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真田将太朗の経歴と作品|東京藝大・東大で学んだ画家が描く「新しい風景」と長野駅・上野駅の巨大壁画

人物

真田将太朗|東京藝大から東大、英国の美術大学へ進んだ画家が描く「新しい風景」

JR長野駅に設置された約10mの巨大な絵画。JR上野駅のレストランを彩る、総延長20mを超える壁画。これらを手がけたのが、2000年生まれの画家・真田将太朗(さなだしょうたろう)さんです。

兵庫県西宮市出身で、東京藝術大学では美学を学び、東京大学大学院では人工知能と創造性について研究。2026年には東京大学大学院の修士課程を修了し、英国のロイヤル・カレッジ・オブ・アートでも絵画を学んでいます。

代表的な作品は、現実の風景を色彩と縦方向の筆致によって再構成した大型抽象絵画です。目の前に広がる景色をそのまま写し取るのではなく、光や重力、時間の流れまで一枚の絵に表現しています。

2026年10月19日放送予定のテレビ東京系『東京交差点 ONE MOMENT』では、真田さんが出演し、絵画制作で大切にする風景との出会いや、YouTubeチャンネル「アートゥーン!」を通じた芸術の発信が紹介されます。

絵を描くことに夢中だった少年が、どのようにして国内外で活動する画家となったのか。作品が生まれる工程、巨大壁画、AI研究、そして美術を身近なものにする活動まで、その歩みを詳しく紹介します。

この記事でわかること

  • 真田将太朗さんの出身地・学歴・経歴と画家になったきっかけ

  • 長野駅の約10mの絵画、上野駅の巨大壁画と展示場所

  • 「新しい風景」を描く独自の技法とAI研究の関係

  • YouTube「アートゥーン!」の活動や主な個展・受賞歴

真田将太朗のプロフィールと経歴|甲陽学院から東京藝術大学、東京大学大学院へ

公式動画:真田将太朗によるJR上野駅の大型壁画制作映像

真田将太朗さんは、風景を抽象化した大型絵画を中心に制作する画家です。作品制作と並行して、情報技術と芸術の関係についても研究しています。

基本プロフィール

  • 氏名:真田将太朗(さなだ しょうたろう)

  • 英語表記:Shotaro Sanada

  • 生年:2000年

  • 出身地:兵庫県西宮市

  • 出身高校:甲陽学院高等学校

  • 出身大学:東京藝術大学美術学部芸術学科

  • 大学院:東京大学大学院学際情報学府修士課程修了

  • 留学先:英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アート絵画専攻修士課程

  • 職業:画家

  • 代表的な活動:大型抽象絵画、壁画制作、アート研究、芸術の情報発信

  • 役職:株式会社SANADA WORKS代表取締役社長

真田さんは2019年に甲陽学院高等学校を卒業し、東京藝術大学へ進学しました。

東京藝術大学では、美術学部芸術学科の美学専攻に所属。絵画制作だけではなく、美術の歴史や理論、作品をどのように理解するかという学問的な分野を学びました。

2024年に東京藝術大学を卒業すると、東京大学大学院学際情報学府へ進学。人工知能や情報技術を活用しながら、人間の創造性を考える研究に取り組みました。

2026年には東京大学大学院の修士課程を修了。その後、英国ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートでも絵画を学んでいます。

美術の理論、情報科学、実際の絵画制作を横断して活動していることが、真田さんの大きな特徴です。

真田将太朗の代表作品|長野駅と上野駅で見られる巨大壁画

真田さんの作品は美術館やギャラリーだけでなく、日常生活の中にある施設にも設置されています。

代表的なのが、JR長野駅とJR上野駅の大型作品です。

JR長野駅《連景十二柱》

  • 作品名:連景十二柱

  • 制作年:2023年

  • 大きさ:縦100cm×横963cm

  • 設置場所:JR長野駅構内

  • 展示形態:常設作品

この作品は、JR東日本からの依頼を受け、東京藝術大学4年生だった真田さんが制作したものです。

モチーフとなったのは、長野駅正面にある12本の列柱でした。

列車が人や地域をつなぎ、異なる風景を結び付ける。そのような鉄道の役割を、横幅約10mの大きな画面に表現しています。

作品は2023年夏に長野駅構内で制作され、同年秋に除幕式が行われました。

JR上野駅《融景上野》

  • 作品名:融景上野

  • 制作期間:2024年~2025年

  • 規模:総延長20m以上

  • 設置場所:JR上野駅構内、アトレ上野内のレストラン

  • 施設名:The Arts Fusion by L’écrin

  • 展示形態:常設作品

こちらは、JR上野駅の旧貴賓室を利用したフレンチレストランに設置された大壁画です。

真田さんはレストランの壁に直接絵を描くライブペインティングを実施しました。

2024年から2025年にかけて制作が進み、壁面を使った大規模な作品へと発展しています。

レストラン側も絵画との融合を重視するようになり、店名は「The Arts Fusion by L’écrin」へ変更されました。

食事をする空間そのものが、芸術作品に囲まれた場所へ変化したのです。

JR東日本の公式案内では、レストランの営業時間は11時から22時30分とされています。作品の鑑賞にあたっては、店舗の営業状況を確認してください。

駅を利用する人々の生活に絵画が溶け込むことも、真田さんの作品活動を象徴しています。

幼いころから絵を描き続けた少年|2022年の初個展が転機に

真田さんは、物心がついたころから絵を描いていました。

東京大学新聞の取材では、幼いころから絵を描くことが身近にあり、大学でも自分の絵を描く生活を送りたいと考えていたことを語っています。

高校卒業後は1年間の浪人生活を経て東京藝術大学に合格しました。

美術の理論を学びながら、自分でも絵を制作し続けた真田さん。画家としての仕事につながる大きな転機となったのは、2022年に開催した初めての個展でした。

個展のタイトルは「from」。東京のart brewing gallery – hacoで開催されました。

この展示をきっかけに、風景を抽象化した作品を仕事として制作するようになりました。

さらに2022年には、藝大アートプラザ賞を受賞。国際公募展「Art Olympia 2022」にも入賞しています。

2023年には文房堂ギャラリーで個展「ACROSS」を開催し、東京藝大アートフェス2023で優秀賞を受賞しました。

同年には「Google Japan×Z世代アーティスト」の第1弾アーティストにも採択され、幕張メッセでのライブペインティングなど活動を広げています。

学生時代から評価を受けた絵画が、企業との仕事や駅の常設作品につながり、制作の場が大きく広がっていきました。

「新しい風景」を描く独自の技法|なぜ縦方向の筆致を使うのか

真田さんの絵画の核心にあるのが、「新しい風景」という考え方です。

一般的な風景画では、山や海、街並みなどを、実際に見える形に近づけて描くことがあります。

しかし真田さんの作品では、建物や樹木の輪郭が明確には描かれない場合もあります。

鮮やかな青や赤、黄色、緑などが重なり、縦方向の筆致が画面全体に広がっています。

真田さんが注目しているのは、風景の形だけではありません。

例えば、都市のビルは地面から上へ向かって伸びています。樹木も根から幹へ、幹から枝へと垂直方向に成長します。

一方で、重力は上から下へ働き、雨や水の流れにも方向があります。

真田さんは、自然や建築の中に存在するこうした縦方向の構造に着目しました。

作品では、実際に見た風景から色彩を取り出し、それを縦方向の筆致で再構成します。

複数の色を重ねることで、景色の中にある時間の流れや、身体が感じる重力まで表現しようとしているのです。

作品を遠くから眺めたときと、近くで筆の跡を見たときでは、受け取る印象が変わります。

写真のように景色を再現するのではなく、風景を見た人が感じたものを絵画に置き換える。

それが、真田さんの「新しい風景」を理解するうえで重要な点です。

絵を描く前の設計に時間をかける|30分で仕上げる制作工程

真田さんの制作方法には、意外な特徴があります。

2026年5月のインタビューでは、実際に絵を描く時間よりも、構成を考える時間のほうが長いと語っています。

最初に行うのは、街を歩きながら心を動かされた風景を探すことです。

例えば、高い建物から見下ろした都市の風景や、日常の散歩中に見つけた光の当たり方などに注目します。

景色の中でも、真田さんが強く惹かれるのは光と影の関係です。

ビルの片側だけが日差しを受け、反対側が影になっている様子。普段は気に留めない地面が、光を受けて美しく見える瞬間。

そうした景色を写真に残します。

ただし、撮影した写真をそのままキャンバスに写すわけではありません。

まず、どの部分に何色を配置するのか、どの順番で色を重ねるのかといった設計を考えます。

人間の視野に近い横長の写真から、縦方向の筆致を生かした構図へと作り替える工程にも時間をかけています。

構成が決まると、実際の描画は速く進みます。

真田さんは、自身の制作について、絵そのものは30分ほどで描き上げることもあると説明しています。

しかし、すべてを計画どおりに描くわけではありません。

その日の湿度や気温によって絵の具の乾き方が変わるため、制作中には予定していなかった変化も起こります。

綿密な設計と、その場で生まれる偶然の両方を作品に取り入れることが、真田さんの絵画制作の特徴です。

東京藝術大学から東京大学大学院へ|画家がAIを研究した理由

真田さんが大学院で人工知能の研究を始めた背景には、生成AIの普及があります。

画像を自動生成するAIが広がり始めたころ、絵を描く仕事がAIに置き換わるという議論が起きました。

一方では、人間にしかない創造性があるから芸術家の仕事は失われないという意見もありました。

真田さんは、どちらの考え方にも簡単には納得できなかったと語っています。

AIを十分に知らないまま、人間の創造性について結論を出すのではなく、技術そのものを理解したうえで考えたいと思ったのです。

そこで東京藝術大学の卒業研究として、AIに関するテーマに取り組みました。

しかし、当時の大学内には、真田さんが研究したい人工知能を専門とする環境が十分にありませんでした。

真田さんは、東京にあるAI関連企業へ自分から連絡を取り、協力してくれる会社を探しました。

その結果、共同研究が実現。卒業研究をさらに発展させるため、東京大学大学院へ進学しました。

研究で注目したのは、人間が絵を描くときの行動や判断です。

人間は何気なく筆を選び、色を決め、次の線を描きます。しかし、その判断のすべてを言葉で説明できるわけではありません。

AIを利用して描画の過程を再現することで、なぜ特定の筆や色を選ぶのか、どのような動作を繰り返すのかを考察することができます。

ここで重要なのは、真田さんがAIに絵を任せることを主目的にしているわけではないという点です。

2026年のインタビューでは、自分自身の絵画制作について、AIを積極的に使うつもりはないと説明しています。

画家として実際に絵を描くことと、研究者として創造性の仕組みを考えること。

この2つを分けながら、芸術と情報技術の関係を探っています。

2025年から2026年の個展|壁や窓、重力をテーマに絵画を発展

真田さんは2025年から2026年にかけても、国内各地で個展を開催しています。

作品のテーマを発展させながら、絵画と鑑賞者、絵画と空間の関係を探ってきました。

主な個展

  • 2025年:「BETWEEN:Landscape and You」Tokyo International Gallery

  • 2025年:「NEXT LANDSCAPE」阪急うめだ本店

  • 2025年:「FLAT」京都 蔦屋書店

  • 2026年:「FOR」TODA BUILDING Gallery & Bakery Tokyo 8分

  • 2026年:「Not Yet Moving」藝大アートプラザ

  • 2026年:「PLAYSCAPE」松坂屋名古屋店

  • 2026年:「HERE to THERE」日本橋三越本店

2025年の「FLAT」では、京都の風景を抽象化し、絵画が空間を区切る壁であり、別の風景へつながる窓でもあるという考え方を取り上げました。

また、2026年3月31日から5月10日まで藝大アートプラザで開催された「Not Yet Moving」では、動き始める直前に蓄積されるエネルギーをテーマにしています。

絵の具が重なる様子や筆圧、垂直方向のストロークによって、力が画面の中に蓄積する過程を表現しました。

2026年5月21日から6月2日には、松坂屋名古屋店で「PLAYSCAPE」を開催。

名古屋の栄や名古屋城などの風景から着想を得た作品が展示されました。

それぞれの個展で共通しているのは、現実の景色を起点にしながら、鑑賞する人が自分なりの風景を感じ取れる絵画を目指していることです。

YouTube「アートゥーン!」|20万人以上に芸術の面白さを伝える

真田さんは画家としての活動に加え、YouTubeでも芸術の魅力を発信しています。

参加しているチャンネルが「アートゥーン!/Artoone!」です。

東京藝術大学にゆかりのある仲間たちと運営するチャンネルで、音楽や美術を題材にしたエンターテインメント動画を制作しています。

番組公式情報では、2026年10月時点で登録者数20万人を超えるチャンネルに成長したことが紹介されています。

アートゥーン!では、美術作品や芸術大学での経験を、専門家ではない視聴者にも親しみやすい形で伝えています。

例えば、真田さん自身が東京藝術大学で研究したテーマを紹介する動画や、芸術に関する知識を楽しみながら学べるコンテンツなどがあります。

真田さんは、現代アートに対して難しそうだと感じる人がいることも理解しています。

2026年のインタビューでは、絵画を見るときに、最初から作品の意味を理解しようとする必要はないという考え方を示しました。

好きな色を見つける。気になる部分を眺める。自分がこれまでに見た景色を思い出す。

そうした自由な楽しみ方が、新しい芸術との出会いにつながります。

YouTubeでの活動も、作品制作と同じく、美術をより多くの人へ届ける取り組みの一つです。

企業やスポーツとのコラボレーション|キャンバスを越えた創作活動

真田さんの仕事は、通常のキャンバスに絵を描くことだけではありません。

絵画の表現をさまざまな分野に応用し、企業やスポーツ選手との共同制作も行っています。

主な活動実績

  • 2023年:Google Japan×Z世代アーティスト第1弾アーティストに採択

  • 2023年:JR長野駅の常設作品《連景十二柱》を制作

  • 2024年:JR上野駅の大型壁画制作を開始

  • 2024年:長野県の竜王マウンテンリゾートでストリートピアノをペイント

  • 2025年:阪急うめだ本店の個展やフロアのアートディレクションを担当

  • 2025年:ベストデビュタントオブザイヤーを受賞

  • 2026年:神戸空港や東京大学の施設などに作品を常設

さらに、レーシングドライバーやスキークロス選手のヘルメットデザインも担当しています。

絵画とスポーツ用品では、作品を見る条件が大きく異なります。

壁に飾られた絵画は、鑑賞者が立ち止まって見ることができます。一方、競技で使われるヘルメットは、選手の身体とともに動きます。

真田さんは、こうした異なる環境にも自身の色彩表現を取り入れてきました。

作品を展示する場所が美術館だけに限定されないことも、現代の画家としての活動を広げる重要な要素です。

作品購入と展示の確認方法|真田将太朗の絵画に触れるには

真田さんの作品は、本人の公式サイトや取扱ギャラリーのウェブサイトで紹介されています。

過去には銀座 蔦屋書店、Tokyo International Gallery、藝大アートプラザなどで作品が展示・販売されてきました。

作品によってサイズ、素材、制作年、販売状況が異なります。購入を希望する場合は、ギャラリーや本人の公式案内で確認する必要があります。

実際の作品を見たい人には、長野駅や上野駅の常設作品があります。

特に上野駅の《融景上野》は、レストランの空間と作品が一体になっている点が特徴です。

真田さんの絵画は、画面全体を少し離れて眺めたときと、近くで色の重なりや筆の動きを確認したときとで、印象が変わります。

画面の中に描かれた具体的な建物や場所を探すだけでなく、色彩や光の変化、垂直方向に重なる筆致を意識すると、作品の特徴を理解しやすくなります。

まとめ

真田将太朗さんは、2000年に兵庫県西宮市で生まれ、東京藝術大学、東京大学大学院で学びながら、国内外で作品を発表してきた画家です。

2023年にはJR長野駅に約10mの常設作品を制作し、その後もJR上野駅の巨大壁画や百貨店での個展、企業やスポーツとの共同制作など、活動の場を広げてきました。

作品の中心にあるのは、現実の景色を色彩と縦方向の筆致で再構成する「新しい風景」です。

また、人工知能の研究を通じて、人間がなぜ絵を描くのかという創造性の問題にも向き合っています。

芸術作品を制作するだけでなく、YouTube「アートゥーン!」などを通じて、美術の面白さを伝えることにも取り組んでいる真田さん。

日常の風景から感じ取った光や時間を、巨大な絵画へと変えていく。その独自の表現が、真田将太朗さんの作品を特徴付けています。

参考リンク


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