記事内には、広告が含まれています。

市販薬の落とし穴と薬剤師の役割!飲み合わせ・副作用を防ぐ方法|あしたが変わるトリセツショー

あしたが変わるトリセツショー

薬とのつきあい方で知っておきたい市販薬の危険と安全な使い方

ドラッグストアやコンビニ、インターネットでも手軽に購入できる市販薬。風邪薬や頭痛薬、花粉症の薬などは身近な存在ですが、選び方や飲み合わせを間違えると、思わぬ健康被害につながることがあります。

2026年10月15日放送のNHK総合『あしたが変わるトリセツショー』では、「知らなきゃ損する!薬とのつきあい方」をテーマに、市販薬に潜む落とし穴、薬剤師の知られざる役割、飲み合わせや副作用、緊急時に役立つアイテムなどを取り上げます。

薬を安全に使ううえで大切なのは、用法・用量を守ること、複数の薬の成分を確認すること、そして薬剤師に相談することです。

日常生活で役立つ薬の基本知識から、お薬手帳の使い方、薬代の負担を抑える方法まで詳しく紹介します。

この記事でわかること

  • 市販薬で注意したい成分の重複と危険な飲み方

  • 薬剤師に相談できることと、薬の安全を守る役割

  • お薬手帳の活用法と緊急時への備え

  • 薬の飲み合わせ・副作用・正しい服用方法と薬代の工夫

市販薬の落とし穴!風邪薬や頭痛薬を一緒に飲む危険

市販薬を使うとき、特に注意したいのが複数の薬に含まれる有効成分の重複です。

例えば、風邪をひいて総合感冒薬を飲んでいるときに、頭痛がするからと別の解熱鎮痛薬を追加すると、同じ成分を重ねて服用してしまうことがあります。

風邪薬には、熱や痛みを抑える成分、鼻水を抑える成分、せきを鎮める成分などが組み合わされています。

そのため、商品名が異なっていても、含まれる成分が同じという場合があるのです。

特に注意したい薬の組み合わせ

  • 総合感冒薬と解熱鎮痛薬

  • 風邪薬と鼻炎・花粉症の薬

  • 複数の解熱鎮痛薬

  • 処方された痛み止めと市販の痛み止め

  • 睡眠改善薬と眠気を生じる成分を含む薬

代表的な成分のひとつが、熱や痛みを抑える「アセトアミノフェン」です。

アセトアミノフェンは市販の風邪薬や解熱鎮痛薬にも使用されていますが、過量に服用すると重い肝障害につながる危険があります。

また、イブプロフェンやロキソプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)では、胃腸障害や消化管出血、腎機能への影響などに注意が必要です。

市販薬だから作用が弱い、安全性に問題がない、というわけではありません。

薬を購入するときは商品名だけで判断せず、外箱や説明書の成分表示と使用上の注意を確認することが重要です。

薬剤師は薬を渡すだけではない!処方内容を確認する重要な仕事

薬剤師というと、病院でもらった処方箋を受け取り、薬を用意して説明する仕事を思い浮かべる人も多いでしょう。

しかし、薬剤師の大切な役割のひとつは、処方された薬が患者にとって適切かどうかを専門的な立場から確認することです。

複数の病院で治療を受けている場合、それぞれの医師が処方した薬の作用が重なってしまうことがあります。

こうした問題を防ぐため、薬剤師は服薬歴や飲み合わせ、薬の量、患者の状態などを確認しています。

処方内容に疑問があれば、医師に問い合わせる「疑義照会」を行います。

必要に応じて処方内容が変更されることもあり、薬剤師は医師とは異なる立場から薬物治療の安全を支えています。

薬剤師に相談できること

  • 処方薬と市販薬を一緒に飲んでもよいか

  • 薬の副作用が気になる

  • 飲み忘れたときの対応

  • 薬が飲みにくい、飲む回数が多い

  • 以前の薬が余っている

  • ジェネリック医薬品への変更

  • サプリメントと薬の飲み合わせ

  • 子どもや高齢者に適した薬の使い方

今回の放送には、帝京平成大学薬学部薬学科の井手口直子教授も出演します。

身近な薬局の薬剤師は、薬を受け取る場所の専門家というだけではありません。薬による治療を続ける間の疑問や不安についても相談できる存在です。

お薬手帳が命を守る備えに!災害や救急搬送でも役立つ理由

薬の情報をまとめて管理するために活用したいのが「お薬手帳」です。

お薬手帳には、処方された薬の名前、使用量、服用方法などが記録されています。

複数の医療機関を受診している人でも、お薬手帳を医師や薬剤師に見せることで、使用中の薬を把握してもらいやすくなります。

お薬手帳に記録しておきたい情報

  • 現在服用している処方薬

  • 自分で購入した市販薬

  • 使用しているサプリメント

  • 過去に経験した薬の副作用

  • 薬に対するアレルギー

  • 薬を飲んだ後の体調変化

  • かかりつけの病院や薬局

お薬手帳が役立つのは、普段の通院だけではありません。

災害で自宅から避難したときや、急な病気で救急搬送されたときにも、現在使用している薬の情報を医療従事者に伝える手段となります。

特に、本人が薬の名前を覚えていない場合や、自分で説明できない場合には重要です。

また、病院ごとに別々のお薬手帳を使っていると、薬の重複を確認しにくくなります。

お薬手帳は原則として1冊にまとめ、受診する医療機関や薬局で共通して使うことが大切です。

スマートフォンで薬の情報を管理できる電子版お薬手帳もあります。

紙の手帳と電子版にはそれぞれ特徴があるため、日常的に使いやすく、緊急時にも情報を提示できる方法を選びましょう。

薬の飲み合わせで注意したい食品や飲み物

薬の飲み合わせで注意が必要なのは、薬同士の組み合わせだけではありません。

日常的に口にしている食品や飲み物が、薬の作用に影響することもあります。

例えば、血液を固まりにくくする薬の「ワルファリン」は、ビタミンKによって作用が弱まるため、納豆や青汁、クロレラ食品などとの組み合わせに注意が必要です。

また、一部の高血圧治療薬では、グレープフルーツジュースによって薬の作用が強くなることがあります。

ただし、同じ高血圧の薬でも、すべての薬がグレープフルーツの影響を受けるわけではありません。薬の成分によって注意点は異なります。

確認しておきたい飲み合わせの例

  • ワルファリンと納豆・青汁・クロレラ食品

  • 一部のカルシウム拮抗薬とグレープフルーツジュース

  • 風邪薬とアルコール

  • 眠気防止薬とカフェインを多く含む飲料

  • 処方薬と市販薬・健康食品・サプリメント

アルコールは薬の副作用を強めたり、判断力や注意力を低下させたりする場合があります。

また、カフェインを含む薬とエナジードリンクなどを組み合わせると、カフェインの摂取量が多くなることがあります。

薬を飲むときは、基本的にコップ1杯程度の水かぬるま湯を使います。

薬ごとに飲み方の指定がある場合は、その指示に従うことが大切です。

薬の副作用を見逃さない!注意したい体調の変化

薬には期待される効果がある一方で、副作用が起こることもあります。

副作用には眠気や口の渇きなど比較的よく知られたものから、肝障害、消化管出血、重いアレルギー反応など、早急な対応が必要なものまであります。

すべての人に副作用が起こるわけではありませんが、薬を使用した後に普段とは違う症状が現れた場合は注意が必要です。

特に注意したい症状

  • 息苦しさ、呼吸困難

  • 顔や唇、舌の急な腫れ

  • 意識の低下や強いふらつき

  • 強い腹痛、吐血、黒い便

  • 全身に広がる発疹や水ぶくれ

  • 強い倦怠感、皮膚や白目が黄色くなる症状

呼吸困難や意識障害など命に関わる症状がある場合は、直ちに救急車を呼ぶなど緊急の医療対応が必要です。

また、薬を飲んでから体調が変化した場合は、薬の名前、服用した量、時間、症状が出たタイミングを記録しておくと、医療機関で状況を説明しやすくなります。

副作用が疑われる場合は、医師や薬剤師に速やかに相談してください。

特に、継続的な治療のために使用している処方薬は、自己判断で中止すると病気が悪化することがあります。服用の継続や変更について、医療従事者の指示を受けることが重要です。

薬の正しい飲み方!食前・食後・食間の違いと飲み忘れ対策

薬を使用する際は、飲む量だけでなく、服用するタイミングも大切です。

薬の説明書に記載されている「食前」「食後」「食間」には、それぞれ意味があります。

薬を飲むタイミングの基本

  • 食前:食事の約30分〜1時間前

  • 食後:食事を終えてから約30分以内

  • 食間:食事を終えてから約2時間後

食間は、食事をしている最中という意味ではありません。

ただし、これらは一般的な目安です。薬によっては食直前や食直後など、さらに細かな指示があるため、個別の服用方法を優先してください。

また、薬を飲み忘れたときに、次の服用時刻に2回分をまとめて飲むことは避けなければなりません。

一般的には、次の服用時刻まで十分な間隔がある場合と、次の服用時刻が近い場合で対応が変わります。

ただし、糖尿病の薬や血液を固まりにくくする薬など、種類によって対応が異なるため、事前に飲み忘れたときの対処方法を確認しておきましょう。

錠剤を勝手に砕いたり、カプセルを開けたりすることにも注意が必要です。

薬の中には、成分がゆっくり放出されるように作られたものや、胃酸の影響を受けないように工夫されたものがあります。

飲みにくい場合は自己判断で形状を変えず、薬剤師に相談してください。

市販薬を安全に使うための購入・保管のポイント

薬局やドラッグストアで薬を選ぶ際には、現在の症状だけでなく、年齢や持病、普段服用している薬についても確認することが必要です。

特に、高齢者、妊娠中・授乳中の人、肝臓や腎臓に病気がある人は、薬の作用や副作用に注意が必要な場合があります。

薬の購入時には、薬剤師や登録販売者に必要な情報を伝えましょう。

購入前に確認したいこと

  • 自分の症状に合った効能・効果があるか

  • ほかの薬と成分が重複していないか

  • 持病や体質による使用上の注意がないか

  • 眠気など日常生活に影響する副作用がないか

  • 使用できる年齢と用法・用量

市販薬を一定期間使用しても症状が改善しない場合や、症状が悪化している場合は、漫然と服用を続けず医療機関に相談することが大切です。

保管についても注意が必要です。

医薬品は高温や湿気、直射日光の影響を受けることがあります。

家庭では子どもの手が届かない場所に保管し、外箱や説明書を残しておくと、成分や使用期限を確認しやすくなります。

使用期限を過ぎた薬は使わず、処方薬が余った場合は薬局に相談しましょう。

薬代の負担を減らす方法!ジェネリック医薬品と重複投薬の防止

薬を安全に使用することは、医療費の無駄を減らすことにもつながります。

複数の医療機関から同じような薬を処方されたり、手元に薬が余っているのに追加でもらったりすると、必要以上に薬が増えてしまうことがあります。

こうした問題を防ぐためにも、普段利用する薬局を決めて薬の情報をまとめて管理することが有効です。

また、薬代の負担を軽減する方法のひとつが、ジェネリック医薬品の利用です。

ジェネリック医薬品は、先発医薬品と有効成分・含量・効能効果・用法用量が原則として同じで、同等の効き目や安全性が確認された医薬品です。

先発医薬品より価格が安く設定されていることが一般的ですが、すべての薬にジェネリック医薬品があるわけではありません。

変更を希望する場合は、医師や薬剤師に相談しましょう。

さらに、対象となる市販薬の購入費用について、一定の条件を満たすと所得控除を受けられる「セルフメディケーション税制」もあります。

この制度は通常の医療費控除との選択制であり、対象商品や適用条件を確認する必要があります。

薬の費用を考える際には、単に価格が安いものを選ぶのではなく、必要な薬を適切に使用することが基本になります。

もしもの副作用に備えたい医薬品副作用被害救済制度

薬を正しく使用していても、副作用を完全に防ぐことはできません。

そこで知っておきたいのが、PMDA(医薬品医療機器総合機構)が運営する「医薬品副作用被害救済制度」です。

これは、医薬品を適正に使用したにもかかわらず、重い副作用によって健康被害が発生した場合に、医療費や医療手当などの給付を行う公的制度です。

制度の主な対象となる健康被害

  • 入院治療を必要とする程度の副作用

  • 日常生活が著しく制限される程度の障害

  • 医薬品の副作用による死亡

ただし、対象外となる医薬品や健康被害があり、すべての副作用が救済されるわけではありません。

医薬品を決められた方法で使用していたかどうかも重要な判断材料となります。

副作用が発生したときに使用した薬の名前や服用歴を確認できるよう、お薬手帳や薬の説明書を保管しておくことも大切です。

実用情報|今日からできる薬の安全チェック

薬を購入・使用するときは、次の内容を確認しておくと安心です。

  • 購入するとき: 現在服用している薬を薬剤師に伝える

  • 飲む前: 用法・用量、飲み合わせ、成分の重複を確認する

  • 飲み忘れたとき: 2回分をまとめて飲まず、薬ごとの指示に従う

  • 体調が変化したとき: 薬の名前や服用時刻、症状を記録して相談する

  • 通院するとき: お薬手帳を持参し、ほかの病院の薬も伝える

  • 災害への備え: 服用中の薬の情報をすぐに確認できるようにする

  • 薬が余ったとき: 自己判断で再使用せず、薬局に相談する

薬に関する疑問は、身近な薬局のほか、PMDAの「くすり相談窓口」でも相談できます。

PMDAくすり相談窓口

  • 電話番号:03-3506-9425

  • 受付時間:平日9:00〜17:00

  • 休業日:祝日・年末年始

まとめ

薬は病気やけがの治療に欠かせないものですが、使い方を間違えると健康に大きな影響を及ぼすことがあります。

特に市販薬では、複数の薬を組み合わせることによる成分の重複や、処方薬との飲み合わせに注意が必要です。

また、薬剤師は処方内容の確認や副作用の相談、薬の管理など、薬物治療を安全に続けるための幅広い役割を担っています。

お薬手帳を活用して服薬情報をまとめておくことも、普段の受診から緊急時まで役立つ取り組みです。

薬の名前や飲み方を自分だけで判断せず、疑問があれば医師や薬剤師に相談すること。それが、健康と家計を守りながら薬と上手につきあっていくための基本です。

参考リンク


気になる生活ナビをもっと見る

購読すると最新の投稿がメールで送信されます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました