世界のシェフを驚かせた越前打刃物・龍泉刃物のステーキナイフ
2026年9月21日放送のNHK総合『世界がほれた 絶品!翔ケース』では、櫻井翔さんが福井県を訪れ、世界の有名シェフから高く評価される「越前打刃物」の職人技に迫ります。
福井・越前の刃物を世界へ広く知らしめた商品のひとつが、龍泉刃物のステーキナイフ「アシンメトリー SK01」です。一時は注文から最大約4年待ちとなったことで知られていますが、実はこのSK01は現在、予約販売を終了しています。
では、あのステーキナイフはもう買えないのでしょうか。現在は、その技術を受け継ぐ後継モデル「アシンメトリー SK08」が登場しています。
この記事でわかること
- 龍泉刃物のステーキナイフが4年待ちになった理由
- アシンメトリーSK01の現在
- 後継モデルSK08の価格と通販
- 世界のシェフを驚かせたボキューズ・ドールでの出来事
4年待ちになったのは龍泉刃物「アシンメトリー SK01」

「4年待ちのステーキナイフ」として知られる龍泉刃物の商品は、アシンメトリー SK01です。
福井県越前市で作られる越前打刃物の伝統技術を取り入れ、70層の積層鋼を使用。職人が38もの工程を重ね、1本ずつ仕上げていました。
しかし、2026年現在はSK01の予約販売は終了しています。
龍泉刃物では2015年6月から予約販売を受け付けていましたが、注文が集中。越前市観光協会によれば、生産できるステーキナイフは当時月150本ほどに限られ、注文から最大約4年待ちになる時期もありました。
2018年12月26日をもって、新規予約の受付は終了しています。
つまり現在「4年待ちで注文できる」という意味ではありません。
4年待ちは、初代モデルSK01が世界的人気を集めた当時の記録です。
現在買える後継モデルは「アシンメトリー SK08」
SK01の流れを受け継いで登場したのが、ステーキナイフ アシンメトリー SK08です。
2022年に発売された後継モデルで、SK01の流線形デザインや切れ味を引き継ぎながら、握りやすさや生産性などを見直しています。
2026年9月19日時点の龍泉刃物公式オンラインショップでは、
- 商品名:ステーキナイフ アシンメトリー SK08
- 価格:33,990円(税込)
- 販売:龍泉刃物公式オンラインショップ
- 状況:SOLD OUT
となっています。
龍泉刃物は2026年9月1日に製品価格を改定しているため、過去の記事に掲載されている26,180円などの価格とは異なります。
また、龍泉刃物の公式オンラインショップには再入荷通知機能も用意されています。
4年待ちという形式ではなくなりましたが、SK08も品切れになることがある人気商品です。
そもそもなぜステーキナイフを作ったのか
このステーキナイフが生まれた背景には、1人の料理人がいました。
浜田統之シェフです。
龍泉刃物3代目の増谷浩司さんが海外市場の開拓に取り組んでいた時期、浜田シェフから「最高の切れ味を持つステーキナイフ」を求められたことが開発のきっかけになりました。
ただし、単純に「よく切れるナイフ」を作ればよかったわけではありません。
必要だったのは、
- 肉をきれいに切れる
- 肉汁を必要以上に流出させない
- 皿を傷つけにくい
- 安全に使える
- レストランのテーブルに置いて美しい
という、切れ味と安全性、デザインを両立したナイフでした。
試作を重ね、開発には約2年がかかりました。
その結果として生まれたのが、アシンメトリーSK01です。
世界的料理コンクールで審査員が持ち帰った
龍泉刃物の名を一気に世界へ広げた舞台が、2013年にフランスで開かれたボキューズ・ドール国際料理コンクールでした。
浜田統之シェフ率いる日本代表チームが龍泉刃物のステーキナイフを使用。
日本チームは日本人として当時最高となる3位、銅メダルを獲得しました。
さらに龍泉刃物の公式記録では、料理を審査した24人の審査員のうち、半数がステーキナイフを持ち帰るほどの反響があったとされています。
世界的な料理人が実際に肉を切り、その場で切れ味を体験したことから評判が広がっていきました。
広告によって有名になったのではなく、料理の世界最高峰の舞台で使われたことが大きな転機になったわけです。
肉を押して切らず「軽く引く」と切れる
龍泉刃物のステーキナイフには、一般的なギザギザのステーキナイフとは違う考え方があります。
SK01ではVG10とVG2を組み合わせた70層の積層鋼を使用。鍛造と研磨によって、刀身には波紋のような模様が現れます。
そして特徴的なのが刃付けです。
食材へ刃を強く押し付けるのではなく、軽く引くことで肉を滑らかに切るよう設計されています。
現在のSK08にも、この考え方が受け継がれています。
肉の組織を力任せにつぶすのではなく、美しい断面を作る。
レストランでステーキナイフに求められる役割を突き詰めた結果、独特の形と刃が生まれました。
「龍泉輪」は飾りではなく切れ味につながる模様
龍泉刃物のナイフを見て、まず目に入るのが刃に広がる波紋です。
これは「龍泉輪」と呼ばれる模様です。
硬質材と軟質材を交互に重ねた70層のダマスカス鋼を鍛造し、表面を磨くことで浮かび上がります。
一見するとデザインのために作られた模様に見えますが、龍泉刃物では機能にも結びつけています。
初代SK01が2013年度グッドデザイン賞を受賞した際にも、単なる装飾ではなく、切れ味という機能から生まれたデザインとして評価されました。
「機能を追求した結果、美しくなる」。
これは今回の『世界がほれた 絶品!翔ケース』に登場する越前打刃物職人・岡田政信さんが語る「機能がちゃんとしているものはきれい」という考え方とも重なる部分です。
越前打刃物に共通する「道具としての美しさ」が分かる一本ともいえます。
4年待ちSK01と現在のSK08は同じものではない
ここは購入を考えている人が特に注意したいところです。
有名になった「4年待ち」のステーキナイフと、現在販売されている商品は同じモデルではありません。
旧モデル
- アシンメトリー SK01
- 2013年ボキューズ・ドールで使用
- 一時は最大約4年待ち
- 2018年に予約受付終了
現行の後継モデル
- アシンメトリー SK08
- 2022年発売
- SK01の流線形デザインを継承
- 価格33,990円(税込)
- 公式オンラインショップ・直営店で販売
- 2026年9月19日時点では公式通販でSOLD OUT
「4年待ちのステーキナイフが3万3990円で販売されている」のではなく、正確には4年待ちになったSK01の後継商品がSK08という関係です。
現在購入できる龍泉刃物のステーキナイフ
龍泉刃物にはSK08以外にもステーキナイフがあります。
2026年9月19日時点の公式オンラインショップでは、たとえば次の商品が確認できます。
- ステーキナイフ ネイチャー SK04:29,590円(税込)
- ステーキナイフ カラーズ SK04:29,590円(税込)
- ステーキナイフ プレシャス SK04:43,230円(税込)
- フォールディングステーキナイフ カラーズ SK07:57,640円(税込)
商品によって在庫状況は異なります。
福井県越前市には龍泉刃物ファクトリー&ストアもあります。
- 住所:福井県越前市池ノ上町92-5-6
- 営業時間:10:00~17:00
- 電話:0778-43-6020
- 駐車場:あり
直営店では実際の商品を見ることができ、包丁などの試し切りやワークショップも行われています。
まとめ
龍泉刃物の「4年待ちのステーキナイフ」として世界的に知られるようになったのは、アシンメトリー SK01です。
浜田統之シェフからの依頼をきっかけに約2年をかけて開発され、2013年のボキューズ・ドールでは日本代表チームが使用。審査員の約半数が持ち帰ったという出来事をきっかけに注文が殺到し、最大約4年待ちになる人気商品となりました。
現在、SK01の予約販売は終了しています。
その技術とデザインを受け継ぐ後継モデルがアシンメトリー SK08で、2026年9月19日時点の公式価格は33,990円(税込)。公式オンラインショップではSOLD OUTとなっています。
700年以上続く越前打刃物の技術を、現代のレストランで使われるステーキナイフへ落とし込んだ龍泉刃物。
「伝統工芸品だから価値がある」のではなく、実際に使った世界の料理人を驚かせたことから、その名が世界へ広がっていった商品です。
参考リンク
・龍泉刃物公式|アシンメトリー SK01
・龍泉刃物公式オンラインショップ|ステーキナイフ・カトラリー
・越前市観光協会|世界のシェフたちが驚愕したステーキナイフ
おすすめ関連商品
- ステーキナイフ アシンメトリー SK08
- ステーキナイフ ネイチャー SK04
- ステーキナイフ カラーズ SK04
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