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宇治上神社は現存最古の神社建築!国宝の本殿・拝殿と桐原水を巡る【あさイチ】

あさイチ

あさイチで巡る京都・宇治、平等院の対岸に残るもう1つの世界遺産

2026年10月8日放送のNHK「あさイチ」愛(め)でたいnippon 京都・宇治では、平等院だけではない宇治の国宝建築も登場します。

宇治川の東岸、朝日山のふもとに鎮座する「宇治上神社」は、本殿と拝殿の2棟が国宝。特に本殿は、現存する神社建築として日本最古とされる非常に貴重な建物です。

華やかな平等院とはまた違い、平安から鎌倉へと続く建築を静かな境内で間近に感じられるのが宇治上神社の魅力です。

この記事でわかること

  • 宇治上神社の本殿が「現存最古」とされる理由
  • 国宝の本殿と拝殿で見ておきたい建築
  • 宇治七名水で唯一現存する「桐原水」
  • 拝観時間・料金・アクセス

宇治上神社の本殿は現存する神社建築で最古

出典:宇治上神社(世界遺産)|宇治市公式ホームページ

宇治上神社を訪れるなら、最初に知っておきたいのが国宝「本殿」です。

宇治市は宇治上神社について、現存する神社建築の中で最も古い建物と紹介しています。平安時代後期に建てられた本殿が、約1000年近い時間を経て現在まで残されています。

本殿は、一般的な神社建築をイメージすると少し不思議な構造をしています。

大きな建物の内部に、

  • 左殿
  • 中殿
  • 右殿

という3棟の内殿が横一列に並び、その全体を共通の大きな覆屋が包んでいます。

京都府によると、3棟はいずれも「一間社流造」。左右の社殿が大きく、中央の社殿が小さいという独特の構成です。

外側から一見しただけでは1棟の社殿に見えますが、その内部にさらに古い3つの社殿が納められているわけです。

宇治市の歴史的風致維持向上計画では、離宮社が現在地に整えられたのは1060年頃であることが年輪年代分析などから明らかになったとされ、平等院を造営した藤原頼通との関わりも示されています。

平等院鳳凰堂が完成したのは1053年。

宇治川を挟んだ両岸に、平等院と宇治上神社という平安時代を代表する建築が残っていることになります。

国宝の拝殿には平安貴族の「寝殿造」の面影が残る

宇治上神社でもう1棟、国宝に指定されているのが「拝殿」です。

こちらは本殿より後の鎌倉時代前期の建築ですが、特徴的なのは神社らしい社殿というより、平安時代の貴族の住宅を思わせる姿を残していることです。

宇治市によると、拝殿は正面7間の細長い建物で、周囲に縁が巡らされています。

建築様式は「寝殿造」。

平安貴族の邸宅に用いられた様式を伝える、全国的にも貴重な建築です。

特に目を引くのが檜皮葺の屋根です。

中央付近が緩やかに盛り上がる「縋破風(すがるはふ)」と呼ばれる形が使われ、京都府もその屋根の美しさを見どころとして紹介しています。

華麗な装飾で圧倒する建築ではありません。

木材、檜皮葺、長く伸びる屋根、縁側といった日本建築そのものの美しさを味わえる場所です。

平等院と宇治上神社は宇治川を挟んで向かい合う

宇治上神社だけを単独で見るより、平等院との関係を知ってから歩くと宇治散策がさらに面白くなります。

現在の宇治上神社と宇治神社は、かつて一体の「離宮社」として扱われていました。

宇治市の資料では、この離宮社は平等院と対になる宗教施設として整備されたと考えられています。

現在も位置関係は分かりやすく、平等院が宇治川の西岸側、宇治上神社は東岸側です。

宇治橋や中の島周辺を歩いて川を渡れば、両方を徒歩で巡ることができます。

宇治上神社は1994年、平等院などとともに「古都京都の文化財」の構成資産として世界文化遺産に登録されました。

「宇治の世界遺産」と聞くと平等院を思い浮かべがちですが、宇治には歩いて巡れる距離に2つの世界遺産があります。

宇治七名水の中で今も残る「桐原水」

建築だけでなく、境内で立ち寄りたいのが「桐原水(きりはらすい)」です。

かつて宇治には、茶の湯などでも大切にされた「宇治七名水」がありました。

その一つが宇治上神社境内の桐原水です。

宇治市や京都府は現在も境内に桐原水があることを紹介しており、宇治上神社を象徴する場所の一つになっています。

宇治と茶は切り離せない関係にあります。

茶の産地として発展してきた町を歩きながら、歴史的な水場が神社の境内に残っていることも、宇治上神社ならではの魅力です。

本殿や拝殿だけを見て帰るのではなく、桐原水まで歩いてみたいところです。

宇治上神社の御祭神は3柱

宇治上神社には、

  • 菟道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)
  • 応神天皇
  • 仁徳天皇

の3柱が祀られています。

菟道稚郎子命は応神天皇の皇子で、仁徳天皇の弟にあたります。

神社がある「宇治」という土地と深く結びつく存在で、明治時代までは隣接する宇治神社と宇治上神社が一体の神社として扱われていました。

現在は別々の神社ですが、宇治上神社へ向かう途中には宇治神社もあります。

時間に余裕があれば、

宇治神社
↓
宇治上神社
↓
さわらびの道
↓
宇治市源氏物語ミュージアム

という流れで東岸を歩くと、平安時代から『源氏物語』へつながる宇治の歴史をまとめて感じられます。

平等院から宇治上神社まで歩いて巡るのもおすすめ

宇治上神社は京阪宇治駅から徒歩約10分、JR宇治駅から徒歩約20分です。

境内の拝観は無料。

京都府観光連盟では、参拝時間を9:00~16:20、入場は16:10までと案内しています。時間は変更される場合があるため、訪問前に最新情報を確認しておくと安心です。

平等院とセットで巡る場合も、車で移動するより宇治川沿いを歩くほうが位置関係を感じやすくなります。

平等院周辺から宇治川を渡り、朝霧橋周辺を経て宇治神社、宇治上神社へ向かうと、観光地の中心部から静かな山裾へ少しずつ景色が変わっていきます。

抹茶店や土産店が集まる平等院表参道とは雰囲気が大きく変わり、宇治上神社周辺では木々に囲まれた落ち着いた時間を過ごせます。

宇治上神社の実用情報

  • 名称:宇治上神社
  • 所在地:京都府宇治市宇治山田59
  • 本殿:国宝
  • 拝殿:国宝
  • 世界遺産:「古都京都の文化財」の構成資産
  • 拝観料金:境内無料
  • 参拝時間:9:00~16:20、入場16:10まで
  • 京阪宇治駅から:徒歩約10分
  • JR宇治駅から:徒歩約20分
  • 境内の見どころ:本殿、拝殿、桐原水、摂社春日神社本殿

参拝時間や授与所の受付時間は異なる場合があるため、御朱印や御守を目的に訪れる場合は宇治上神社公式サイトで最新情報を確認してください。

まとめ

宇治上神社は、平等院の陰に隠れた小さな神社ではありません。

国宝の本殿は現存する神社建築として日本最古。本殿内部には3棟の内殿が並び、それらを一つの覆屋で包む珍しい構造が残されています。

さらに国宝の拝殿では、平安貴族の邸宅に通じる寝殿造の様式や、美しい檜皮葺の屋根を見ることができます。

宇治川の反対側には平等院があり、境内には宇治七名水の一つ「桐原水」も残ります。

平等院、抹茶だけでは終わらない宇治を知るなら、宇治川を渡って宇治上神社まで足を延ばしてみたいところです。

参考リンク


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