駒ヶ根で育てる希少な国産黒ごま、その背景には約20年続く産地づくりがある
2026年9月26日放送の『満天☆青空レストラン』では、長野県駒ヶ根市で栽培される国産黒ごまが登場します。国内で流通するごまのほとんどを輸入品が占めるなか、国産はわずか0.1%ほどとされる希少な存在です。
駒ヶ根では単に黒ごまを作っているだけではありません。2007年に地域ぐるみの取り組みが始まり、生産者の拡大、加工・商品化、さらに駒ヶ根市独自の登録品種「信州駒黒」の誕生へとつながりました。現在は地元メーカー「株式会社豊年屋」が、長野県産黒ごまの加工・販売を行っています。
この記事でわかること
- 駒ヶ根産黒ごまを通販で買える豊年屋の商品
- 国産ごまが0.1%ほどしかない背景
- 駒ヶ根ごまプロジェクトが始まった経緯
- 駒ヶ根市の登録品種「信州駒黒」の特徴
駒ヶ根の国産黒ごまは豊年屋の通販で購入できる
公式動画:満天☆青空レストラン 9/26放送「長野県 黒ごま」
駒ヶ根市でごまの加工販売を手掛けているのが、1951年設立の株式会社豊年屋です。所在地は長野県駒ヶ根市下平292-35。ごまの選別から焙煎、加工、袋詰めまでを一貫して行っています。
通販では長野県産黒ごまを使った商品が販売されています。
- 国産いりごま黒35g:518円
- 国産すりごま黒30g:518円
- 国産ねりごま黒70g:756円
- 黒ごまだれ200ml:648円
- 信州ごまドレッシング150ml:540円
価格や販売状況は変わる場合がありますが、豊年屋の楽天市場店では長野県産の国産黒ごま商品が購入できます。すりごまについては販売数量が限られることもあり、商品ページでは購入制限が設けられています。
豊年屋は黒ごまを直火釜で芯まで焙煎。南信州を中心とした長野県内で育てられた黒ごまの香りを生かす加工を行っています。
番組では黒ごまそのものだけでなく、濃厚なごま油を使ったアヒージョ、ごま味噌マヨを合わせたサーモンソテー、冷製しゃぶしゃぶ、アイスへのアレンジ、チュモッパなど、料理への幅広い使い方が紹介されます。
国産ごまはわずか0.1%ほどという希少な食材
ごまは日本の食卓では身近ですが、その原料まで国産という商品は非常に少なくなっています。
JA上伊那では、国内生産量が0.1%とされる国産ごまを地域の特産品にする取り組みを紹介しています。豊年屋も、日本で流通するごまの大半が海外産であることを説明しています。
国産ごまが少ない大きな理由の一つが、栽培や収穫に手間がかかることです。
駒ヶ根周辺では5月中旬ごろから種をまきます。ごま栽培には一般的な専用収穫機がほとんどないため、稲用のバインダーを改造して使ったり、小さな畑では手作業で収穫したりしています。
収穫後も終わりではありません。
- 収穫した株を逆さにして乾燥
- 開いたさやから落ちる種を集める
- ふるいなどで異物を取り除く
- 品質を確認して集荷
- 加工会社で焙煎・加工する
一粒が非常に小さなごまですが、商品になるまでには多くの工程があります。
駒ヶ根ごまプロジェクトは2007年に始まった
現在の駒ヶ根産黒ごまにつながる大きな転機が「駒ヶ根ごまプロジェクト」です。
豊年屋によると、当時の駒ヶ根にはソースかつ丼という有名なご当地グルメがある一方、農産物として地域を代表する特産品がありませんでした。
そこで豊年屋、生産者、商業関係者、行政などが連携し、ごまを新しい地域特産品に育てる取り組みがスタートします。2007年にプロジェクトを立ち上げ、2008年から本格的な栽培が始まりました。
最初から大規模だったわけではありません。
豊年屋が公開している収穫量の推移では、
- 2008年:約900kg
- 2009年:約2.5t
- 2010年:約5.5t
- 2011年:約7t
と拡大しました。
現在、豊年屋は50件以上の生産者が栽培に取り組んでいるとしています。駒ヶ根周辺の飲食店や食品会社でも使われ、地域の特産物として定着が進んでいます。
一粒の黒ごまから始まった取り組みが、生産農家だけでなく加工会社や飲食店まで巻き込んだ地域産業へ育ってきたことが、駒ヶ根産黒ごまの大きな特徴です。
独自品種「信州駒黒」は岩手黒から選抜して誕生
駒ヶ根の黒ごまを象徴する存在が「信州駒黒(しんしゅうこまくろ)」です。
農林水産省の登録品種データベースでは、信州駒黒は2021年8月16日に品種登録されています。登録番号は28653で、品種登録者は駒ヶ根市です。
もとになったのは「岩手黒」という黒ごま。
2013年から育種・栽培を重ね、駒ヶ根の地域ブランドとなるごまを目指して選抜が進められました。2019年に品種登録を出願し、その後「信州駒黒」として正式に登録されています。
農林水産省によると、信州駒黒には、
- 種皮が黒色
- 成熟期は「中」
- さく果の房室数が5房室以上
- 岩手黒と比べ、さく果の長さや幅などに違いがある
といった品種特性があります。
JA上伊那では、駒ヶ根産黒ごまについて色つやと香りの良さが評価されてきたとしています。地域で作るだけでなく、長い年月をかけて土地に結びついた品種そのものを育ててきた点は、駒ヶ根のごま産地づくりを象徴しています。
黒ごまの香りを支える駒ヶ根の気候と手仕事
駒ヶ根市は中央アルプスと南アルプスに囲まれた伊那谷にあります。
豊年屋では、南信州の気候や豊かな土壌の中で栽培された黒ごまを加工しています。特に収穫後の焙煎は、ごまの印象を大きく左右する工程です。
長野県産黒ごまを使った豊年屋のすりごまは、直火釜で丁寧に芯まで焙煎してからすり上げます。炒ったごまをそのまま食べる場合には、噛んだ瞬間に粒が弾け、香りが広がる楽しさがあります。
『満天☆青空レストラン』で黒ごまを主役にさまざまな料理が作られるのも、こうした「香り」が料理全体のアクセントになる食材だからこそです。
ご飯や和え物に振りかけるだけでなく、肉料理、魚料理、たれ、ドレッシング、油、デザートまで使えるため、一粒の小ささからは想像できないほど料理の幅があります。
通販・購入情報
駒ヶ根周辺で作られた黒ごまは、株式会社豊年屋がオンライン販売しています。
主な購入方法は次の通りです。
- 豊年屋公式オンラインショップ
- 豊年屋 楽天市場店
- 電話注文
豊年屋ではオンライン通販に加え、電話での直接注文も受け付けています。公式案内では電話注文は代引き対応となっています。
長野県産黒ごまは生産量そのものが限られるため、豊年屋の通販でも商品によって販売休止や数量制限が行われる場合があります。特に国産黒ごまを試してみたい場合は、いりごま・すりごま・ねりごまといった原料の風味を直接感じられる商品から選びやすくなっています。
まとめ
長野県駒ヶ根市の黒ごまは、国産ごまがわずか0.1%ほどとされる中で育てられている希少な農産物です。
その背景には、2007年から続く駒ヶ根ごまプロジェクトがあります。農家だけではなく、JA、行政、商業、加工会社が連携して生産を拡大し、やがて駒ヶ根市独自の登録品種「信州駒黒」まで誕生しました。
そして収穫されたごまを商品へつなげているのが、駒ヶ根市の株式会社豊年屋です。
『満天☆青空レストラン』で味わう黒ごま料理の背景には、一粒のごまを地域の特産品へ育てようと長年取り組んできた駒ヶ根の産地づくりがあります。
参考リンク
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