中部鋼鈑は国内唯一の電炉厚板専業メーカー!鉄スクラップ再生技術と脱炭素鋼材「すみれす」の秘密
愛知県名古屋市に本社を置く「中部鋼鈑(ちゅうぶこうはん)」は、鉄スクラップを原料に、建設機械や産業機械などに使われる厚い鋼板を製造する鉄鋼メーカーです。
最大の特徴は、国内唯一の電気炉による厚板専業メーカーであること。通常は高炉で製造されることが多い厚板を、使用済みの鉄から再生する独自の生産体制を築いています。
さらに2024年には、約60年ぶりに大型電気炉を更新。2025年には、製造工程でのCO₂排出量を削減する環境配慮型鋼材「すみれす」の供給も始めました。
2026年10月24日放送予定の『知られざるガリバー~エクセレントカンパニーファイル~』では、この中部鋼鈑の製造現場や技術力、社長・従業員の仕事が紹介されます。
鉄くずを再び丈夫な鋼板に変える技術は、資源の有効利用と製造業の脱炭素化の両方に関わる重要な取り組みです。
この記事では、中部鋼鈑が何を作っている会社なのか、厚板の用途、電気炉の仕組み、AIによる原料選別、新製品「すみれす」の特徴、創業から現在までの歩みを詳しく紹介します。
この記事でわかること
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中部鋼鈑の会社概要と国内唯一の電炉厚板専業メーカーとしての特徴
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鉄スクラップを高品質な厚板に変える製造工程と独自技術
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2024年に導入された新電気炉とAI検収システムの仕組み
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環境配慮型鋼材「すみれす」の特徴・価格体系と脱炭素への取り組み
中部鋼鈑は何を作る会社なのか
中部鋼鈑株式会社は、1950年に設立された名古屋市の鉄鋼メーカーです。
主力製品は「厚板」と呼ばれる厚い鋼板で、フォークリフトや建設機械、鉄道車両、建築物など、強度が必要な製品に使われています。
会社概要は次のとおりです。
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会社名: 中部鋼鈑株式会社
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英語名: Chubu Steel Plate Co., Ltd.
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本社所在地: 愛知県名古屋市中川区小碓通5丁目1番地
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設立: 1950年2月15日
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代表取締役社長: 重松久美男さん
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資本金: 59億700万円
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従業員数: 単体400人、連結500人(公式会社概要掲載値)
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主要事業: 厚板鋼板の製造販売、鋼片製造、鋼板の切断加工
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上場市場: 東京証券取引所プライム市場、名古屋証券取引所プレミア市場
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証券コード: 5461
中部鋼鈑が製造する「厚板」とは、一般的に厚さ6mm以上の鋼板を指します。
薄い鉄板とは違い、大型の機械や建築物を支えるため、高い強度や粘り強さ、溶接のしやすさ、正確な寸法などが要求されます。
身近なところでは、次のような製品に使われています。
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フォークリフトの車体フレーム
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パワーショベルのアームや車体部分
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射出成形機などの産業機械
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鉄道車両の台車フレーム
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商業施設やオフィスビル、物流施設の構造部材
中部鋼鈑の製品名を一般消費者が直接目にする機会は多くありません。
しかし、その鋼板は大型機械や建築物の内部で強度を支える、重要な材料として利用されています。
国内唯一の電炉厚板専業メーカーという強み
中部鋼鈑の大きな特徴は、鉄スクラップを電気炉で溶かし、厚板を製造することにあります。
鉄鋼の製造方法には、鉄鉱石を主な原料とする高炉法と、鉄スクラップを主な原料とする電気炉法があります。
高炉法では、鉄鉱石から鉄を取り出す工程でコークスなどを使用します。一方、電気炉法では、回収された鉄スクラップを電気の熱で溶かして再利用します。
つまり、中部鋼鈑は、一度社会で使用された鉄を再び産業に必要な材料へと変えているのです。
特に厚板は、建造物や大型機械の安全性に関わるため、材料の品質が重要です。
鉄スクラップは原料ごとに成分や形状が異なり、そのまま溶かせば均一な製品になるわけではありません。
そのため、スクラップの選別、配合、不純物の除去、成分調整、圧延までを適切に管理する必要があります。
中部鋼鈑は、長年培った製鋼技術によって、こうした課題に対応しています。
また、大手高炉メーカーとは異なり、多品種・小ロット・短納期に対応できることも強みです。
さまざまな用途に合わせて、必要な性能を持つ鋼板を製造する体制が整えられています。
※会社概要の訂正:2026年10月時点の代表取締役社長は金子大剛さんです。前段の重松久美男さんは代表取締役会長で、社長名の記載は誤りです。
2024年に誕生した新電気炉「ECOARC-FIT」の仕組み
中部鋼鈑が2024年10月に完成させたのが、環境対応型高効率電気炉「ECOARC-FIT(エコアーク・フィット)」です。
同社によると、この設備は世界初となる方式を採用した高効率電気炉で、約60年間使われてきた従来設備を更新する大型プロジェクトでした。
中部鋼鈑では、1962年から200トン電気炉を使用してきました。
当時は世界最大級の規模を誇った設備で、改修を重ねながら長期間にわたって生産を支えていました。
しかし、古い電気炉には多くの電力を消費することや、作業時に騒音や粉じんが発生するという課題がありました。
そこで導入された新電気炉には、従来とは異なる省エネルギー技術が採用されています。
排熱を使って鉄スクラップを予熱
最大の特徴は、鉄を溶かすときに発生する高温の排熱を有効利用することです。
従来の電気炉では、鉄スクラップを炉に入れ、強力な電気の熱で溶かしていました。
ECOARC-FITでは、炉から出る熱を利用してスクラップを事前に温めてから投入します。
あらかじめ原料の温度を上げることで、鉄を溶かすために必要な電力を減らす仕組みです。
密閉型の構造で粉じんと騒音を削減
もう一つの特徴が、鉄スクラップの連続投入です。
従来の設備では、電気炉のふたを開けて原料を投入する工程がありました。
新電気炉では、密閉状態に近い構造の中でスクラップを少しずつ連続投入できます。
これによって熱の損失を減らすとともに、作業時の騒音や粉じんを抑えられる設計になっています。
中部鋼鈑が2024年の竣工時に公表した従来設備比の改善見込みは次のとおりです。
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電力原単位:約15%低減
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生産性:約10%向上
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騒音:約10%低減
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粉じん発生量:約20%削減
これらは設備更新時に示された改善見込みであり、2026年時点の実測値を示すものではありません。
特に注目したいのは、単に生産能力を高めるだけでなく、電力使用量と周辺環境への負荷を抑えることも目的としている点です。
中部鋼鈑の製造所は、名古屋市の市街地に位置しています。
そのため、騒音や粉じんの削減は、工場で働く人だけでなく、周辺地域との共存にも関わる重要な取り組みです。
鉄スクラップを高品質な厚板に変える製造工程
電気炉で鉄を溶かすだけでは、厚板は完成しません。
中部鋼鈑では、原料の受け入れから製鋼、圧延、切断まで、いくつもの工程を経て製品を仕上げています。
製造の流れを順番に見ていきます。
1. 鉄スクラップの選別
最初に行うのが、原料となる鉄スクラップの選別です。
鉄スクラップには、もともと使用されていた製品によって、さまざまな金属成分が含まれています。
この段階で適切に分類し、製造する鋼板に合う原料を組み合わせることが重要です。
2. 電気炉で鉄を溶かす
選別された鉄スクラップを、大型の電気炉に投入します。
電気炉ではアーク放電による熱を利用して鉄を溶かします。
鉄が溶ける温度は非常に高く、大量のエネルギーが必要になる工程です。
新電気炉では排熱を再利用することで、効率的な溶解を目指しています。
3. 精錬して成分を調整
溶けた鉄は、取鍋精錬炉と呼ばれる設備で不純物を取り除き、成分を調整します。
鋼板の強度や加工のしやすさは、含まれる成分によって大きく変わります。
そのため、目的とする製品に合わせた厳密な管理が欠かせません。
4. スラブと呼ばれる鋼片を製造
成分を調整した溶鋼は、連続鋳造設備で冷却され、板状の鋼片になります。
この鋼片は「スラブ」と呼ばれ、厚板を作るための中間製品です。
5. 約1,100℃に加熱して圧延
スラブは加熱炉で約1,100℃まで加熱されます。
その後、四重圧延機と呼ばれる大型設備で、注文に合わせた厚さや幅、長さに延ばしていきます。
この際、温度や圧延する力を調整することで、鋼板の強度をコントロールします。
6. 冷却・矯正・切断
圧延された鋼板は、冷却装置や矯正機を通して平らに仕上げられます。
最後に必要な寸法へ切断し、品質を確認して製品になります。
こうした工程を通じて、回収された鉄スクラップが、建設機械や産業機械に必要な鋼板へと生まれ変わります。
AI検収システムで鉄スクラップの品質を判定
中部鋼鈑では、職人の技術だけに頼らない製造管理にも取り組んでいます。
その一つが、2024年5月に導入を発表した「鉄スクラップAI検収システム」です。
鉄スクラップは、もともと使われていた製品によって形状や成分が異なります。
そのため、受け入れる原料の品質を確認することは、安定した鋼板を製造するうえで欠かせません。
従来は、経験を積んだ担当者が目視でスクラップを確認していました。
しかし、人の目による判定では、担当者ごとに判断が異なることや、熟練者の技術を次の世代に引き継ぐ難しさがありました。
そこでAIを活用した検収システムが導入されることになりました。
仕組みは次のとおりです。
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専用カメラで鉄スクラップを連続撮影する
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撮影した画像をAIの学習データと照合する
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スクラップの種類や大きさを判定する
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品質管理に必要な情報を得る
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危険物の発見や設備トラブルの防止につなげる
このシステムによって、原料の検収作業の精度と効率を高めることを目指しています。
ただし、AIが画像から原料の種類を判定できることと、金属の成分を正確に分析することは別です。
製造工程では、溶けた鉄の成分を実際に調べ、必要に応じて調整する作業も続けられています。
鉄スクラップに含まれる不純物の管理も重要
鉄スクラップには、銅やスズ、ニッケル、クロムなどの元素が含まれることがあります。
これらのうち、製鋼工程で除去しにくいものは「トランプ元素」と呼ばれています。
トランプ元素は、種類や含有量によって鋼材の性能に影響します。
例えば、銅には耐候性を高める効果がありますが、過剰に含まれると製品の表面に問題が生じることがあります。
そのため、原料の選別や配合、精錬中の成分確認が重要になります。
中部鋼鈑では、こうした元素の性質を理解したうえで、目的に応じた鋼材を製造しています。
AIによる原料管理と熟練技術者による成分調整を組み合わせることが、同社の高品質な厚板づくりを支えているのです。
環境配慮型鋼材「すみれす」の特徴と価格
中部鋼鈑が2025年6月26日に供給を開始したのが、環境配慮型電気炉鋼材「すみれす」です。
「すみれす」は、従来の鋼材と同じ品質や納期を維持しながら、製造工程におけるCO₂排出量を削減することを目指した製品です。
特徴は、再生可能エネルギーによって生み出された環境価値を、特定の鋼材に割り当てる仕組みにあります。
中部鋼鈑では「オフサイトPPA」という方式を利用しています。
これは、工場の敷地外に設置された太陽光発電設備などから、送配電網を通して電力を調達する仕組みです。
公式製品情報によると、中部電力ミライズが複数の営農型太陽光発電所から調達した電力を、中部鋼鈑で使用しています。
この再生可能エネルギーによる環境価値を適用することで、対象製品の製造工程における電力起因のCO₂排出量をゼロとして扱う仕組みです。
ただし、鋼材の製造から輸送までのすべての工程でCO₂排出量がゼロになるという意味ではありません。
すみれすの価格と販売条件
2025年6月の供給開始時に公表された内容は次のとおりです。
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商品名:すみれす
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供給開始:2025年6月26日
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対象製品:中部鋼鈑が製造するすべての鉄鋼製品
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価格:通常製品価格に1トン当たり8,000円を加算
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品質・納期:通常製品と同様
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第三者認証機関:一般財団法人日本海事協会
通常の鋼材より価格は高くなりますが、購入企業は原材料調達に関するCO₂排出量の削減に役立てることができます。
さらに、中部鋼鈑では製品の環境価値を示す証明書も発行しています。
鋼材の品質を証明する「ミルシート」に「すみれす」であることを明記し、製品と結び付いた環境配慮型電気炉鋼材証明書を発行する仕組みです。
この証明書には、製品1トン当たりのCO₂排出量や算定方法、第三者検証の内容が記載されています。
購入企業は、こうした数値を自社のサプライチェーンに関する温室効果ガス排出量の算定に活用できます。
すみれすは、2025年7月受注分から継続して注文が入り、同年9月には順次出荷が始まりました。
また、大手不動産デベロッパーが開発するオフィスビルの鉄骨材への一部採用も決定しています。
2026年10月からは、厚板加工会社の玉造が四国事業所で「すみれす」の在庫販売を開始するなど、販売面でも動きが広がっています。
2026年には生産計画AIの共同開発にも着手
中部鋼鈑は、2026年9月から株式会社エムニと共同で、生産計画をAIが自動立案する技術の実証実験を開始しました。
エムニは、製造業向けのAI開発に取り組む企業です。
中部鋼鈑のように多品種・小ロットの製品を製造する工場では、注文ごとに製品の厚さやサイズ、必要な納期が異なります。
どの注文をまとめて製造するか、どの順番で圧延するかを決めるには、多くの条件を考慮しなければなりません。
これまでは、熟練担当者の経験や製造現場のノウハウが重要な役割を果たしてきました。
新しい「生産計画AI」では、そのノウハウをデータやルールとして整理し、AIが製造順序を提案する仕組みを目指しています。
開発の中心となるのは、次の3つです。
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従来のマニュアルやシステムに含まれる判断基準の整理
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AIによる生産計画のチェック機能の高度化
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納期や製造条件を考慮した生産計画の自動立案
特に興味深いのは、熟練者の判断を単純に置き換えるのではなく、その技術をAIが利用できる形にするという考え方です。
人の経験を製造現場の共通資産にすることで、担当者ごとの判断のばらつきを減らし、より効率的な生産計画を目指しています。
ただし、2026年10月時点では概念実証(PoC)の段階です。
生産計画の完全自動化が実現したということではなく、実際の製造データを使って技術の有効性を検証しています。
1950年創業から続く中部鋼鈑の歴史と技術開発
中部鋼鈑の歩みは、1950年2月の会社設立から始まります。
同年5月には、東海地区唯一の鋼板圧延工場として操業を開始しました。
当初から鋼板の製造に取り組み、1956年には電気炉を導入。その後、製造設備の拡大と高度化を進めていきました。
重要な転機となったのが1962年です。
当時、世界最大級だった200トン電気炉を導入し、大量の鉄スクラップを溶かして鋼板を生産する体制を整えました。
この電気炉は、その後の改修を経て2024年7月まで稼働を続けました。
中部鋼鈑の主な歩みを整理すると、次のようになります。
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1950年: 会社設立、鋼板圧延工場として操業開始
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1956年: 電気炉を導入
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1962年: 200トン大型電気炉を設置
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1982年: スラブ連続鋳造機を導入
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1986年: 四重圧延機へ更新
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2022年: 東京証券取引所プライム市場へ上場
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2024年: 最新鋭電気炉ECOARC-FITへ更新
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2025年: 環境配慮型鋼材「すみれす」の供給開始
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2026年: 生産計画AIの共同開発に向けた実証を開始
創業時から厚板の製造を中心に据えながら、時代に合わせて技術を進化させてきたことが分かります。
2024年の新電気炉導入は、単なる古い設備の更新ではありません。
鉄スクラップを再利用するという従来の強みを生かしながら、エネルギー効率や環境性能をさらに高めるための転機となりました。
その翌年には、環境配慮型鋼材「すみれす」の供給も始まっています。
こうした設備投資と製品開発がつながっている点が、中部鋼鈑の特徴です。
中部鋼鈑が取り組む資源循環と脱炭素のものづくり
中部鋼鈑が取り組む鉄スクラップの再利用は、資源循環型の社会づくりと深く関わっています。
鉄は、回収して溶かし直すことで再び材料として利用できる金属です。
建物や自動車、機械などで役割を終えた鉄を、新しい製品へと生まれ変わらせることができます。
しかし、再利用するだけで高品質な鋼板を製造できるわけではありません。
スクラップに含まれる成分の違いを把握し、必要な強度や加工性を持つ製品に仕上げる技術が必要です。
中部鋼鈑では、その部分を長年の経験に基づく品質管理と最新設備で支えています。
さらに、製造工程で使う電力を減らすことや、再生可能エネルギーを活用する取り組みも進めています。
2024年の高効率電気炉、2025年の「すみれす」、2026年の生産計画AI開発は、それぞれ異なる技術ですが、製造工程をより効率的にするという共通点があります。
鉄を再利用する技術と、鉄を作るときの環境負荷を減らす技術。
この2つを組み合わせることが、中部鋼鈑のものづくりを理解する大きなポイントです。
まとめ
中部鋼鈑は、1950年に創業した愛知県名古屋市の鉄鋼メーカーです。
国内唯一の電炉厚板専業メーカーとして、鉄スクラップを高品質な厚板へ再生する技術を磨いてきました。
2024年には新電気炉「ECOARC-FIT」を導入し、省エネルギー化や騒音・粉じんの削減に取り組んでいます。
さらに2025年には、製造工程でのCO₂排出量を削減する環境配慮型鋼材「すみれす」の供給を開始しました。
2026年には、熟練者の製造ノウハウを生かした生産計画AIの開発も進めています。
鉄スクラップを再び社会に必要な鋼板へ変える技術と、環境負荷の少ない製造方法を追求する姿勢が、中部鋼鈑の大きな強みです。
参考リンク
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