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アクテノンの場所と利用料金|名古屋の旧配水塔がギリシャ神殿風の演劇練習館になった歴史

歴史

アクテノンとは?名古屋の旧配水塔が生まれ変わった国登録有形文化財

アクテノンは、愛知県名古屋市中村区の稲葉地公園内にある演劇練習館です。1937年に建設された旧稲葉地配水塔を再利用した施設で、巨大な円柱が並ぶギリシャ神殿のような外観が特徴です。2025年11月17日には国の登録有形文化財となりました。

2026年10月26日放送のNHK名古屋『まるっと!』では、「あいちのたてもの博覧会」に合わせてアクテノンから中継が行われる予定です。

アクテノンの場所・アクセス・開館時間

アクテノンの正式名称は「名古屋市演劇練習館」です。

名古屋駅から西へ約4km、住宅街に囲まれた稲葉地公園の中にあります。

  • 正式名称:名古屋市演劇練習館(アクテノン)

  • 所在地:愛知県名古屋市中村区稲葉地町1丁目47

  • 開館時間:9時30分~22時

  • 窓口受付:9時30分~20時30分

  • 休館日:毎週月曜日(祝休日の場合は翌平日)、12月29日~1月3日

  • 電話:052-413-6631

最寄り駅は名古屋市営地下鉄東山線の「中村公園駅」です。

2番出口から西へ徒歩約12分で到着します。

バスを利用する場合は、中村公園から市バスまたは名鉄バスに乗車し、「稲葉地公園」で下車。南へ徒歩約2分です。

施設には事前予約制の駐車場がありますが、練習室利用者向けで、1部屋につき2台までとなっています。

建築見学などで訪れる場合は、公共交通機関の利用が適しています。

外観は公園内から見ることができますが、建物内部は演劇などの練習施設です。一般の観光施設のようにすべての部屋を自由に見学できるわけではありません。

なぜギリシャ神殿の形?16本の巨大円柱の秘密

アクテノンの最大の特徴は、直径約1.5m、高さ約20mの巨大な円柱が16本も並ぶ外観です。

古代ギリシャの神殿を思わせる姿ですが、もともとは宗教施設でも劇場でもありません。

1937年に名古屋市水道部が建設した、水道水を蓄えるための「稲葉地配水塔」です。

建物の上部には、直径約33mの巨大な円筒形の水槽が設けられました。

配水塔は、高い場所に水を蓄え、その水圧を利用して周辺地域に水を供給する施設です。

当時の名古屋では都市化が進み、人口増加に対応する水道施設の整備が必要でした。

計画の途中で必要な貯水量が大幅に増えたため、水槽を支える構造も変更されました。

そこで設けられたのが、建物の外周に立つ16本の巨大な柱です。

つまり、神殿のような姿は単なる装飾ではなく、巨大な貯水槽を支えるための構造が生んだものでした。

鉄筋コンクリート造りの建物は、地下1階、地上5階の構成です。

現在も円筒形の建物と円柱が残り、名古屋市の近代水道事業を伝える建築遺産となっています。

配水塔から図書館、そして演劇練習館へ

アクテノンには、約90年の間に用途が二度も大きく変わった歴史があります。

最初に配水塔として使用されたのは、1937年から1944年までの約7年間でした。

役割を終えた後は別の用途にも使われ、1965年には中村図書館として生まれ変わります。

建物の中に本棚や閲覧スペースを設け、1991年まで地域住民に利用されていました。

その後、1995年に演劇練習館として再び改修されます。

きっかけの一つが、名古屋で活動する演劇関係者から寄せられた練習場所の不足という問題でした。

舞台公演を行う劇場はあっても、日常的に稽古できる広い場所が足りない。そうした要望を受け、建物の特徴を生かした再利用が進められました。

改修では、巨大な貯水槽があった上層部も練習空間として活用されています。

1995年12月、名古屋市演劇練習館「アクテノン」が開館しました。

施設の愛称は公募で決まりました。

名前には、次の言葉が関係しています。

  • アクト(Act):演劇を意味する言葉

  • アクア(Aqua):配水塔の歴史を表す水

  • パルテノン:ギリシャ神殿を思わせる外観

過去の役割と新しい文化施設としての役割を組み合わせた名前です。

アクテノンの利用料金と練習室の設備

現在のアクテノンは、演劇だけでなく、ダンス、音楽、舞踊など幅広い活動に使用できる練習専用施設です。

建物内には、リハーサル室、大練習室、小練習室、研修室、和室が設けられています。

最も広いリハーサル室は376平方メートル、定員100人。舞台公演に向けた大人数での稽古にも対応しています。

大練習室は5室あり、それぞれ93平方メートル、定員30人です。

小練習室は3室で、ダンスや演劇などの少人数の練習にも利用できます。

2026年10月1日以降の申し込みに適用される主な利用料金(税込)は次のとおりです。

午前9時30分~12時の利用料金

  • リハーサル室:5,700円

  • 大練習室:1,600円

  • 小練習室:1,000円

  • 研修室:1,000円

  • 和室:1,000円

夜間18時30分~22時の利用料金

  • リハーサル室:7,900円

  • 大練習室:2,200円

  • 小練習室:1,500円

  • 研修室:1,500円

  • 和室:1,500円

利用時間は午前・午後・夕方・夜間の4区分に分かれています。

ピアノや録音機器などの設備を使用する場合は、別途料金が必要です。

料金は2026年10月に改定されているため、以前の料金表と間違えないよう注意してください。

アクテノン公式・利用料金案内

練習室の予約方法と申し込み開始時期

アクテノンでは、利用目的によって予約できる時期が異なります。

  • 演劇の稽古:利用月の6か月前から

  • 演劇以外の舞台芸術:利用月の3か月前から

  • 舞台芸術以外の稽古など:利用月の1か月前から

空き状況は、名古屋市文化振興事業団の公式サイトで確認できます。

予約は電話または来館で受け付けています。利用申込書の提出と利用料金の支払いが必要です。

また、アクテノンは通常の公演会場とは異なり、練習に特化した施設です。

観客を入れる公演については、使用する場所や内容によって条件があるため、事前に確認する必要があります。

国登録有形文化財になった理由と2026年の建築見学

アクテノンは1996年に名古屋市都市景観賞を受賞し、2020年には景観重要建造物に指定されました。

さらに、2025年11月17日には国の登録有形文化財となっています。

文化財として評価されているのは、巨大な貯水槽を支える構造と、古代の円形神殿を思わせる独特の外観です。

現在も地域のランドマークとして親しまれ、歴史的な建物を保存しながら活用する例となっています。

2026年10月29日には、「あいちのたてもの博覧会」と連携した建築見学ツアーも予定されています。

建築史家の村瀬良太さんが案内し、普段は自由に見学できない4階と5階などを巡りながら、建物の変遷を学ぶ企画です。

  • 開催日:2026年10月29日(木)

  • 時間:13時30分~15時

  • 参加費:2,000円

  • 定員:20人

  • 集合場所:アクテノン玄関前

参加には事前申し込みが必要です。

建築見学ツアーの案内

まとめ

アクテノンは、1937年に建設された旧稲葉地配水塔を再利用した名古屋市の演劇練習館です。16本の巨大な円柱が特徴で、図書館を経て1995年に文化施設へ生まれ変わりました。2025年には国登録有形文化財となり、現在も演劇や舞踊などの練習に利用されています。


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