目黒日大が12人でつかんだ高校ダンス日本一
2026年9月6日放送の『2分30秒にかけた夏〜DCC 第14回全国高等学校ダンス部選手権〜』で、大きく取り上げられるのが目黒日本大学高等学校ダンス部です。前年3位から頂点を目指したチームは、わずか12人の「赫赫(オーバー)」でDCC第14回大会を制しました。中心にいたのは、高校最後の夏を迎えた部長のウカナさん。作品の冒頭約30秒を1人で踊る大胆な構成も含め、優勝までの背景を詳しく見ていきます。
この記事でわかること
- 目黒日本大学高校がDCC2026で優勝した結果と得点
- 12人で踊った「赫赫(オーバー)」に込められた意味
- 部長ウカナさんが高校最後の夏に背負った役割
- 目黒日大ダンス部が強豪校になるまでの大会実績
目黒日本大学高校ダンス部はDCC2026で優勝
2026年8月26日に東京ガーデンシアターで開催された「DANCE CLUB CHAMPIONSHIP 第14回全国高等学校ダンス部選手権」。36チームが決勝へ進み、目黒日本大学高等学校の「赫赫(オーバー)」が91点で優勝しました。内訳は表現力58点、技術力25点、独創性8点です。準優勝の鎮西高校「踊絆(チームメイト)」が86点、3位の日本大学明誠高校「楽譜(ミュージック)」が85点だったため、5点差をつけての1位でした。
注目したいのは人数です。目黒日大のDCCチームは12人。部長のウカナさんは大会後、「大人数のチームが映えるステージ」という印象がある中で、12人のスモールチームとして歴史を変えたいという思いを持っていたことを明かしています。人数の迫力ではなく、12人それぞれの存在感や表現を武器にした作品だったことが分かります。
学校のダンス部自体はさらに大きく、2026年5月時点で1年生15人、2年生16人、3年生11人の計42人。DCCで日本一になった12人は、その中から大会作品に挑んだチームということになります。普段はダンスホールだけでなく、武道場や幼稚園屋上、教室なども使いながら月曜から土曜まで活動しています。
「赫赫(オーバー)」は何を表現したダンスだったのか
「赫赫」は一般には「かくかく」と読み、赤々と光り輝く様子などを表す言葉ですが、目黒日大は作品名の読みを「オーバー」としました。
DCC公式による作品説明は、人間が持つ「自信・葛藤・恐れ・希望」を一つにし、それらを超えながら「力強く輝く」一瞬を求めるというものです。ただ明るく輝くのではなく、恐怖や迷いも抱えた人間が、それでも前に進んでいく過程そのものをダンスに落とし込んでいます。
その世界観を最初に背負うのが部長でした。番組公式の紹介によると、作品の冒頭約30秒は部長のソロ。DCCは1作品が最大2分30秒なので、単純計算でも全体の約5分の1を1人で任されることになります。12人の群舞が最大の武器になるチームで、あえて最初に1人だけを見せる。かなり思い切った作りです。
伊原六花さんも決勝後、ソロから全員が合流した後にチーム独自のカラーや強さが出ていたこと、表現力とスキルの双方を評価しています。実際、91点のうち58点を占めたのが表現力でした。今回の勝利では、細かい技術だけでなく「何を伝える作品なのか」が観客や審査員に届いたことが大きかったと考えられます。
部長ウカナさんは中学時代に2度の全国制覇を経験
番組で特に焦点が当たるのが部長のウカナさんです。ABCテレビの番組紹介では、中学時代に2度の全国制覇を経験し、高校でも日本一になることを目標としてきた生徒として紹介されています。1年生のころからチームで活躍していましたが、DCCではなかなか頂点に届かず、高校最後の夏を迎えました。
前年2025年のDCC第13回大会では目黒日大は3位。決勝の舞台まで行きながら、あと2校が上にいました。ウカナさんも優勝後、前年3位はうれしかった一方で「どうしても日本一を取りたい」という気持ちが強かったと振り返っています。
その状態で任されたのが「赫赫」の冒頭ソロです。高校最後のDCC、日本一を狙うチーム、しかも最初の30秒間は自分1人。華やかな場面ですが、背負うプレッシャーは相当大きかったはずです。
番組はこうした本番だけでなく、練習段階の葛藤やプレッシャーにも長期間密着しています。「優勝した高校」と結果だけを見るより、その結果にたどり着くまでの過程を知ることで、「赫赫」というテーマの意味もずっと分かりやすくなります。
目黒日大ダンス部は以前から小編成に強かった
今回の優勝だけを見ると、2026年に突然現れたチームのように感じるかもしれません。しかし目黒日大は、以前から全国大会で結果を重ねてきました。
学校公式の活動実績を見ると、2024年のDCC第12回大会でFINAL進出9位、2025年のDCC第13回大会で3位。さらに日本高校ダンス部選手権や全日本高等学校チームダンス選手権でも、小編成部門を中心に上位へ入っています。
2026年にはDCCより前に「マイナビHIGH SCHOOL DANCE COMPETITION2026 FINAL」のSMALL部門でも優勝しています。つまり12人という人数は弱点ではなく、目黒日大がもともと磨き続けてきた「少人数で一人ひとりの力を最大限見せる」スタイルとも相性が良かったわけです。
学校はダンス部の目標を「高校ダンス部のNo.1」と明確に掲げています。技術だけではなく「ダンスを通じて、人間を磨くこと」を大切にしているのも特徴です。大会の順位だけを追いかけるというより、本気で一つの目標を共有する部活として作られていることが、学校公式の紹介からも伝わってきます。
DCCはなぜ「漢字2文字」で踊るのか
DCCの面白さは、単純に「一番ダンスがうまい高校」を選ぶ大会ではないところです。
2013年に始まったDCCでは、「漢字2文字のテーマをいかにダンスで表現するか」が大きな審査基準になっています。技術力に加えて表現力と独創性を評価するため、振り付け、衣装、音楽、表情、フォーメーションなどを使って一つの物語を作る必要があります。
だからこそ、「赫赫」というタイトルを知ってからダンスを見ると印象が変わります。部長1人から始まり、仲間が加わり、12人の大きな塊へ変化していく構成そのものが「葛藤を超えて輝く」という作品のテーマと重なっています。
高校ダンスを見る習慣がない人でも、最初に漢字2文字の意味を知っておくと、DCCはかなり見やすい大会です。
放送・大会結果を確認する方法
『2分30秒にかけた夏〜DCC 第14回全国高等学校ダンス部選手権〜』は2026年9月6日13時55分から14時55分まで、ABCテレビ・テレビ朝日系列の全国ネットで放送されます。番組ナビゲーターはDa-iCEの和田颯さん、ナレーションは伊原六花さんです。TVerでも無料見逃し配信が案内されています。
DCC第14回の順位や各校の漢字テーマはDCC公式サイトで確認できます。目黒日大以外の決勝進出校も含めて見比べると、「同じ2分30秒でもここまで作品が違うのか」という大会の面白さがより分かります。
まとめ
目黒日本大学高校の2026年DCC優勝は、「強豪校が順当に勝った」というだけではありません。
前年3位から日本一を目指した最後の夏。中学時代に全国制覇を経験してきた部長ウカナさんが冒頭30秒のソロを背負い、その後に11人の仲間が加わる「赫赫」。そして、大人数が映えやすい大きな舞台で12人のチームが91点を獲得しました。
番組を見る際は、優勝が決まった瞬間だけでなく、「12人でどう大きく見せたのか」「冒頭のソロから空気がどう変わるのか」に注目すると、作品の狙いがより伝わってきそうです。
参考リンク
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