軽バンの車内を「大人の秘密基地」に変えるDIY
2026年9月11日(金)放送の「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」では、3年前に車の中へ家を作っていた職人の現在も紹介されます。2023年の放送では「車内にログハウス!?」と予告され、今回は「夢の車生活!大人の秘密基地カー作り」として再登場。そこで、車内を木の家のような空間へ変えるにはどんな作り方があるのか、Honda Accessの実例や車検の公式情報も交えて整理します。
この記事でわかること
- 「所さんのそこんトコロ」に登場した車内ログハウス職人の経緯
- 軽バンの天井・床・収納を木質化する具体的なDIY方法
- 車検を考えると取り外し式にするメリット
- 車内DIYで構造変更や保安基準に注意するポイント
2023年に登場した「車内にログハウス!?」の職人

出典:Honda Access「好きが詰まった“動くログハウス”」
※画像は車内ログハウスDIYの関連事例です。「所さんのそこんトコロ」の出演者本人の車ではありません。
今回再登場する人物が最初に取り上げられたのは2023年7月7日放送回です。
テレビ東京公式では、ホームセンターで買い物をしている人に「何を作るのか」を聞く企画で「天才少年の手作り玩具!車内にログハウス!?」と紹介されていました。
2026年9月11日の番組情報では、この人物について「新進気鋭職人!車の中に家を作る!?」「夢の車生活!大人の秘密基地カー作り」「あれから3年!今の自宅はまさかの〇〇!?」と予告されています。
車内DIYだけで終わらず、3年後の「住まい」そのものまで変化しているところが今回のポイントになりそうです。
一方、予告段階の公式情報では職人の氏名は掲載されていません。そのため、SNSやYouTubeで似た車を作っている別のDIYクリエイターと結び付けず、ここでは確認できる情報だけを扱います。
実際の「動くログハウス」はどう作られているのか
番組の車とは別の事例ですが、Honda Accessが運営する「カエライフ」には、「動くログハウス」と題した非常に参考になる車内DIY例があります。
千葉県在住のバンライファー・まりりんさんが、Honda「バモス ホビオPro」を木の家のような空間へ作り変えたものです。
子どもの頃からログハウスに憧れていたことから、コンセプトを「ぬくもりが感じられる木の家」に設定。2015年式の中古車を約50万円で購入し、2022年からカスタムを始めています。
面白いのは、いきなり家具を置いているわけではないことです。
最初に取り組んだのは天井でした。
制振材と断熱材を入れ、その上に角材を取り付け、さらに縦長の板を固定しています。配線も目立たないよう天井裏を通し、「クルマっぽさ」をできるだけ消しています。
車内をログハウス風に見せたい場合、家具より先に天井と床を木質化するのは効果的です。
視界に占める木材の割合が大きくなるため、後から小さな棚をいくつも追加するより、空間全体の雰囲気を変えやすくなります。
床は「5分割+床下収納」という工夫
特に参考になるのが床です。
まりりんさんの車では木材にワトコオイルを塗り、1枚の大きな床として固定するのではなく、5分割して取り外せるようにしています。床の下には収納スペースも設けています。
さらに床下中央には引き出しを設置。
引き出した部分を収納だけでなくロールテーブルとしても使えるようにしており、限られた軽バンのスペースを1つの用途だけに使わない設計になっています。
床下の高さは約15cm。身長170cmのオーナーが床に座っても頭上に余裕を残しながら、収納量も確保するバランスを考えた寸法です。
軽バンDIYでは「大きな収納を作れば便利」と考えがちですが、床を高くしすぎると座ったときの圧迫感が強くなります。
実際に車内へ座り、
「頭上にどれくらい必要か」
「寝たときに狭くないか」
「荷物を何cmの高さまで収納したいか」
を先に測ってから床の高さを決めるのが現実的です。
狭い車内では1つの部品に2つの役割を持たせる
車内を家のようにするうえで重要なのは、単に家具を小さくすることではありません。
収納とテーブル、ベッドと座席など、1つの場所に複数の役割を持たせることです。
Honda Accessの事例では、床下の引き出しがテーブルを兼ねています。カーテンレールには海岸で拾った流木を使い、もともと車内にあった穴とイレクターパイプを利用して取り付けています。
こうした方法なら、市販の家具をそのまま積み込むより車体形状に合わせやすくなります。
特に軽バンは側面やタイヤハウス周辺が直線ではありません。
車内寸法を測っただけで木材を切るのではなく、段ボールなどで型紙を作り、車体の曲線を写してから木材へ転写すると失敗を減らせます。
車内ログハウスDIYは「床→天井→収納」の順が分かりやすい
初めて軽バンをDIYする場合、完成写真を見て一度にすべて作ろうとすると大変です。
進めやすい順序は次のようになります。
- 車を普段何人乗りで使うのか決める
- 就寝時に必要な長さと幅を測る
- 段ボールなどで床の型を取る
- 取り外せる床を作る
- 必要なら断熱・天井の施工を行う
- 配線や照明の位置を先に決める
- 最後に棚やテーブル、収納を作る
特に配線は、木の天井や壁を完成させてから変更すると手間が増えます。
電源を本格的に組み込む場合は、容量やヒューズ、配線の太さ、発熱など安全面も関わるため、知識のない状態で家庭用電気と同じ感覚で施工しないほうが安心です。
また、走行中に家具や荷物が移動しないことも重要です。「停車中に快適か」だけではなく「走行中に安全か」までセットで設計する必要があります。
「取り外せる床にすれば必ず車検OK」ではない
車内DIYで特に気になるのが車検です。
Honda Accessの記事では、まりりんさんが「車検対策」として床板を5分割し、取り外せる仕様にしています。
ただし、これは一つの車両・施工例です。
「取り外せれば何を作っても車検に通る」という意味ではありません。
自動車技術総合機構によると、自動車の長さ、幅、高さ、最大積載量などに変更が生じる改造をした場合は「構造等変更検査」が必要になります。一方、長さ・幅・高さの変更が一定範囲内なら構造等変更検査が不要になる場合もあります。軽自動車については軽自動車検査協会が検査を行います。
ここは自己判断しないことが大切です。
「車検対応」と書いてある部品でも自動的に合格するわけではない
もう1つ覚えておきたいのが後付け部品です。
自動車技術総合機構は、「車検対応」と表示された部品でも、取り付ける車種や装着方法によって基準不適合になる場合があり、その表示だけで保安基準に適合しているものとして扱うわけではないと説明しています。
また「指定部品」とされているものは、ボルトや接着剤などによる装着で車検証の記載事項変更が不要になるケースがありますが、それでも車両全体として保安基準に適合している必要があります。
つまり車内DIYでは、
「この材料ならOK」
「ボルト固定ならOK」
「取り外せるからOK」
と一つの条件だけで判断しないほうが安全です。
大規模な床上げ、座席の変更、重量の大きな家具、車体側への加工などを考えている場合は、材料を切ってしまう前に管轄の検査機関や整備事業者へ施工内容を確認しておくと、作り直しを防げます。
家のように見せるコツは高価な設備より「素材の統一」
Honda Accessの「動くログハウス」の面白さは、高価なキャンピングカー設備を大量に積んでいるわけではない点にもあります。
木材の色、シート周辺、カーテンなどの雰囲気をそろえ、配線を目立たせず、旅先で拾った流木などもインテリアに取り入れています。
これなら軽バンDIYを始める人にも参考にしやすい考え方です。
車内を「家らしく」見せたいなら、設備を増やすより、
木の色を2~3種類以内にする
金具や収納用品のテイストをそろえる
配線や工具をできるだけ視界から隠す
床と天井を先に整える
といった基本のほうが効果を感じやすくなります。
9月11日の「所さんのそこんトコロ」に登場する職人が、3年間で車内DIYからどのような「自宅」へたどり着いたのかを見る際にも、この「小さな空間を自分の手で家にしてしまう」という発想がポイントになりそうです。
まとめ
2023年の「所さんのそこんトコロ」で「車内にログハウス!?」として紹介された職人が、2026年9月11日の放送に3年ぶりに登場します。今回は「大人の秘密基地カー作り」だけでなく、現在の自宅にも驚きの変化があると予告されています。
実際の車内ログハウスDIYでは、床・天井を木質化し、取り外し式の床、床下収納、兼用テーブルなどを組み合わせることで、小さな軽バンでもかなり「家」に近い空間を作れます。
ただし車は住宅ではなく道路を走る乗り物です。寸法や最大積載量などが変わる改造では構造等変更検査が関わることがあり、「車検対応」という表示だけで安全性や適法性が保証されるわけでもありません。見た目と同じくらい、走行時の安全と車検を考えて設計することが大切です。
参考リンク
テレビ東京「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」公式サイト
Honda Access「好きが詰まった“動くログハウス”。木のぬくもりあふれる車内空間の作り方」
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