子ども110番の家が留守なら、開いている店など別の避難先へ向かう
「子ども110番の家」の看板があっても、いつでも人がいるとは限りません。協力している民家は在宅時、店舗は営業時などに子どもを一時的に保護する仕組みです。危険を感じて駆け込んだ場所が留守なら、そこで待ち続けず、人がいる営業中のお店や公共施設など、別の安全な場所に助けを求めることが大切です。2026年10月28日放送予定のNHK Eテレ『キキとカンリ「つうがくろのぼうはん」』をきっかけに、親子で決めたい避難先と危険な声かけへの対応を整理します。
子ども110番の家は24時間開いている避難所ではない
「子ども110番の家」は、PTAや自治会、地域の商店・事業所、一般家庭などが協力する防犯活動です。神奈川県警察は、協力する民家なら在宅時、商店・事業所なら営業時などに、助けを求めた子どもを一時保護し、警察などへ連絡する仕組みと説明しています。
そのため、看板がある=必ずその時間に入れる、というわけではありません。 町田市も2026年4月更新の公式案内で、転居などによって空き家になったり、不在が多くなったりすると、子どもが駆け込めないという問題を明記しています。
親子で通学路を歩くときは、看板の位置を覚えるだけでなく、「ここが閉まっていたら次はどこへ行くか」まで確かめましょう。協力家庭の在宅状況を外から勝手に調べたり、玄関を開けて確かめたりする必要はありません。開いていて大人がいる店舗、駅や交番、近くの学校など、地域の実情に合う避難先を複数考えることが重要です。
看板のある家が閉まっていたら、どこへ逃げるか
危険な人物が近くにいるときは、閉まっている家の前で呼び鈴を押し続けることよりも、相手との距離を取って、人がいる安全な場所に移ることを優先します。状況に応じて「助けて!」と大声を出し、防犯ブザーも使います。差し迫った危険があれば、大人に110番通報を頼むか、可能なら自分で110番に通報します。
神奈川県警察は、子ども110番の家のほかにも、人通りが少なく一人になりやすい場所を親子で把握するよう勧めています。近くに人がいる店や施設があるなら、そこで「知らない人についてこられた」「こわいので助けてください」と具体的に伝えます。相手を確かめようと引き返したり、追いかけたりしてはいけません。
「家まであと少しだから」と、人目のない道を通って急いで帰る方法が常に安全とは限りません。危険な状況では、まず安全な大人がいる場所に避難し、保護者や警察への連絡を頼むことを優先しましょう。
なお、110番の家は「必ずしも110番通報だけを行う施設」ではありません。けが、急な体調不良など、子どもが助けを必要とする場面でも対応する地域があります。ただし、実際の役割や運営方法は自治体によって異なります。
不審者は服装ではなく「近づき方・誘い方・つきまとい」で判断する
2026年10月28日の番組予告には「怪しい人はどうやって見抜く?」というテーマがあります。しかし、サングラスや帽子を着けた人だけが危険という考え方は適切ではありません。警察庁の防犯啓発資料も、危険な人物が目立つ服装をしているとは限らないと注意しています。
子どもに教えたいのは相手の外見より不自然な行動です。たとえば、断っているのにしつこく話しかける、ついてくる、車へ近づくよう求める、親の知り合いだと言って一緒に行こうとする、などの行動には警戒が必要です。
神奈川県警察は「迷子になった犬を一緒に探して」「友達が病気だから助けに来て」といった誘いかけや、少し知っている相手を信用してしまうケースも紹介しています。「知らない人だから逃げる」だけではなく、保護者に確認できない急な誘いには応じず、その場を離れると教えると、より具体的です。
怖いことがあったら、子どもが逃げた後で「なぜついて行きそうになったの」と責めるのではなく、まず安全を確かめて話を聞きます。嫌な出来事を隠さずに相談できる関係を作ることも、防犯に欠かせません。
親子で通学路を歩く日に確認する3つのこと
まず、学校へ通う道を子どもと同じ目線で歩き、曲がり角、駐車場、植え込みの陰、人通りの少ない区間を確認します。時間帯によって店の営業時間や周囲の人の数が変わるため、登校時と下校時では頼れる場所が異なることにも注意しましょう。
次に、最初の避難先と、そこが使えない場合の次の避難先を決めます。目印になるお店・建物や、「ここなら人がいる」という場所を具体的に示すと、低学年でも覚えやすくなります。実際の場所は学校や地域の防犯マップで確認してください。
最後に、防犯ブザーをランドセルの外側などすぐ手が届くところに付け、きちんと音が鳴るか確認します。ブザーが鳴っても周囲の大人に伝わらない状況はあり得るため、使うだけで安心せず、逃げる・助けを呼ぶ練習も必要です。これは子どもだけに安全の責任を負わせるためではなく、大人の見守りと組み合わせるための備えです。
親子で確認する場所の見つけ方や声かけの練習には、神奈川県警察の保護者向け防犯テキストも参考になります。また、2026年4月の町田市「子ども110番の家」の案内には、不在が多い協力宅に関する注意も示されています。
まとめ
子ども110番の家は、地域の大人が在宅・営業しているときなどに助けを求められる場所であり、24時間必ず開いているわけではありません。通学路では、看板のある家だけでなく、その場所が閉まっていた場合の避難先も親子で決めておきましょう。人の見た目ではなく不自然な誘いやつきまといに注意し、危険なときは距離を取って助けを求めることが大切です。
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