NIIGATA 越品は新潟の「まだ知られていない価値」を百貨店が発掘する取り組み
2026年9月30日放送のNHK総合『あさイチ』では、地元の銘品を発掘して紹介する新潟の百貨店の取り組みが登場します。
その代表的なプロジェクトが、新潟三越伊勢丹の「NIIGATA 越品(ニイガタ エッピン)」です。
食品だけではなく、ファッション、工芸品、生活雑貨、化粧品まで新潟の衣食住を幅広く扱い、現在の取扱数は約700アイテム。単なる「新潟土産売り場」ではなく、生産者や自治体と一緒に商品を育て、背景にある物語まで伝えることを目的としています。
この記事でわかること
- NIIGATA 越品を通販で購入する方法と取扱店舗
- 約700アイテムを扱う百貨店プロジェクトの特徴
- 2015年に始まった経緯と「越品」の名前の由来
- NIIGATA EPPIN EYEで進める地域事業者との商品開発
NIIGATA 越品の通販と取扱店舗

NIIGATA 越品の商品は、新潟伊勢丹の実店舗と三越伊勢丹オンラインストアの両方で購入できます。
メインの売り場は、新潟伊勢丹1階にある「NIIGATA 越品」です。食品、化粧品、婦人雑貨、婦人服、紳士服、紳士雑貨、リビング用品など、新潟の衣食住に関わる商品を扱っています。
主な購入方法
- 店頭:新潟伊勢丹1階「NIIGATA 越品」
- 通販:三越伊勢丹オンラインストア「NIIGATA 越品」
- サテライトショップ:新潟県内の一部店舗
- 取扱商品:食品、工芸品、ファッション、生活雑貨など
オンラインストアにはNIIGATA 越品専用の商品一覧があり、2026年時点でも数百商品が掲載されています。南魚沼産コシヒカリなどの食品だけでなく、工芸品や生活用品も購入できます。
また、新潟伊勢丹には県内7か所のサテライトショップがあります。
- 長岡ショップ
- 新潟西ショップ
- 三条ショップ
- 吉田ショップ
- 佐渡ショップ
- 上越ショップ
- 新発田ショップ
ただし、NIIGATA 越品の商品は各サテライトショップですべて同じように販売されているわけではありません。公式ページでも店舗によって取扱商品が異なると案内されています。
遠方から購入する場合は、オンラインストアを利用するのが最も分かりやすい方法です。
新潟の衣食住を約700アイテム扱う百貨店プロジェクト
NIIGATA 越品の特徴は、一般的な「ご当地グルメフェア」とは扱う範囲が大きく異なることです。
現在扱われている商品は約700アイテム。
カテゴリーには、
- 食品
- 化粧品
- 婦人雑貨
- 婦人服
- 紳士服
- 紳士雑貨
- リビング用品
- NIIGATA EPPIN EYE
- その他の地域商品
などがあります。
新潟と聞くと、コシヒカリ、日本酒、海産物など「食」を思い浮かべる人も多いでしょう。
しかし新潟県には、燕三条の金属加工、五泉のニットや刺繍、県内各地の工芸など、ものづくりの蓄積があります。
NIIGATA 越品では、百貨店の食品バイヤーだけでなく、衣料品や生活用品など各分野の専門知識を使えることが強みになっています。
新潟伊勢丹自身も、地域特産品の紹介が食品に偏りやすい中で、衣食住すべてに専門バイヤーがいる百貨店だからこそ独自の商品構成を作れると説明しています。
つまりNIIGATA 越品は、
「新潟で作られている物を並べる」
だけではありません。
まだ広く知られていない作り手や商品を見つけ、百貨店の目線で編集し、どんな魅力があるのかまで消費者へ届ける取り組みです。
2015年に始まったNIIGATA 越品と名前の由来
NIIGATA 越品のプロジェクトが設立されたのは2015年6月です。
新潟三越伊勢丹が、百貨店独自の視点で地元・新潟へ光を当て、食、ファッション、雑貨、工芸品などから銘品を発掘するプロジェクトとしてスタートしました。
実際に新潟伊勢丹全館を使ったキャンペーンが始まったのは2016年3月9日。
当初は年4回程度のキャンペーンでしたが、その後常設売り場へ発展していきます。
2017年4月には新潟伊勢丹2階に「NIIGATA 越品ステージ」をオープン。
さらに2020年9月には1階へ移転し、売り場面積を約2倍に拡大しました。
そして特徴的なのが「越品」という名前です。
新潟はかつて「越後国」と呼ばれ、現在でも県内は上越・中越・下越という呼び方で地域を分けます。
そこで「越」の文字から「こえる」という意味を取り出し、「NIIGATA 越品」と名付けられました。
込められているのは、
「これまで持たれていた新潟のイメージをこえる」
という思いです。
公式でも、
「知っている新潟をこえる銘品」
「今までの新潟をこえる絶品」
「品物そのものをこえる体験や感動」
という考え方が打ち出されています。
新潟の有名商品だけを集めるのではなく、「こんな物まで新潟で作られていたのか」と感じてもらうことが、この名前に込められています。
「売るより、価値を伝える」で銘品を発掘する仕組み
NIIGATA 越品で重要な考え方になっているのが、「売るより、価値を伝える」というコンセプトです。
普通の百貨店なら、東京や海外で流行している商品を地方へ持ってくるという流れがあります。
NIIGATA 越品では、その方向を逆にしました。
新潟県内を歩き、まだ知られていない作り手や商品を探し、新潟から外へ発信していくのです。
初代バイヤーの長谷川雅史さんは、生産現場へ自ら足を運び、商品の背景にある作り手の思いまで把握することを重視していました。商品を販売するだけでなく、自分の言葉で背景を伝えるためです。
その後も取り組みは広がりました。
新潟県内の自治体と連携した商談会を開き、
- まだ市場へ十分出ていない商品を発掘
- パッケージデザインを助言
- 適切な価格設定を支援
- 商品に関する法律やルールを助言
- 売り場で実演販売
- オンラインストアでも全国へ販売
といった支援まで行っています。
そのためNIIGATA 越品は、すでに完成した商品を仕入れるだけの売り場ではありません。
地域事業者と一緒に商品価値を高め、その商品の魅力を伝えるところまで百貨店が関わります。
2019年には「NIIGATA 越品オンラインストア」も開設されました。
新潟県内でしか知られていなかった商品を、全国の人が買える仕組みが整えられたことで、地域商品の販路拡大にもつながっています。
NIIGATA EPPIN EYEの商品開発と地域事業者との共創
NIIGATA 越品がさらに一歩踏み込んだ取り組みが、オリジナルブランドの「NIIGATA EPPIN EYE」です。
2017年4月、常設ショップ「NIIGATA 越品ステージ」の開設とともにオリジナル商品の開発が始まりました。
NIIGATA EPPIN EYEの考え方は、
「お客様の想い」と「新潟のつくり手」を結びつけること。
新潟伊勢丹が客の声を聞き、そのニーズを県内のメーカーや職人へ伝え、共同で商品を作ります。
公式では、高品質と適正価格を両立した商品を送り出していくブランドと位置付けられています。
たとえば公式ページで紹介されている「越品プレミアムカレー」には、
- 阿賀野市の「あがの姫牛」
- 新潟県産豚「純白のビアンカ」
- 新潟県産「越の鶏」
- ヤスダヨーグルト
- 新潟県産ル レクチエ
など、新潟に関係する食材が使われています。
衣料品でも同じです。
五泉市のニットメーカー・高橋ニットとは、客の要望を取り入れながら素材、シルエット、着心地などを改良。百貨店側が顧客に近い立場で要望を伝え、メーカーの技術で商品として形にしてきました。
NIIGATA 越品の公式ページでは、現在の取り組みについて、単なる商品やブランドづくりではなく、生産者、事業者、自治体と共創して「ここにしかないオンリーワン」を生み出すことを目指すとしています。
商品を「見つける」だけだったプロジェクトが、現在では商品を「一緒につくる」段階まで進んでいるのです。
まとめ
NIIGATA 越品は、新潟三越伊勢丹が2015年に立ち上げた地域発信プロジェクトです。
現在は約700アイテムを扱い、食品だけでなく、ファッション、工芸、雑貨、生活用品まで新潟の衣食住を幅広く紹介しています。
購入方法は、
- 新潟伊勢丹1階「NIIGATA 越品」
- 三越伊勢丹オンラインストア
- 新潟県内の一部サテライトショップ
が中心です。
名前に使われている「越」には、かつての「越後」と、「従来の新潟のイメージをこえる」という2つの意味があります。
さらに現在は、NIIGATA EPPIN EYEを通じて、百貨店が生産者や地域事業者と商品開発にも関与しています。
「何を売るか」だけでなく、「誰が、どこで、なぜ作ったのか」まで伝える。
それがNIIGATA 越品が一般的なご当地商品売り場と大きく異なるところです。
参考リンク
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