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熊本高専ロボコン部は地震被災から再挑戦!2025ロボコン大賞「強奪名星」から2026へ【あさイチ】

あさイチ

あさイチで追う被災地・熊本高専、ロボコンへの再出発

2026年10月8日放送のNHK「あさイチ」では、令和8年熊本地震の被災地からロボコンに挑む高専生たちが取り上げられます。

熊本高等専門学校は熊本キャンパスと八代キャンパスの両方にロボコン部を持つ強豪校です。特に2025年の全国大会では、熊本キャンパスの「強奪名星(ロブスター)」が準優勝とロボコン大賞を獲得。しかし2026年7月の地震では八代キャンパスが甚大な被害を受け、学生たちは学校生活そのものが揺らぐ状況から再びロボット製作へ戻ることになりました。

この記事でわかること

  • 熊本高専八代キャンパスが地震で受けた被害
  • ロボコン部が限られた環境から活動を続けた経緯
  • 2025年ロボコン大賞「強奪名星」の実績
  • 2026年「雑巾投げ」に挑む高専ロボコンの内容

熊本高専ロボコン部は地震後もロボット製作を続けた

公式動画:高専ロボコン2026 九州沖縄地区大会|ROBOCON Official

2026年、熊本高専ロボコン部にとって最大の出来事となったのが令和8年熊本地震でした。

学校全体で最も大きな被害を受けたのが八代キャンパスです。

人的被害や建物そのものの大規模な倒壊はありませんでしたが、学生寮では漏水によって複数のフロアが浸水。洗濯設備や厨房設備も使用できなくなりました。

図書館ではほとんどの書架が倒れ、研究室では実験装置などが破損。屋外でも地面の隆起や沈下、建物や擁壁のひび割れなどが確認されています。

学生や教職員の中には自宅が被災した人もいました。

さらに公共交通機関の運休が通学にも影響し、八代キャンパスは7月29日から休校となっています。学校に通い、仲間と集まり、工具や工作機械を使ってロボットを作るという普段の環境自体が崩れました。

それでもロボコンへの挑戦は止まりませんでした。

被災後の限られた環境で「ROX2026」へ出場

地震から約1か月後の2026年8月31日から9月5日、広島市でロボット競技大会「ROX 2026」が開催されました。

熊本高専からは熊本キャンパスと八代キャンパスの2チームが出場しています。

学校は、この大会に向けて学生たちが地震の影響を受けながらも、限られた環境の中で製作と調整を続けたとしています。

結果は、

  • 熊本キャンパス:準優勝
  • 熊本キャンパス:クリエイティビティ賞
  • 八代キャンパス:大会出場

となりました。

熊本キャンパスの出場メンバーは、

  • 財津太一さん
  • 島川俊輔さん
  • 宮原敦也さん
  • 西村匠史さん

八代キャンパスは、

  • 桑原大翔さん
  • 成嶋昊さん
  • 野田伊織さん
  • 中山心春さん

が参加しています。

単に大会へ出場したというだけではありません。

地震後、学校の復旧と生活再建が同時に続いている中で、再びロボットを動かし大会会場までたどり着いたこと自体が、2026年の熊本高専ロボコン部を象徴する出来事となりました。

熊本高専は2025年「強奪名星」でロボコン大賞

熊本高専ロボコン部には、全国でもトップクラスの実績があります。

2025年の「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト」全国大会では、熊本キャンパスのロボット「強奪名星(ロブスター)」が準優勝。

さらに大会最高賞である「ロボコン大賞」を受賞しました。

2025年の競技課題は「Great High Gate」。

ボックスなどを使ってゲートを作り、その高さや競技内容を争うルールでした。

強奪名星の大きな特徴は左右に設けられた大型アームと吸盤です。

ボックスを素早く確保し、次々と高い位置へ積み上げていく構造を採用。全国大会の決勝では大会最高となる高さ420cmのゲートを完成させました。

優勝にはわずかに届かなかったものの、そのロボットの発想、技術、挑戦が高く評価され、ロボコン大賞へつながっています。

八代キャンパスも全国屈指のロボコン強豪校

被害が大きかった八代キャンパスも、ロボコンの世界では長い歴史を持っています。

2026年にはロボコン部が創部50周年を迎えました。

中でも大きな実績が2014年です。

八代キャンパスの「本気の宅配便」は全国大会で優勝すると同時に、ロボコン大賞も獲得しました。

競技優勝とロボコン大賞を同時に受賞する「ダブル受賞」は極めて珍しく、高専ロボコンの歴史の中でも限られたチームしか達成していません。

近年も全国大会への出場を続け、2025年は「建築は旋門凱」で全国大会へ進出。

ロボットの主要部材にはCFRPを取り入れ、軽量化と低重心化を徹底するなど、速さだけでなく機械設計そのものを突き詰めてきました。

学校の一部活動というより、何世代もの学生が技術と考え方を受け継いできた「ものづくり文化」になっています。

2026年の競技は「高専杯 雑巾投擲選手権」

地震を経験した熊本高専が挑む2026年の高専ロボコンは、かなりユニークな競技です。

第39回大会の課題名は、

「高専杯 雑巾投擲選手権」

です。

テーマは、その名前の通り「雑巾投げ」。

ロボットが雑巾を飛ばし、相手側フィールドに設置されたさまざまなゴールを狙います。

フィールドは学校の教室をイメージしたもの。

  • バケツ
  • 机
  • 旗
  • 複数のゴール

などが置かれています。

競技時間は3分。

時間が進むと得点が2倍になる「スーパー雑巾」も登場するため、単純に遠くへ雑巾を飛ばせるロボットを作れば勝てるわけではありません。

どのタイミングで、どの場所へ、どんな軌道で雑巾を投げるのか。

投擲機構だけでなく、走行性能や照準、戦略まで求められる競技になっています。

ロボットには「学校や地域」を背負うマスコットも

2026年大会には、もう一つ特徴的なルールがあります。

ロボットには学校の教室で使われる椅子を載せ、そこにチームを象徴するマスコットを座らせます。

手作りの人形でも、地域のキャラクターでも構いません。

つまり、ロボットそのものだけでなく、学校や地域を背負って戦うことも大会テーマの一部になっています。

ロボコンはもともと、学生が自分たちで考え、自分たちの手でロボットを作る教育イベントとして1988年に始まりました。

2026年で39回目。

毎年ルールが変わるため、前年に強かったロボットを改良するだけでは勝てません。

一からアイデアを考え、設計し、加工し、プログラムを書き、失敗を重ねながら機体を完成させます。

地震で失われれた「普通の製作環境」を取り戻す

熊本高専の2026年の挑戦が特別なのは、単なる前年の雪辱戦ではないところです。

八代キャンパスでは、図書館や学生寮、研究設備などが被災しました。

学生にとっては「放課後に部室へ行ってロボットを作る」という日常そのものが当たり前ではなくなっています。

その状況から活動環境を整え、熊本キャンパスとも協力しながら再び大会を目指してきました。

2025年に全国大会でロボコン大賞を獲得した熊本キャンパス。

かつて優勝とロボコン大賞のダブル受賞を成し遂げた八代キャンパス。

2つのロボコン部が、2026年は地震というこれまでとはまったく違う困難を経験しながら、ものづくりを続けています。

技術力だけでは説明できない「再出発」が、今年の熊本高専ロボコン部の大きな物語です。

熊本高専ロボコン部の主な実績と2026年

  • 学校:熊本高等専門学校
  • キャンパス:熊本キャンパス・八代キャンパス
  • 八代キャンパスロボコン部:2026年に創部50周年
  • 2014年:八代キャンパス「本気の宅配便」が全国優勝・ロボコン大賞
  • 2025年:熊本キャンパス「強奪名星」が全国準優勝・ロボコン大賞
  • 2025年:八代キャンパス「建築は旋門凱」が全国大会出場
  • 2026年:令和8年熊本地震で八代キャンパスが大きな被害
  • 2026年9月:ROX2026で熊本キャンパスが準優勝・クリエイティビティ賞
  • 2026年高専ロボコン競技:高専杯 雑巾投擲選手権

まとめ

熊本高専ロボコン部は、全国大会で何度も結果を残してきた高専ロボコン屈指の強豪です。

2025年には熊本キャンパスの「強奪名星」が全国準優勝とロボコン大賞を獲得し、八代キャンパスも8年連続で全国大会へ進むなど、両キャンパスにロボコン文化が根付いています。

しかし2026年7月、令和8年熊本地震によって状況は一変しました。

特に八代キャンパスでは学生寮や図書館、研究設備などが大きく被災。それでも学生たちは限られた環境からロボット製作を再開し、再び大会へ向かいました。

今年の競技は「雑巾投げ」。

一見すると遊びのようなテーマですが、そのロボットには機械設計、電子回路、制御、プログラミング、そして学生たちが積み重ねてきた時間が詰まっています。

被災からものづくりの日常を取り戻し、もう一度ロボコンの舞台へ立つ。

2026年の熊本高専は、勝敗だけではない物語を背負ってロボットを動かしています。

参考リンク


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