しんたろう号・やたろう号とは?太平洋の潮風を浴びながら走る高知の絶景列車
高知県の土佐くろしお鉄道「ごめん・なはり線」には、窓のない展望スペースから太平洋を眺められる「しんたろう号」「やたろう号」というオープンデッキ列車があります。
通常の列車として運行されているため、特別な観光ツアーを申し込まなくても、対象列車に普通乗車券で乗ることができます。
2026年10月25日(日)放送のテレビ朝日系『ナニコレ珍百景』では、高知県のローカル線に乗って室戸岬を目指す旅を特集。太平洋を一望できるオープン展望デッキ付き列車が登場する予定です。番組予告に列車名の記載はありませんが、ごめん・なはり線のオープンデッキ車両と特徴が一致しています。
しんたろう号・やたろう号の乗り方|予約や特別料金は必要?
しんたろう号とやたろう号の魅力は、一般のローカル列車として利用できることです。
豪華な観光列車のように、食事付きプランや指定席券を予約する必要はありません。
オープンデッキ車両が組み込まれた定期列車に乗れば、普通運賃で展望スペースを利用できます。
土佐くろしお鉄道の公式案内では、次の2両が紹介されています。
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9640-1号:青色のオープンデッキ車両
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9640-2号:緑色のオープンデッキ車両
緑色の9640-2号は、漫画家・やなせたかしさんが描いた沿線キャラクター21体をデザインしたラッピング車両です。
ただし、すべての列車にオープンデッキが付いているわけではありません。
車両の点検や運用変更によって通常車両に置き換わる可能性もあるため、乗車前に運行状況を確認することが大切です。
オープンデッキから見える絶景|窓のない列車で太平洋を一望
最大の特徴は、車体の側面に設けられた開放型の展望デッキです。
一般的な列車では、窓ガラス越しに景色を眺めます。しかし、オープンデッキ車両では、海風を直接感じながら外の景色を楽しめます。
列車が走るのは、高知県南国市の後免駅から奈半利町の奈半利駅までを結ぶ約40キロメートルの路線です。
高架区間が多く、線路のすぐ近くに太平洋が広がる場所もあります。
特に、夜須駅から安芸駅方面にかけては、長く海岸線を眺められることで知られています。
水平線まで広がる青い海、海沿いの集落、遠くの山並みなど、高知県東部ならではの景色が続きます。
高知県の公式観光情報サイトでも、オープンデッキ車両は太平洋からの潮風を感じられる列車として紹介されています。
なお、悪天候や安全上の理由で展望デッキを利用できない場合があります。開放スペースでは必ず乗務員の指示に従ってください。
しんたろう号・やたろう号の名前の由来
2つの列車名には、高知県東部と関わりの深い歴史上の人物が登場します。
しんたろう号の名前は、幕末の志士・中岡慎太郎に由来します。
中岡慎太郎は現在の高知県北川村の出身で、坂本龍馬らとともに幕末の政治活動に関わった人物です。
一方、やたろう号の名前は、三菱グループの創業者・岩崎弥太郎に由来しています。
岩崎弥太郎は現在の高知県安芸市に生まれ、明治時代の日本の近代産業の発展に大きな足跡を残しました。
ごめん・なはり線沿線は、こうした歴史上の人物と縁の深い地域でもあります。
列車に乗ることで、太平洋の絶景だけでなく、高知県東部の歴史にも触れられます。
お得なフリーきっぷは2,200円から
ごめん・なはり線を観光するなら、1日乗り放題のフリーきっぷも便利です。
2026年10月時点の土佐くろしお鉄道公式案内では、主に2種類が販売されています。
ごめん・なはり線観光1日フリーきっぷ
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大人:2,200円
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子ども:1,100円
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利用範囲:後免駅~奈半利駅の全線
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有効期間:1日
ごめん・なはり線の普通・快速列車に乗り降りでき、沿線の観光施設や飲食店などで利用できる特典も付いています。
ひがしこうち観光1日フリーきっぷ
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大人:2,900円
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子ども:1,450円
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利用範囲:JR高知駅~後免駅と、ごめん・なはり線全線
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有効期間:1日
高知市内から出発する場合は、JR区間も含まれるこちらのきっぷが便利です。
どちらも普通・快速列車が対象で、特別な料金券が必要な観光列車には別途料金がかかります。
切符の購入場所や運賃は、土佐くろしお鉄道の公式サイトで確認できます。
室戸岬まで列車で行ける?奈半利駅からバスに乗り換え
ごめん・なはり線は、高知県東部を観光する際の重要な交通手段です。
ただし、室戸岬まで線路が続いているわけではありません。
鉄道の終点は奈半利駅です。
室戸岬へ向かう場合は、奈半利駅から高知東部交通の路線バスに乗り換えます。
代表的な行き方は次のとおりです。
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JR高知駅から後免駅方面へ向かう
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ごめん・なはり線で奈半利駅まで乗車する
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奈半利駅から室戸方面の路線バスに乗る
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約50分で室戸岬へ到着する
室戸岬は、海岸の岩場や独特な地形が見られる高知県を代表する景勝地です。
番組予告でも、世界的に珍しい大地の変化が紹介される予定となっています。
室戸岬周辺は、プレートの沈み込みに伴う地殻変動によって土地が隆起してきた地域で、室戸ユネスコ世界ジオパークの重要な見どころになっています。
絶景列車と地質の名所を組み合わせられるのも、この路線を利用する魅力です。
ごめん・なはり線は2002年開業|駅にはやなせたかしのキャラクターも
ごめん・なはり線が開業したのは、2002年7月です。
高知県東部の交通を支える路線として整備され、現在も通勤・通学や地域住民の移動に利用されています。
観光面で特徴的なのが、各駅に設けられたキャラクターです。
『アンパンマン』の作者として知られる高知県出身の漫画家・やなせたかしさんが、沿線の地域性に合わせてデザインしました。
例えば、後免駅には「ごめん えきお君」、奈半利駅には「なは りこちゃん」というキャラクターがあります。
列車からの景色だけでなく、駅ごとに異なるキャラクターを探す楽しみもあります。
2026年は一部列車が運休|旅行前に最新時刻表を確認
ごめん・なはり線では、2026年8月29日から12月31日までの土日・祝日に、一部列車を運休することが発表されています。
土佐くろしお鉄道によると、運転士不足などによる減便措置です。
運休対象には、奈半利方面と後免方面の双方の列車が含まれます。ただし、すべての列車が運休するわけではありません。
オープンデッキ車両の運行は通常ダイヤや車両運用によって変わるため、旅行予定日に希望の列車が走るかを確認してください。
問い合わせは、土佐くろしお鉄道安芸総合事務所(0887-34-8805)で受け付けています。
まとめ
しんたろう号・やたろう号は、高知県東部のごめん・なはり線を走るオープンデッキ列車です。普通運賃で乗車でき、太平洋の潮風と雄大な海岸線を楽しめるのが魅力。室戸岬観光との組み合わせも可能ですが、2026年は一部減便が実施されているため、旅行前に最新の時刻表を確認しましょう。
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