百貨店は買い物だけではない 建築・芸術・接客・地域の逸品まで楽しむ場所
2026年9月30日放送の『あさイチ』では、「なぜ百貨店にときめく?」をテーマに、百貨店ならではの魅力を大特集します。
東京・日本橋で出会う「一流」、全国250軒以上を巡ってきたデパート愛好家・寺坂直毅さんならではの楽しみ方、コンシェルジュによるおもてなし、さらに新潟伊勢丹の地域プロジェクト「NIIGATA 越品」まで登場します。
秋田県由利本荘市からの中継や、竹財輝之助さんが講師を務める「きのこたっぷり和風スープパスタ」も含め、放送内容をまとめます。
この記事でわかること
- 寺坂直毅さんが楽しむ百貨店の見どころ
- 日本橋の老舗百貨店に受け継がれる建築・芸術・おもてなし
- 新潟伊勢丹「NIIGATA 越品」が地域の銘品を発掘する仕組み
- 由利本荘市中継と竹財輝之助さんの和風スープパスタ
東京・日本橋で体感する百貨店の「一流」
出典:日本橋三越本店
今回の百貨店特集で最初の大きなポイントになるのが、東京・日本橋で触れる「一流」です。
日本橋は、日本の百貨店文化を語るうえで欠かせない街。なかでも日本橋三越本店は、1673年創業の越後屋をルーツに持つ歴史ある百貨店です。
現在の本館は1935年に完成し、2016年には国の重要文化財に指定されました。正面玄関のライオン像をはじめ、中央ホールの「天女(まごころ)像」、パイプオルガンなど、買い物をしなくても楽しめる場所が館内に残されています。
つまり百貨店の「豪華さ」は、高価な商品が並んでいることだけではありません。
建物そのもの、階段や吹き抜け、芸術作品、接客する人までを含めた空間全体が、長い時間をかけて作られてきた文化でもあります。
寺坂直毅さんは全国250軒以上のデパートを巡る愛好家
百貨店の楽しみ方を案内する寺坂直毅さんは、宮崎県出身の放送作家です。
幼いころからデパートに通い、これまで全国250軒以上を巡ってきたデパート愛好家。著書には『胸騒ぎのデパート』があります。現在は日本百貨店協会の「百貨店 心に残る接客エピソードアワード」で審査委員長も務めています。
寺坂さんにとってデパートは、単純に商品を「買う」場所ではありません。
楽しみ方は実に幅広く、
- 建物や外観を見る
- 館内の装飾や美術作品を探す
- 屋上を歩く
- デパ地下の個性を味わう
- 手提げ袋や包装紙を見る
- 販売員との会話や接客を楽しむ
といった視点があります。
小田急百貨店での連載でも、建物、装飾、屋上、デパ地下、手提げ袋、接客などをそれぞれ独立したテーマとして取り上げています。寺坂さん自身、百貨店をその街の個性や文化を映し出す存在として捉えています。
いつもの百貨店でも、「今日は何も買わない」と決めて建物や装飾だけを見ると、これまで気付かなかったものが見えてきそうです。
百貨店の「一流」を支えるのは商品だけでなく人
百貨店と聞くと、ブランド品や高級食材など「一流の商品」を連想しがちです。
しかし、長く百貨店を支えてきたもう一つの大きな存在が販売員です。
寺坂さんが審査委員長を務めた日本百貨店協会の接客エピソードアワードでも、百貨店そのものへの「信用」と、実際に対応する販売員への「信頼」が重要なテーマになりました。
寺坂さんも、百貨店の大きな魅力として、人と人とのふれあいを挙げています。
ネット通販なら検索して商品を購入できます。それでも店舗へ足を運ぶ理由の一つが、「自分では選べなかったものに、人を通して出会えること」です。
商品の知識だけでなく、贈る相手や利用する場面、好みまで聞きながら一緒に答えを探してくれる。こうした接客も百貨店が積み重ねてきた価値です。
コンシェルジュの1日に密着 最上級のおもてなしを支える仕事
その「人」の力を象徴する存在が、百貨店のコンシェルジュです。
日本橋三越本店では、パーソナルショッピングデスクを設け、コンシェルジュがお客の希望に合わせて売り場やブランドの垣根を越えて商品を提案しています。
食品、ファッション、きもの、ライフデザイン、ジュエリー・時計など、それぞれの分野に対応するデスクがあります。
単に「この商品がおすすめです」と紹介する仕事ではありません。
たとえばファッションの場合には、事前に希望を聞き、目的や好みを把握したうえで店内を案内します。専門知識や経験を使い、お客自身では入らなかった売り場や選ばなかった商品まで含めて提案することがあります。
百貨店に並ぶ何万点もの商品の中から、目の前の1人に合うものを探し出す。
商品数の多さと専門スタッフの知識を組み合わせられることが、百貨店ならではのおもてなしにつながっています。
新潟伊勢丹「NIIGATA 越品」は地元の知られざる銘品を発掘
地方の百貨店が担う役割として注目したいのが、新潟伊勢丹の「NIIGATA 越品(ニイガタ エッピン)」です。
新潟三越伊勢丹は2015年、新潟に光を当てるプロジェクトを立ち上げました。2016年3月から「NIIGATA 越品」として本格展開しています。
対象は食品だけではありません。
- 食品
- ファッション
- 工芸品
- 生活雑貨
- 新潟の技術を生かした商品
など、衣食住を幅広く扱っています。
現在は約700アイテムを取り扱い、「売るより、価値を伝える」をコンセプトに、生産者や事業者、自治体と協力しながら地域の商品を発掘しています。
「越品」は商品を仕入れるだけではなく作り手と一緒に育てる
NIIGATA 越品が一般的な物産展と異なるのは、完成した名産品を並べるだけではないところです。
百貨店のバイヤーが県内を歩き、まだ十分に知られていない商品や技術を見つけます。そして必要に応じて、商品づくりそのものにも関わります。
立ち上げ当初には、
- パッケージデザインへの助言
- 適切な価格設定の支援
- 商品販売に必要なルールの助言
- 売り場での見せ方
- オンライン販売への展開
など、百貨店が長年蓄積してきたノウハウを生産者に提供してきました。
都会の商品を地方へ持ってくるという従来の百貨店像とは反対に、「地元にある価値を見つけ、地域内外へ届ける」役割へ踏み出した取り組みです。
2026年には本格展開から10周年を迎えました。
NIIGATA 越品の店舗・通販情報
NIIGATA 越品は、新潟伊勢丹で実際に商品を手に取ることができます。
- 店舗:新潟伊勢丹
- 所在地:新潟県新潟市中央区八千代1丁目6-1
- NIIGATA 越品:1階
- 新潟駅から徒歩約10分
- 営業時間:10:00~19:00
- 定休日:不定休
新潟伊勢丹だけでなく、三越伊勢丹オンラインストアを通じた展開も行われています。
旅先で買う「新潟土産」というより、新潟で生まれた技術や作り手そのものに出会える売り場として見ると、楽しみ方が大きく変わります。
秋田県由利本荘市からの中継も登場
番組では秋田県由利本荘市からの中継も予定されています。
由利本荘市は秋田県南西部に位置し、鳥海山を象徴とする自然豊かな地域です。市内には山、滝、日本海沿岸など多様な景観があり、由利本荘市観光協会も「霊峰鳥海山が息づくまち」として地域の魅力を発信しています。
スタジオで進む百貨店特集とは別に、現地から地域の空気を届ける中継枠も、この日の『あさイチ』の見どころです。
竹財輝之助さんの「土瓶蒸し気分!きのこたっぷり和風スープパスタ」
料理コーナーでは、俳優の竹財輝之助さんが講師として登場します。
紹介される料理は、
「土瓶蒸し気分!きのこたっぷり和風スープパスタ」
です。
秋の味覚であるきのこをたっぷり使い、土瓶蒸しを思わせる和の雰囲気を取り入れたスープパスタがテーマ。一般的な洋風パスタとはひと味違う、和風の一皿として紹介されます。
この日の出演者は、
- ゲスト:YOUさん、藤井隆さん
- 百貨店特集:寺坂直毅さん
- 料理講師:竹財輝之助さん
- キャスター:博多華丸・大吉、鈴木奈穂子アナウンサー
となっています。
『あさイチ』百貨店特集の放送情報
- 放送日:2026年9月30日(水)
- 放送時間:8:15~9:55
- 放送局:NHK総合
- メインテーマ:百貨店の魅力と楽しみ方
- 東京・日本橋:百貨店で出会う「一流」
- 寺坂直毅さん:マニアならではの百貨店巡り
- コンシェルジュ:最上級のおもてなしに密着
- 新潟:地元の銘品を発掘する百貨店の取り組み
- 中継:秋田県由利本荘市
- 料理:土瓶蒸し気分!きのこたっぷり和風スープパスタ
まとめ
百貨店の魅力は、「高級な商品が買える」という一言だけでは説明できません。
歴史を刻んだ建築、館内に置かれた芸術、デパ地下や屋上、その土地らしい商品、そしてお客に寄り添う販売員。それらが同じ建物の中に積み重なっていることが、百貨店ならではの体験につながっています。
さらに新潟伊勢丹のNIIGATA 越品では、百貨店の目利きを「地域の価値を見つける力」として活用しています。
寺坂直毅さんのように、商品を買うことからいったん離れて建物や装飾、人、地域性に注目して歩いてみると、いつもの百貨店も違った場所に見えてきそうです。
参考リンク
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