しておきたい撮影準備
本番で操作に迷わないため、前日までに次の点を確認しておくと安心です。
iPhone・スマホ
- カメラをすぐ起動できる状態にする
- バースト撮影の操作を一度試す
- 空き容量を確認する
- バッテリーを十分に充電する
- レンズ部分の汚れを拭いておく
一眼・ミラーレスカメラ
- 動体向けAFへ設定
- 連続撮影を使える状態にする
- バッテリーを充電
- メモリーカードの空き容量を確認
- 流し撮りをする場合は事前にシャッタースピード変更を練習
運動会当日は撮り直しができません。
高価な機材を用意することより、自分が持っているスマホやカメラで「連写を始める方法」「ピントを追う方法」を迷わず使える状態にしておくことが大切です。
まとめ
2026年9月26日の『相葉◎×部』で取り上げられるのは、運動会やスポーツで動く子どもを上手に残す撮影テクニックです。
iPhoneなら、シャッターボタンを左へスライドしてバースト撮影を使うことで、決定的瞬間をあとから選べます。
一眼カメラでは、動く被写体へピントを合わせ続けるAFと連写を基本にしながら、スローシャッターによる流し撮りを加えると、背景が流れたスピード感のある写真にも挑戦できます。
重要なのは、決定的瞬間を1枚だけで当てようとしないことです。
少し早めから子どもを追い、連写で瞬間を残す。さらに余裕があれば流し撮りで「速さ」まで写真にする。この2つを覚えておくだけでも、運動会で残せる写真の幅はかなり広がります。
参考リンク
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