エール動物園は奈良・下市町の古民家で保護動物と触れ合える場所
2026年9月23日(水)放送の関西テレビ『newsランナー』では、「奈良に謎の動物園?古民家に保護動物たち 愛溢れる園長に密着!」という特集が放送されます。番組の条件に一致するのが、奈良県吉野郡下市町阿知賀にある「エール動物園」です。番組表では施設名や園長名は明かされていません。
園長を務めるのは堀本慎也さん。一般的な大型動物園とは違い、農家だった古民家と農園跡を利用し、さまざまな事情で飼えなくなった動物たちを受け入れています。現在は約20種・約60匹が暮らし、入場料はワンドリンク付き1000円です。
この記事でわかること
- 奈良の古民家動物園「エール動物園」の特徴
- 堀本慎也園長が保護動物を引き取るようになったきっかけ
- 約20種60匹の動物と古民家へ移転した経緯
- 入場料・営業時間・場所・駐車場などの利用情報
奈良の「古民家にある謎の動物園」はエール動物園
エール動物園は、奈良県吉野郡下市町阿知賀にある小さな触れ合い動物園です。
最大の特徴は、いかにも動物園らしい大規模な園舎ではなく、もともと農家だった普通の民家と農園跡を利用していることです。
前庭や室内には、ウサギやモルモットなどの小動物から、イグアナ、トカゲ、ヘビといった爬虫類まで暮らしています。さらにミニブタ、ヤギ、ハリスホークなど、家庭で見る機会の少ない動物も保護されています。
ウサギやモルモットとは、古民家の縁側に座りながら触れ合うこともできます。
「普通の民家へ入っていくと、その中にたくさんの動物がいる」という独特の空間が、『newsランナー』で「謎の動物園」と表現される理由にもつながっています。
園長・堀本慎也が保護動物を引き取るようになったきっかけ
園長の堀本慎也さんは、もともと子どものころから動物が大好きでした。
かつては「ムツゴロウの動物王国」のような場所に憧れたこともあったといいます。しかし、最初から動物園を経営することを目指していたわけではありません。
大きな転機になったのが、約5年前に出会った1匹のミニブタでした。
SNSを通じて知り合った和歌山県内の業者から、飼っていたミニブタが増えすぎて飼育を続けられなくなったという話を聞きます。
約10頭まで増え、引き取り手が見つからなければ処分するという状況でした。
それを知った堀本さんは、その日のうちに最も小さかった約10キロのミニブタを引き取りました。
この出来事をきっかけに、飼い主の事情で行き場を失う動物たちの存在へ目を向けるようになります。
インターネット上には、犬や猫だけではなく、ブタや爬虫類、鳥など、さまざまなペットの飼育継続が難しくなったケースがあります。
「少しでも不幸な動物を減らしたい」という思いから、堀本さんの保護活動が広がっていきました。
約20種60匹が暮らす民家動物園
エール動物園では、現在約20種類・約60匹の動物が暮らしています。
確認されている主な動物は、
- ミニブタ
- ヤギ
- ウサギ
- モルモット
- チンチラ
- ニワトリ
- アヒル
- リクガメ
- イグアナ
- トカゲ
- ボールパイソン
- ハリスホーク
などです。
いずれも単純に展示用として購入した動物ではなく、以前の飼い主が飼育を続けられなくなるなど、さまざまな事情を抱えて保護された動物たちです。
堀本さんがこれまで引き取った動物は、多い時期には約100匹に達したこともあります。
当初は母親の実家だった元パン店の建物などを利用しながら動物を飼育していました。そこから支援の輪が広がり、現在のエール動物園へつながりました。
下市町阿知賀の古民家へ移転した経緯
エール動物園は、最初から現在の阿知賀1466にあったわけではありません。
2025年2月までは、下市町内の別の場所を借りて運営していました。
その後、堀本さんが勤務する福祉事業所の運営会社が所有していた農家住宅と農園跡へ移転することになります。
現在の場所は、以前は福祉事業所の利用者が農作業を体験する拠点として使われていました。
移転時にはそのまま動物園として使える状態ではなく、堀本さん自身が急ピッチで手を入れ、来園者を迎えられる環境へ整えています。
そして2025年4月12日、現在の場所でエール動物園がリニューアルオープンしました。
立派な専用施設を一から造ったのではなく、地域に残る古民家を活用して動物たちの新しい居場所へ変えたところも、この動物園ならではの特徴です。
エール動物園の入場料1000円と開園時間
エール動物園は、基本的に土曜日・日曜日を中心に営業する動物園です。
公式案内で確認できる利用情報は次の通りです。
- 入場料:1人1000円
- ワンドリンク付き
- 滞在時間:時間制限なし
- 営業時間:10:00~16:00
- 最終入場:15:00
- 通常営業:土曜日・日曜日
- 祝日営業:公式Instagramで案内
- 駐車場:あり
1000円の入場料にはドリンク1杯が含まれています。
時間制限がないため、短時間で動物を見るだけではなく、古民家の縁側などでゆっくり動物と触れ合えるスタイルになっています。
祝日の営業については、現在の公式ページではInstagramで最新情報を案内するとしています。訪問前に確認しておくと安心です。
土日祝に開園する施設の場所とアクセス
エール動物園の所在地は、
奈良県吉野郡下市町阿知賀1466
です。
施設には駐車場が用意されています。
ただし公式案内では、動物園へ向かう道路について道幅が狭い場所があることも案内されています。車で訪れる際は、大型車などでは特に注意が必要です。
一般的な観光動物園のように大通り沿いに巨大な入口があるわけではありません。
古民家そのものを利用しているため、「本当にここが動物園なのか」と感じる外観も、エール動物園のおもしろさの一つです。
保護動物と人の居場所を一緒につくる活動
エール動物園のもう一つの特徴は、動物だけの居場所ではないことです。
園長の堀本さんは現在も、動物園の隣にあるグループホームで夜勤を担当しながら、エール動物園を運営しています。
動物園の現在地も、もともとは福祉事業所の利用者が農業を体験するために使っていた場所でした。
エール動物園を運営する株式会社エールは、下市町で就労継続支援B型事業所や障害者グループホームなどを運営している会社です。2026年現在も「福祉・食・遊び」を通じ、地域の暮らしを支える事業を展開しています。
その中でエール動物園は、行き場を失った動物を受け入れるだけではなく、地域の人が動物と触れ合い、ゆっくり過ごせる場所にもなっています。
古民家の縁側に座り、ウサギやモルモットと触れ合う。
そんな昔ながらの民家らしい空間と保護活動が組み合わさっているところに、大規模な動物園とは違うエール動物園の魅力があります。
まとめ
奈良県下市町の古民家を利用した「エール動物園」では、園長の堀本慎也さんが保護した約20種・約60匹の動物が暮らしています。
堀本さんが保護活動へ本格的に踏み出したきっかけは、処分される寸前だった1匹のミニブタでした。
そこからさまざまな動物を受け入れ、多い時期には約100匹を保護。2025年には農家住宅と農園跡を活用した現在の場所へ移り、新しいエール動物園を作りました。
入場料はワンドリンク付き1000円。営業時間は10:00~16:00で、時間制限なしで動物たちと触れ合えます。
2026年9月23日の『newsランナー』で描かれる「古民家に保護動物たち」という光景の背景には、飼育放棄された動物を救う活動と、古民家を地域の新しい居場所へ変えてきた堀本慎也さんの歩みがあります。
参考リンク
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