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聖マリアンナ医科大学病院で語られる患者と家族の人生 14歳の卵巣凍結・産後心不全・難病医師・心停止からの生還『病院ラジオ』

ドキュメント

患者だけでなく家族や医師の「言えなかった思い」まで描く聖マリアンナ医科大学病院編

2026年9月26日放送のNHK『病院ラジオ 聖マリアンナ医科大学病院編』では、サンドウィッチマンが川崎市の大学病院に1日限りのラジオ局を開きます。今回登場するのは、14歳で脳腫瘍が見つかった女子高校生、出産後に心不全となった女性、新型コロナに感染した小学生の家族、国指定難病を抱える若手医師、心停止から生還した父親などです。

病名や治療法だけを見る番組ではありません。病気になった本人、その人を支える家族、そして自身も患者でありながら医療者になった人物まで、それぞれが普段は口にできない言葉を音楽とともに届けます。

この記事でわかること

  • 聖マリアンナ医科大学病院編で描かれる主要エピソード
  • 14歳の女子高校生が受けた卵巣凍結保存の意味
  • 産後の心不全、新型コロナ、難病、心停止を経験した人と家族の物語
  • 聖マリアンナ医科大学病院が担う小児・AYA、難病、救命救急医療

聖マリアンナ医科大学病院編で描かれる5つの中心エピソード

出典:聖マリアンナ医科大学病院

今回の放送で中心となるのは、年齢も立場も異なる患者と家族です。

  • 14歳で脳腫瘍が見つかり、抗がん剤治療前に卵巣凍結保存を受けた女子高校生
  • 出産から2か月後に心不全となり、夫への思いを抱えてきた女性
  • 小学生の娘が新型コロナウイルスに感染し、医療従事者へ感謝を伝える家族
  • 国指定難病を抱えながら医師となった若手医師
  • 心停止を経験し、そこから生還した父親

サンドウィッチマンの伊達みきおさんと富澤たけしさんは、病院の一角に設けたラジオ局で一人ひとりの話を聞き、その人が選んだリクエスト曲を院内へ届けます。

聖マリアンナ医科大学病院も今回の収録と放送を公式に案内しており、9月26日の45分版に加え、60分版も放送予定としています。

14歳で脳腫瘍、抗がん剤治療前に卵巣凍結保存

最も医療面で特徴的なのが、14歳で脳腫瘍が見つかった女子高校生のエピソードです。

彼女は抗がん剤治療へ進む前に、卵巣を凍結保存しています。

抗がん剤などの治療は病気を治すために必要である一方、治療内容によっては将来の生殖機能に影響することがあります。そのため若い患者では、治療前に将来妊娠できる可能性を残す「妊孕性温存」が検討されます。

聖マリアンナ医科大学病院には「がん・生殖医療外来」があり、

  • 胚(受精卵)凍結
  • 未受精卵子凍結
  • 卵巣組織凍結
  • 精子凍結

などに対応しています。

特に卵巣組織凍結は、排卵誘発を必要とせず、がん治療開始まで十分な時間を確保できない場合や、小児・思春期の患者でも検討される方法です。同院は小児の卵巣組織凍結にも取り組む施設で、がん治療医と生殖医療の専門医が連携しています。

14歳であれば、自分が将来結婚するのか、子どもを望むのかさえ決まっていない年齢です。

だからこそ重要なのは、この時点で人生を決めることではありません。治療後に成長した本人が将来を選ぶとき、その選択肢を可能な範囲で残しておくことです。

今回の女子高校生の話は、がん医療が「目の前の病気を治療すること」だけでなく、その先の何十年という人生まで考える時代になっていることを象徴しています。

産後2か月で心不全、夫へ伝えられなかった思い

もう一人登場するのが、出産後わずか2か月で心不全となった女性です。

妊娠と出産を終え、新しい家族との生活が始まった直後に、今度は自分自身が患者になります。

この女性のエピソードで番組が焦点を当てるのは、心不全の医学的解説だけではありません。

病気になった妻と、それを支える夫。

治療生活の中では「ありがとう」「心配をかけて申し訳ない」「本当は怖かった」といった言葉ほど、近い相手にはかえって言いにくくなることがあります。

ラジオという形で向き合うことで、普段は言えなかった夫への思いが言葉になります。

なお、番組で示されているのは「産後2か月で心不全になった」という事実までで、心不全に至った具体的な原因や診断名は示されていません。そこを推測せず、夫婦が病気と向き合った時間そのものが今回の中心になります。

小学生の娘が新型コロナ感染、家族が医療従事者へ届ける感謝

新型コロナウイルス感染症を経験した家族も登場します。

感染したのは小学生の娘です。

新型コロナ流行期には、患者本人だけでなく、付き添えない家族や、感染への不安を抱える家庭も大きな負担を経験しました。

今回、その経験をした家族が語るのが、治療に携わった医療従事者への感謝です。

聖マリアンナ医科大学病院は2020年以降、新型コロナウイルス感染症の流行時に川崎市だけでなく神奈川県全域から重症患者を受け入れてきました。

2026年4月には、救命救急センターから「高度救命救急センター」へ指定されています。病院側は、その背景の一つとしてコロナ禍で多数の重症患者を受け入れてきた実績を挙げています。

病院側から語られる「医療を提供した側」の記録とは別に、『病院ラジオ』では「その医療を受けた側」に残った記憶が言葉になります。

数年がたっても忘れられなかった感謝を、家族が改めて届けるエピソードです。

国指定難病を抱える若手医師、自分を支えた医師と同じ道へ

今回の中でも立場が大きく異なるのが、国指定難病を抱える若手医師です。

患者として治療を受けながら、自身も医師として患者を診る側に立っています。

番組で示されている大きな転機は、自分が病気になったときに支えてくれた医師の存在です。

その経験から、自分も「自分を支えてくれたような医師」を目指します。

医師という職業を選んだ理由の中に、自分自身が患者だった経験があるという人物です。

今回公表されている情報では具体的な難病名は明らかにされていません。そのため、病名を推測するよりも、患者として医療を受けた経験が、その後の医師としての生き方につながった点が重要になります。

聖マリアンナ医科大学病院そのものも、神奈川県の「難病医療連携拠点病院」に指定されています。さらに大学病院内にはリウマチ・膠原病、生殖医療、てんかん、腎臓病など多数の専門診療部門があります。

病気を知識として知っている医師と、自ら患者として病気を経験した医師。

その経験が診療の中でどのような思いにつながっているのかも、今回の大きな見どころになります。

心停止から生還した父親、救命された先に続く家族の時間

さらに登場するのが、心停止を経験しながら生還した父親です。

「心停止から助かった」という事実だけでも大きな出来事ですが、家族にとっては救命された瞬間がゴールではありません。

そこから再び家族との日常が始まります。

聖マリアンナ医科大学病院の高度救命救急センターは、1次救急から3次救急まで対応し、救急蘇生後の患者も治療対象としています。

センターには超急性期の重症患者を受け入れるICU30床、病状が安定した後を支えるHCU36床があり、24時間体制で救急患者を受け入れています。

2026年4月には神奈川県で3番目となる高度救命救急センターに指定されました。

病院側が公表している年間救急搬送は9,000台を超えます。救急車だけでなく、ラピッドカーやECMOカーも運用しています。

しかし『病院ラジオ』で描かれるのは、そうした設備や数字の向こう側にいる一人の父親です。

心臓が止まり、命を救われ、もう一度家族のもとへ戻った人が何を感じているのか。

そして父親を失う可能性に直面した家族が、今どんな思いで一緒に暮らしているのか。

救命医療の「その後」にある人生まで伝えるエピソードになります。

小児・出産・難病・救命救急まで支える955床の大学病院

5つのエピソードを見ると、今回なぜ聖マリアンナ医科大学病院が舞台になったのかも見えてきます。

同院は神奈川県川崎市宮前区にある特定機能病院で、1974年に開院しました。

現在の許可病床数は955床です。

さらに、

  • 高度救命救急センター
  • 総合周産期母子医療センター
  • 生殖医療センター
  • 地域がん診療連携拠点病院
  • 神奈川県難病医療連携拠点病院
  • 小児がん連携病院
  • 小児中核病院
  • がんゲノム医療拠点病院

など、多くの役割を担っています。

14歳の脳腫瘍、妊孕性温存、出産後の心不全、小児の感染症、難病、心停止。

今回登場する患者の背景が大きく異なるのも、子どもから成人、妊産婦、重症救急患者までを診療する大学病院だからこそです。

聖母マリア像の前に作られる1日限りのラジオ局

今回、サンドウィッチマンが患者や家族の話を聞く場所として登場するのが、院内にある聖母マリア像の前です。

聖マリアンナ医科大学の名称にもつながる聖母マリアは、母性や慈悲を象徴する存在です。

その場所へ1日だけラジオ局が作られ、患者や家族がマイクの前に座ります。

普通の診察室では、症状や検査結果、治療方針について話します。

『病院ラジオ』で語られるのは、それとは少し違います。

「家族へ伝えたかったこと」

「病気になって初めて分かったこと」

「医療従事者へ届けたい感謝」

「自分が医師になろうと思った理由」

「命が助かったあとに感じていること」

患者のカルテには残らない言葉が、ラジオを通して表に出てきます。

聖マリアンナ医科大学病院には本当に「院内ラジオ」がある

今回の舞台には、もう一つ興味深い特徴があります。

聖マリアンナ医科大学病院では、NHKの番組とは別に、公式院内ラジオ「マリラジ」を運営しています。

「マリラジ」は医師や看護師、メディカルスタッフ、教職員、学生などが出演し、医療や病院、そこで働く人たちの声を届ける番組です。

2025年11月に配信が始まり、2026年9月には第8回まで公開されています。第6回・第7回では、将来の医療やケアについて本人や家族と話し合うACP(アドバンス・ケア・プランニング)も扱いました。

もともと「声で人と人をつなぐ」という取り組みを続けている病院へ、サンドウィッチマンの『病院ラジオ』がやって来る形になります。

5つの物語をつなぐのは「病気のあとも人生は続く」ということ

今回紹介される人たちは、病気も年齢も立場も違います。

14歳の女子高校生は、がんを治療するだけでなく、ずっと先の自分の人生を考えて卵巣を凍結保存します。

産後に心不全となった女性には夫がいます。

新型コロナに感染した小学生には、その治療を見守った家族がいます。

難病を抱える若者は、患者だった経験から医師への道を進みました。

心停止した父親には、その生還を待っていた家族がいます。

共通しているのは、病気そのものだけでは人生を説明できないことです。

治療の前にも人生があり、治療中にも家族との時間があり、治療が終わったあとにも人生は続きます。

『病院ラジオ』が聞くのは「どんな治療を受けましたか」だけではありません。

「あのとき誰を思っていたのか」

「今、誰に何を伝えたいのか」

そこまで聞くことで、大学病院の中にいる一人ひとりの人生が見えてきます。

まとめ

『病院ラジオ 聖マリアンナ医科大学病院編』では、14歳で脳腫瘍が見つかり抗がん剤治療前に卵巣凍結保存を受けた女子高校生をはじめ、産後2か月で心不全となった女性、小学生の娘が新型コロナに感染した家族、国指定難病を抱える若手医師、心停止から生還した父親らが登場します。

扱われるのは、小児がん、妊孕性温存、出産と心不全、感染症、難病、救命救急と幅広いテーマです。

しかし、それらを一つにつないでいるのは「患者の人生」です。

病気になった本人だけでなく、夫や子ども、親などの家族、さらに患者経験を持つ医師までマイクの前に座ります。

聖マリアンナ医科大学病院という大きな大学病院を舞台に、普段は病室や家庭の中にとどまっている言葉をサンドウィッチマンが受け止める45分です。

参考リンク

聖マリアンナ医科大学病院|NHK総合「病院ラジオ 聖マリアンナ医科大学病院編」放送のお知らせ

聖マリアンナ医科大学病院|小児・AYA世代がん患者に対する妊孕性温存療法

聖マリアンナ医科大学病院|高度救命救急センター


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