スーパーの肉や魚の下にある「白いシート」の正体
2026年9月22日放送のテレビ朝日系『THE世代感』では、関東のスーパーマーケット17店を徹底取材し、スーパーの裏側や売り場の工夫を紹介。身近なスーパー雑学のひとつとして取り上げられるのが、肉のパックの下に敷かれている「白いシート」です。
普段は捨ててしまう小さな資材ですが、一般には「ドリップ吸水シート」「吸水紙」「ドリップシート」などと呼ばれています。そして、この分野には思わず覚えてしまう「ドラキュラマット」という商品があります。
この記事でわかること
- 肉や魚の下に敷かれた白いシートの名前
- 「ドラキュラマット」という名前が付いた理由
- ドリップを吸収する仕組みと役割
- ドラキュラマットを生み出した三和コーポレーション
肉や魚のパックの白いシートは「ドリップ吸水シート」
スーパーで精肉や鮮魚のパックを買うと、肉や魚の下に白いシートが敷かれていることがあります。
一般的な呼び方は次のとおりです。
- ドリップ吸水シート
- ドリップシート
- 吸水シート
- 吸水紙
役割は、生鮮食品から出てくる余分な水分、いわゆる「ドリップ」を吸収することです。
肉をパックの中に置いておくと、時間の経過とともに肉汁などの液体が出てきます。魚も同様です。その液体をそのままにすると、商品が液体に触れた状態になり、見た目も悪くなってしまいます。
三和コーポレーションが紹介している吸水シートでは、フィルム層と液体を保持するパルプ層を組み合わせた構造が採用されています。吸収した液体が表面から目立ちにくく、いったん吸った液体が戻りにくいように工夫されています。
つまり白いシートは、単に肉の下に敷かれている「紙」ではありません。
商品をきれいな状態で並べるために使われている食品包装資材なのです。
「ドラキュラマット」は白いシート全体の正式名称ではない
ここは少し注意が必要です。
「ドラキュラマット」という名前は、肉や魚の下にある白いシートすべてを指す一般名称ではありません。
三和コーポレーションが展開しているドリップ吸水シートの商品名です。
そのため、
「白いシート=全部ドラキュラマット」
というわけではなく、
「白いシートの一般名称=ドリップ吸水シートなど」
「その中の商品のひとつ=ドラキュラマット」
と考えると分かりやすいでしょう。
三和コーポレーション自身も、スーパーで販売されている魚や肉から出るドリップを吸い取る白いシートを一般には「吸水紙/ドリップシート」と説明し、自社商品として「ドラキュラマット」を紹介しています。
ドラキュラマットの名前は「血を吸うドラキュラ」が由来
商品名で最も印象に残るのが「ドラキュラ」の部分です。
由来は、吸血鬼のドラキュラ。
肉や魚から出るドリップをシートが吸収することから、「血を吸うドラキュラ」を連想して名付けられました。現在の三和コーポレーション公式ページでは、1987年に自社の吸水紙を「ドラキュラマット」と命名したと説明されています。
スーパーではほとんど意識することがない資材なのに、一度名前を聞くとなかなか忘れません。
「水分を吸収するシート」という機能そのものを、そのままユニークな商品名にしたわけです。
なお、三和コーポレーション自体の歩みはさらに早く、1984年に大阪府豊中市で「三和企画」として個人創業。1987年に株式会社三和企画を設立し、1992年に現在の「株式会社三和コーポレーション」へ社名変更しています。
ドリップを吸うだけではなく「戻りにくくする」工夫もある
ドリップ吸水シートで重要なのは、単純な吸水量だけではありません。
せっかく吸ったドリップが食品側へ戻ってしまえば、シートを敷いている意味が薄くなります。
ドラキュラマットでは、フィルム層と保水する層を組み合わせることで、
- 肉や魚から出たドリップを吸収する
- 吸収した液体を保持する
- 液体の色を表面から目立ちにくくする
- 吸収した液体を戻りにくくする
といった役割を持たせています。
スーパーの精肉・鮮魚売り場では、味だけではなく商品の見た目も重要です。
透明なパックの中に赤い肉汁や魚から出た水分がたまっていれば、それだけで商品の印象は変わります。
小さな白いシートですが、実際には生鮮食品を販売する売り場を陰で支える存在といえます。
「プチドラキュラマット」はトレーに合わせて分けて使える
ドラキュラシリーズには複数の製品があります。
三和コーポレーションが現在紹介している主な食品包装資材には、
- ドラキュラマット
- PKスーパー
- プチドラキュラマット
- ドラキュラキッチンペーパー
- マグロマット・ミートマット
などがあります。
中でも「プチドラキュラマット」は、トレーの大きさに合わせて使い分けられるタイプです。
中央にミシン目を設け、必要に応じて分けられる仕組みを採用。食品容器のサイズに合わせやすくすることで、売り場側の作業効率や資材使用量にも配慮されています。
普段スーパーを利用する側からは見えにくい部分ですが、精肉や鮮魚の商品を大量にパックする現場では、シートを素早く敷けることも重要になります。
「吸水する」という基本機能に、店舗や食品加工現場での使いやすさが加えられてきたわけです。
スーパーの何気ない白いシートから始まった会社
三和コーポレーションは現在、食品包装資材だけを扱う会社ではありません。
公式サイトでは、
- 食品包装資材
- 農業・産業用梱包資材
- フレコンバッグ
- 物流関連資材
- 電動ハンドリフトなどの運搬機器
まで幅広く展開しています。
しかし会社の原点は、生鮮食品向けの包装資材でした。
1984年に大阪府豊中市で創業し、その後、プラスチック成形工場や紙加工設備、生産工場を整備。現在のドラキュラマットにつながる食品包装の分野から事業を広げていきました。
スーパーで肉を買ったときにそのまま捨ててしまう白いシートが、実は企業の原点になっているというのも興味深いところです。
白いシートを見るとスーパーの「見えない工夫」がわかる
スーパーの売り場では、商品そのものだけでなく、それを包むトレーやフィルム、シール、吸水資材などにもさまざまな工夫が施されています。
肉や魚の下の白いシートも、その代表例です。
消費者から見ると、
「肉の下に敷かれている白いもの」
でしかありません。
しかし包装資材の側から見ると、ドリップを吸収し、液体の逆戻りを抑え、パック内をきれいに保つために考えられた製品です。
『THE世代感』で扱われる「スーパーの裏側」というテーマは、こうした普段は名前さえ意識しない道具を見ると分かりやすくなります。番組では関東の17スーパーを取材し、価格や品ぞろえだけでなく、現在のスーパーに隠されたさまざまな工夫を取り上げます。
まとめ
肉や魚のパックの下に敷かれている白いシートは、一般に「ドリップ吸水シート」「吸水紙」「ドリップシート」などと呼ばれています。
そして三和コーポレーションが手掛ける代表的な商品が「ドラキュラマット」です。
名前の由来は、肉や魚から出るドリップを吸収する性質から連想した「血を吸うドラキュラ」。
見た目は薄い白いシートですが、食品から出る余分な液体を吸い取り、保持し、商品をきれいに見せるための工夫が詰まっています。
スーパーで精肉や鮮魚を手に取ったとき、パックの下にある白いシートを見る目が少し変わりそうです。
参考リンク
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