黄川田としえの「ゆで鶏で3品」は作り置きから夕食を展開する時短術
NHK「あさイチ」では2026年10月7日、料理研究家・黄川田としえさんが「鍋1つで晩ごはん完成!ゆで鶏で3品」を紹介します。
黄川田さんは以前から「#ゆでどりで3品」という作り置き方法を提案しており、鶏肉と野菜をまとめて煮ておくことで、平日の夕食をシンガポールチキンライス、スープパスタ、オムライスへ展開するレシピも発表しています。仕込みの実作業は約10分。肉だけでなく、ゆで汁や一緒に煮た野菜まで使い切れるのが特徴です。
この記事でわかること
- 黄川田としえさんの「ゆで鶏」の作り方
- ゆで鶏から作れる3日分の晩ごはん
- シンガポールチキンライス・スープパスタ・オムライスへの展開方法
- ゆで汁や野菜まで無駄なく使うコツ
基本のゆで鶏は鶏もも肉4枚と野菜を大きな鍋でまとめて煮る
黄川田としえさんが公開している「ゆで鶏」は、鶏肉だけをゆでる料理ではありません。
鶏もも肉と玉ねぎ、にんじん、長ねぎ、じゃがいも、しょうがなどを同じ鍋で煮込み、鶏肉、野菜、うまみの出たスープをまとめて作ります。
公開されているレシピでは、大人2人・子ども2人の3食分として次の材料を使用します。
- 鶏もも肉:4枚
- 玉ねぎ:1個
- にんじん:1本
- 長ねぎ:1本
- じゃがいも:3個
- しょうが:1かけ
- キャベツ:1/4個
- 塩:小さじ2
- 酒:大さじ2
- サラダ油:大さじ1
- 水:約700ml
まず鶏もも肉へ塩をまぶし、冷蔵庫で一晩寝かせます。
翌日は大きな鍋で鶏肉の皮目を焼き、キャベツ以外の野菜、酒、水を加えます。沸騰したらアクを取り、ふたをして弱めの中火で約40分。最後にキャベツを加えて約3分煮ます。
「作り置き」と聞くと、休日に何品ものおかずを作るイメージがありますが、この方法では大きな鍋で一度にベースを完成させます。
その後に味や食べ方を変えていくため、同じ鶏肉を食べ続ける感覚になりにくいのがポイントです。
1日目はゆで鶏をのせるだけのシンガポールチキンライス
1日目の展開料理は「シンガポールチキンライス」です。
温かいご飯へゆで鶏をのせ、ナンプラー、しょうゆ、砂糖、ごま油を合わせた「ナンプラーオイルだれ」をかけます。
公開レシピでは大人にはパクチー、子どもにはきゅうりを添える形になっています。
材料は、
- ゆで鶏:3枚分
- 温かいご飯:4膳分
- パクチー:適量
- きゅうり:1/4本
ナンプラーオイルだれは、
- ナンプラー:30ml
- しょうゆ:20ml
- 砂糖:大さじ1
- ごま油:20ml
を混ぜ合わせます。
鶏肉にはすでに火が通っているため、その日の調理は切って盛り付けるのが中心です。
さらに、ゆで鶏を作るときに一緒に煮たじゃがいもも副菜へ展開。粗くつぶしたじゃがいもにルッコラと刻んだアーモンドを加え、ポテトサラダとして組み合わせています。
主菜だけを作り置きするのではなく、鍋の中で一緒に加熱した食材まで翌日の献立へ回す発想です。
2日目は鶏のうまみが出たゆで汁をスープパスタにする
2日目は、ゆで鶏そのものよりも「スープ」を主役にします。
鶏肉や香味野菜を約40分煮込んだゆで汁を使い、ペンネとツナを加えたスープパスタへ展開します。
材料は、
- ゆで鶏と野菜のスープ:200ml
- ペンネ:300g
- ツナ:1缶
- 塩:少々
- こしょう:少々
- オリーブオイル:大さじ1
- 粉チーズ:適量
ペンネは表示時間より1分短くゆでます。
鍋でゆで鶏と野菜のスープにツナを加えて温め、そこへペンネを投入。約1分煮込みながらスープを吸わせ、塩、オリーブオイル、こしょう、粉チーズで仕上げます。
鶏をゆでた汁を捨てず、翌日の料理のベースに変えるため、新しくスープを一から作る必要がありません。
一緒に煮たキャベツも、ごま油、塩、こしょう、白ごまであえておけばナムルとして使えます。
鍋1つから「肉・スープ・副菜」が生まれるのが、この方法の大きな特徴です。
3日目は残ったゆで鶏を「包まないオムライス」へ
3日目は残ったゆで鶏を細かくほぐし、「無国籍オムライス」へ展開します。
一般的なケチャップ味ではなく、1日目にも使ったナンプラーオイルだれと鰹節を使うのが特徴です。
主な材料は、
- ゆで鶏:1枚分
- 温かいご飯:4膳分
- 鰹節:ひとつまみ
- ナンプラーオイルだれ:大さじ3
- 卵:6個
- 塩:少々
- サラダ油:大さじ1
- 小ねぎ:2本
ほぐしたゆで鶏をご飯、鰹節、ナンプラーオイルだれと混ぜます。
卵は薄焼きにして包むのではなく、フライパンで大きく混ぜながら半熟に仕上げ、そのままご飯の上へのせます。
オムライスで意外と手間になる「卵でご飯をきれいに包む」という工程をなくしているのがポイントです。
最後に小ねぎを加えたナンプラーオイルだれをかければ完成します。
ゆで鶏を作ったときの玉ねぎやにんじんが残っていれば、ゆで汁と一緒に温め直してスープにできます。
仕込み10分の秘密は「毎日完成品を作り置きしない」こと
黄川田さんの方法で興味深いのは、休日に3日分の料理を完成させてしまうのではない点です。
最初に作るのは、さまざまな料理に変えられる「ゆで鶏と野菜」というベース。
公開レシピでは、実際に手を動かす仕込み時間を約10分としています。その後は鍋で煮込みながら火を通します。
月曜日はご飯にのせる。
火曜日はスープを使う。
水曜日は残った鶏肉をほぐしてご飯に混ぜる。
同じ鍋から生まれた材料でも、毎日の料理の見た目や味はかなり変わります。
「大量の作り置きおかずを何種類も作る」のではなく、「後から変身できる素材を作っておく」という考え方です。
鶏肉はスープに浸した状態で冷蔵し翌日以降は再加熱する
作り置きで重要なのが保存です。
黄川田さんの公開レシピでは、じゃがいもとキャベツを取り分け、鶏肉やその他の具材については粗熱が取れたあと、スープに浸した状態で保存容器へ入れて冷蔵します。
翌日以降に食べる際は、しっかり再加熱するよう案内されています。
じゃがいもは熱いうちにつぶしてレモン汁、塩、こしょう、オリーブオイルを加えておきます。
キャベツも汁気を切って、ごま油、塩、こしょう、白ごまで味付け。
こうして鍋から取り出した段階で「次の料理に使いやすい状態」にしておけば、平日の調理がさらに短くなります。
黄川田としえは家族の食事作りから料理家の道へ進んだ
黄川田としえさんは、料理家・フードスタイリスト・食育インストラクターとして活動し、「tottorante」を主宰しています。
大学卒業後、プロサッカー選手と結婚。毎日の食事作りを通して食の大切さを実感したことが、料理の世界へ進むきっかけになりました。
テレビ局の情報番組でアシスタントディレクターを務め、料理番組のアシスタント、料理コーナーのディレクターを経験した後、料理家へ転身しています。
レシピ開発だけでなく、フードスタイリング、料理講師、食育活動など幅広く活動。
「ホットプレートひとつでごちそうごはんができちゃった100」など、一度の調理から家族の食事を作りやすくするレシピも手がけてきました。
まとめ
黄川田としえさんの「ゆで鶏」は、鶏もも肉と野菜を大きな鍋でまとめて煮込み、それを数日の夕食へ展開していく作り置き方法です。
これまで公開している「#ゆでどりで3品」では、
- 1日目:シンガポールチキンライス
- 2日目:スープパスタ
- 3日目:無国籍オムライス
という3つの献立へ展開しています。
さらに、じゃがいもはポテトサラダ、キャベツはナムル、ゆで汁はスープとして活用できます。
料理を3品まとめて完成させるのではなく、「あとから変化させられる土台」を鍋1つで作っておく。
10月7日の「あさイチ」で紹介される「鍋1つで晩ごはん完成!ゆで鶏で3品」にもつながる、黄川田さんらしい時短料理の考え方です。
参考リンク
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